Nicotto Town


こはるびより ⁰㉦⁰๑ 


雑文「きいろいはな」

人間の感情で一番強いものは?と聞かれたら

「怒り」「憎しみ」「妬み」

そう答えるだろう。



「愛する気持ち」は甘く長く人を支配する

「共感して心震える気持ち」もまた

やわらかく切ない余韻を心に残す。


だけど一瞬で心を支配し狂わせるのは

負の感情ばかりだ、いつも。



そういう時は冷静な判断力がないと人は判断するから

たとえ正論を言っていると本人が思っていても

100歩譲ってそれが正論だとしても

言葉は誰にも届かない。誰にも。けっして。



「あいつ怒ってたね。感情の昂ぶりがおさまるのをまっていよう」

と周りからは遠巻きに見られてる。

実際本人の知らないところで、そういう会話になってたりもする。


だから、そんな感情をさらすのは危険だし勇気がいる。

意図してないところで傷付いてる人がいたり

意図してないところで心配かけてる人がいる


本音を言うことは必要だ、ある程度は。

そのほうが人間味もあるし、好きになれる部分もあるだろう。


だから、その兼ね合いというか、バランスが難しい。

弱みを見せるのはプライドの消失を伴なうから

簡単にはさらせないし、誰でもというわけにもいかない。

どうしても本音が言えずに、自分さえもごまかしながら

生きてしまうよりはずっといいと思うけど


自分というものは結構やわにできていて

簡単に楽なほうへ流されてしまってる

感情さえも

簡単にごまかせるような気分になる


「ほら、なんてことないじゃん。」

「へっちゃらじゃん。」と・・・。


でも痛いくらい、ほんとは

痛いくらい絶望的にほんとは

知っているんだ、もう。人にはなんとでも言えるけど。

でもそれでも、

動けない、心のおもむくままには。



不器用で、弱くて、もろくて

自分もまわりも傷つけてしまっても

あたしはあたしでしかいられない

あなたがあなたでしかいられないように



どうしていいかわからずに

怒りの矛先を自分に向けることしかできなかった。

誰も悪くないんだから、誰かを責めるわけにはいかない。

でも、それは存在する。現実に、いやおうがなしに。



消せない。

消せない。

消せない。





闇の中から引っ張り上げてくれる人を

待ってた、ずっと。

その手を

ずっと、ずっと昔から。


人に導いてもらおうなんて

なんて自分勝手で楽な道だろう

そして、なんて浅はかな考えだろう。


願いは確かに叶ったけど

その代償として大事なものを失くした


思い通りにいかないとしても

文句を言える権利を

自ら棄てた。




あのとき、あたしは

自分自身を



すてた。




だからその世界の中で

生きていくことしか

できないんです。

切り取られた窓の中で


違う景色が見たいと願っても

それはもう永遠に適わない






花を探しています。

黄色くて、名前もない

小さい花です。


あたしの

切り取られたちっぽけな窓の中からは

もう見えません。


なくても生きていけると思ってた。

いつかまた違う花が咲いてくれると

そう思ってた。


そう思ってたのに。



花に名前をつけてもらえたひとは

しあわせです


#日記広場:小説/詩

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2008/11/11 00:52
読んだぁ~、なんか痛い。。。

人間の感情で一番強いものは?と聞かれたら・・・
それは、「愛する人を守りたいという気持ち」!?(な~んて言ってみた^^;)

名前をつけてもらえた人はしあわせやし、つけた人もしあわせやな。
時間という癒しでいつかは・・・ 自分にも違う花が咲いて、名前をつけてもらえるはず。。
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2008/11/10 21:00
見覚えあり(笑)
かるぅく 流しとく♪
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2008/11/10 19:54
黄色い花は、シアワセの象徴でしょうか。

だれもが求めるけれど、つかめそうで、つかめないモノでしょうか。。。
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2008/11/10 18:02
(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(´  )━(Д´ )━(`Д´)ウワァァァン!!
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2008/11/10 11:42
コメントが浮かばなかった・・・

〓■●_バタッ・・~~=□○
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2008/11/10 08:56
読んだよぉ~
いったい何時間かけてこの作品を作ったのでしょう?
すごいなぁ~ ほんと尊敬する。
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2008/11/10 07:26
コメントしづらいブログに、コメントありがとうございますw

HATAさんは料理が好きなんですね~^^
ブログのほうも楽しく読ませていただきました。
あたしは料理のセンスはさっぱりなので今度教えてくださぃw

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2008/11/10 03:09
続けてコメです。

いい・・・実にいい。
私ごときが言わせていただくのは大変恐縮なんですが・・・
なにか目に映らない重い想いと、同時にタマゴのカラアートのような
繊細な美しさが心にズゥーンときました。

さらに・・・私自身の幼少の頃を思い出しました。

この世では良いものほど儚くもろく、悪いものほど永遠で楽しい。
それを逆にすることができたとき、人はその一生の半分以上を既に使いはたしている・・・
なーんてことをふと考えたり。。。長居してしまいました、お邪魔しましたー。
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2008/11/10 00:42
まだ違う花が咲かないって決めつけないで。
歩いて通り過ぎたとこに咲いてた花は、もう見えないけど
これから歩いていくとこに咲いてる花ってあるんじゃない?
だから、見つけてもすでに足元にあっても枯らさないでね。




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