名前を消した男 6
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/12 11:39:20
僕は人生の断崖絶壁に立って考えていた
『もしこの名前を消すことができれば』
この言葉が僕の頭の中を何度も横切った
僕が今苦しんでるのは僕だからだ
僕の名前が無くなれば誰も僕を苦しめることはできない
そして僕は別人になり恨みを晴らすことができる
『なんとかこの名前だけを断崖から落とすことができないか』
僕は偽装の自殺を計画し始めた
断崖の上に靴と荷物を残し姿を消せばいいのだ
後は誰にも見つからないようにこの場を立ち去る
僕はその機会が訪れるのじっと待つことにした
女のせいで僕は待つことに慣れていた
裁判が終わればこの借金に追われる生活も終わる
僕はその日が来ることを信じて耐えた
『来る日も来る日も後少し、がまんしろ』
女もいつも言っていた
「もう少しの辛抱」
しかしそこには大きな罠がしかけられていた
それに気づくのは女を殺す段階に入ったときだ

























人生を捨てた男にふさわしい
でも、その後、生きていくには新しい体(名前)が必要です。
2時間サスペンスでは、ホームレスから戸籍を買ったり、自殺の先輩と入れ替わったり
して新しい命を得ますが、実際に可能なんでしょうか ^^;