お年寄りの心理
- カテゴリ:日記
- 2011/04/21 10:28:43
今回の大津波で亡くなった多くは65才以上のお年寄りとニュースで読みました。
知人から聞いた話なのですが
海辺に住むお年寄りが地震の直後、消防や近所の人たちから大津波がくるから
逃げろ、と何度も声をかけられたのに、嫌だ、家から離れたくないと頑としてきかず、困り果てた近所の人が至急医者をしている息子さんに連絡。
急遽駆けつけた息子さんの説得で車には乗ったものの、
道路が混んで一刻を争う移動のために海側の空いた道の方が速いと
判断したその息子さんは海沿いの道を選択したようです。
しかしその判断が命取りになり
2人とも車ごと津波に飲まれ、翌日
2人の遺体は車の中から発見されました。
年を取ると物に動じなくなるのと、
移動がおっくうになるようで、家族が仕事先からあわてて家に帰って
お年寄りを車で連れて高台に逃れたので助かったという話をけっこうききます。
たしかにお年寄り1人の足では高台まで短時間に移動するのは無理。
でも、避難するのが面倒で動かなかった、という話もけっこうききました。
母の知人のお年寄りなんかは
大地震の時、このまま死んでもいい、と考えたそうで、
大きな棚や何かが自分の上に落ちて倒れてくれと願ったそうです^^;
でも、何も落ちてこなかったと残念そうに笑ったとか^^;;;
お年寄りにはお年寄りの心理がそれぞれあるんでしょうね・・
飯館村でも避難が決まって自殺されたお年寄りの方がいらっしゃいますが、
お年寄りにとっては残り少ない人生、先の見えない避難所暮らしより
汚染されても自宅の方が幸福といえるような気がします。
お年寄りだったら放射能の問題もほとんどないようだし
選択させてあげてもいいように思うのですが・・
自分もその年だったらそう考えるかもです^^;
地震で倒れはしなかったけれど、危険なので、取り壊し新しく建て替えました。
その時、祖母は、夫と跡取り息子を亡くした後で、成人してる孫と二人暮らし。
家の下敷きになってもいいから、この家で死なせてくれ、と言ったそうです。
孫は、築25年くらいの別棟で寝起きしてましたから。
特に、体に悪い所がある訳でもなく、元気に孫の世話をしていたんですが、
ある日、前触れもなく突然、大往生。
子どもたちに説得され、立て替えた家が、出来る前でした。
何かよくて悪いのか、結果が出るまで判りませんね。
その結果がいつ出るのかもね。
ほんとにそうですよね・・
今原発20km圏内に何人かお年寄りが住んでいて、
事情はそれぞれあるようですが、説得になんどもいってる方たちも
かなり大変みたいです・・
避難所行ってストレスで健康を害して家に戻った方も多いようだし・・
何人かのお年寄りは家族とバラバラの避難所になって
家族に看取られずに亡くなったという方もいるようだし
居心地の悪い避難所で命を縮めることを考えたら
汚染されているとはいえ自宅の方がいいのかもしれないな・・
長く生きてると、体が思うように動けなくなったり…辛いことや悲しいこともあると思うけど
まだ生きられる命は…大事にしてほしいですね><
私も体…丈夫な方ではないけれど、大切にしたいです^^