君は赤で僕は青。
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2008/11/09 16:19:48
君が思うことを貫けるように、僕が道を作ろう。
君は悲しまなくていい。
悲しい世界は僕が見るから。
君の真っ直ぐな思いを見ていたいんだ。
僕にはできないから。
思いついたら走って行け。君は自分の気持ちと僕の腕を信じていればいい。
走る先の露を払い、君が落として行ったものがあれば、拾って追いかけよう。
どうか、君は暖かい明るい中にいてほしい。
「どうしたの、青、行くよ」
君の笑顔が見れたら、それでいいんだ。
「…ああ、今行くよ、赤」
僕は足元のそいつに一瞥をくれると、立ち上がって声の方へ走った。
それは絶望ではなくて、もっともっといろんなことを知りたいという欲求。
ありがとうございます。
こういうのって才能だなぁって思えるのは、行間があって解釈の余地がある文章が書けるから、かな。
切なく見えるけれど、自分が守りたいとか見ていたい相手を見つけたことが幸せだよね(^_^)
影となり日なたになって守ってくれる人がいるのも、幸せなことだよね。
きっとこんな二人は、いつしかすれ違っていくのだと思います。
見ている世界が、同じで違うわけですから。
理想だけを見ている人は、ある意味幸せで、
いつか、届かない思いを抱えた人が苦しんで、悲しい結果になるのかも知れませんね。
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そのこととは別に、僕の癖があるものでして。
小説でも何でも、読んでいるうちに、僕の想像で、別の物語を考えてしまうことが在る。
これから書くのは、感想でも論評でもなくて、僕が勝手に連想している話です。
「僕が道を作る」ということは、君の前に立って、切り開いているのかもしれない。
切り開くためには、多くを見聞きするだろう。
君が走る時、それより先に露を払って、僕は走りつづける。
落としたものを拾って追いかける。
僕は、時間を飛び越すように、走り続けている。
僕は、座って、君の笑顔を眺め、声へ向かって、立ち上がり、走る。
この物語は、時間も空間も超えるようにして、今の一瞬に集約して終わっている。
「そいつ」とはなにか?
そして、「声」は本当に赤の声か?
じつは、赤とは別の、青自身でもない、不思議な声を、僕は君の声だと思って、走り始めたのではないか。
赤と青をとりまく何か。
深い霧の中のように、白いようで、黒いようで、わからない声。
そうなんですよ。
でも赤のように、組織を自分の信条で引っ張っていく、空気で仲間の信頼を得られる人も必要ですし、
青のように、裏の仕事、事務だったり、赤の気づかないところをサポートする右腕のような人も必要ですね。
願わくは、青のような、孤独になってしまいがちな人を理解してくれる人がいますように。
mizrab殿>>
ありがとうございます。
イベントのアイテムが欲しかったわけではないのですが(というか、むしろ要r…)、
色というテーマで好きな色について語らない人が少しはいても良いかなぁと思いました。
れおポンさん>>
地の文は青で、「君」が赤、「僕」が青、最後の地の文にある「声」の主は、赤です。
そういう意味で合ってましたか?
何色ですか?
否、判ろうとしない。そう思えてなんだか寂しいような、切ないような一節ですね。
青は、昔の私の様です。って、私の勘違いかな?
では、又。