戦々乱々…、華爛々 其の八
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/21 02:34:02
風に舞う桜花。
波間より浮きあがり、空に昇りゆく泡。
春の一夜の出来事。
おっ~、今宵も…、
我が一族の御霊が天に帰っていく。
今年も、イヌガミ様のお力を借り、
一夜ながら現し身となりて、そなた達の魂を見送ろうぞ。
水底に眠る一族の最後の一人が天に召されるまで。
強大な敵の攻撃に…、
不幸にも滅び去った犬伏家の姫君、桜姫。
一族の護神、イヌガミ様のお力を借り、
毎年、桜の舞い散る春の夜に、現れる。
一族の男達は、炎上する城で討ち死。
幼い若君、桜姫と妹姫、年寄り、女子供、護衛の兵と若侍。
城を逃れて、船にて落ち延びようとしたが…、
其処にも、敵が待ち伏せしていた。
男達は戦い、力尽き…、
女達は…、虜となって辱めを受けるより死を選び、
桜姫もまた、若君を抱きて、その身を水底へと沈めた。
桜舞う、春の宵の事であった。
その後、一族の者は全て滅び去ったと、語り伝えられているが…はて?
■登場人物
滅亡した犬伏家の桜姫
天地二元流道場三兄妹の一人 志乃
ニコッと廓島 兎屋のお職、羽兎花魁
波戸家の跡継ぎ 雪乃
烏天狗の黒羽
蝙蝠党頭目 黒巣
武芸者 鬼喜(きき)、通り名は鬼姫
……… ☆ ……… ☆ ……… ☆ ………
ポチポチと、フリマで集めていた和物が少し集まったので、
久々に、イヌガミ様にお出ましを願って、
戦々乱々…、華爛々の件などを…。
























