Nicotto Town


じゃ爺の音楽な日々


『最後の誕生日』 清水みちよ 著

(ちょっと長い感想文)

少し前の本です。(今もアマゾンなどで購入できると思います。)
題名からして悲しい結末を想像します。
読み始めると、日記帳のように進んで行くので、飽きてしまうかなとも思いました。
でも、気づくと、毎日の少しずつの変化にのめり込んで読んでいました。

読み終えて思うことは、犬を飼っている全ての人達に読んで欲しい本ということ。
犬だけでなく、猫や、小鳥や、ハムスターや・・・生き物を飼っている人達に読んで欲しい本です。
ここには、”犬(いのち)に向き合う姿勢がどうあるべきか”を考えさせることがたくさん書いてありました。
”こうあるべき”ということではなく、著者の、”終わろうとするいのちに向き合う姿勢”がありのままに記されていました。

もしかしたら、犬の最後を看取ることに限らず、年老いた親を介護することにもつながるかもしれません。
あるいは、難病の家族を看病することにもつながるかもしれません。
つまり、人間をも含めた、”いのち”へ向き合う姿勢のありかたを考えるきかっけとなる本でした。

一方では、獣医師の親身なかかわりも記されています。
ここには職業人のあり方も考えさせられます。

また、家族や仲間(友人)の協力も記されています。
苦しいときの家族、仲間の協力、支えがどれほど力を与えてくれるのか。

ちょうど、今、日本は大地震という災害に遭い、多くの人達が亡くなられ、多くの人達が避難生活などの苦労をされています。
ここにも、”いのち”と向き合うことや、”援助”のありかたなど、つながることがたくさんあるのではないでしょうか。

読み終えて、すごく自分が優しくなれたような気がします。
今、横にいる犬や家族への思いも深くなったような気がします。

みんなに読んで欲しい本です。
(紹介ではないのですけど・・・。)




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