四角いむらさき
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/16 08:36:01
今日、偶然読んだブログの中に、くれよんのお話があって、
ふいに思い出して1冊の本を手に取った。
あたしがすきな おーなり由子さんのエッセイです。
「四角いむらさき」
ことばというのは
そうかんたんに つたわらない
つたわるときには
ことばがなくても
つたわる
だから こころせよ
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10歳のころ、家の前の道路に絵をかいた。
母親が短くなったクレパスをお菓子の箱にいれていて
「好きなように使い」と、私にくれたので、私は
「いいことおもいついたぁ!」とばかり、いそいそと外に出て
地面に絵を描くことにした。
アスファルトの上に、自分の家の入口からはじまる新しい小径。
小径の脇にさそって、どんどんと夢見がちな架空の国は広がっていく。
一息ついて顔をあげると、ずっとずっと年下の、6つ年下の近所の
まみちゃんが、仲間に入りたそうに見ていて、目が合った。
「わたしも、かいていい?」
私や友達は「いいよ」といったけれど、ふだんから遊んだことのない子
だったので、どうやって仲良くしていいか分からなかった。
その時は、その友達にだけと遊びたい気持ちが強かったのと
ずいぶん年が離れているのもつまらなく、お姉さんっぽくめんどうを見て
あげるのも気恥かしかった。
まみちゃんはしゃがんで、箱の中のムラサキのクレパスをにぎった。
ムラサキは人気のない色だったので(アスファルトの色にとけこんで
しまうから)箱の中に残っていた。私や友達はまみちゃんには知らん顔
して、どんどん調子に乗って遠くまで行って絵を描いて行く。
振り返ってちらりと見ると、まみちゃんは、最初に立っていたところに
ひとりでしゃがんで、ムラサキのクレパスでぐしぐしと同じ場所を
塗りつぶしていた。
その絵は、花や人魚というような、おしゃべりな絵ではなくて、少し
ゆがんだ四角い形に、何度も濃くぬりつぶしたもの。
まみちゃんは幼くて、うまく形のある絵が描けなかった。
「もっといっぱい描いたら?」
友達が言ったけれど、まみちゃんは、だまってそこから動かずに
同じところを塗りつぶしていた。小さくなって、体温でにゅるにゅるに
なったクレパスを、最後には指でアスファルトにこすりつけていた。
ムラサキの四角い絵は、まみちゃんの姿。
ぽつんとだまって、そこにしゃがんでいた。
「あの子、楽しいんかな。あんなんで」
友だちが言った。私たちはうまく仲良くなれなかった。
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途中まで掲載させていただきました。
ここまで書いたら軽く疲労感・・
実はこのあと、思ってもない出来事が起こります。
続きはまた今度♪
「つたわるときは、ことばがなくてもつたわる
だから、心せよ」
四角く塗りつぶされたまみちゃんの絵、全てはこの一言に通じてます。
けど、伏せときます。
続き気になります〜。
普通に大人が見て意味がないように見えても。
何があるのかな?考えてあげることが大事なんじゃないのかなぁ。
次早くおせーてw
きゅうくつです(ノ◡◝)ペチ
そして疲労で途切れた文面wwwwwwwwww
気になるやんかぁ~ぃ(*´ェ`*)
小さい頃、チラシの裏にずーっと絵を描いて遊んでた記憶があります。
ふと、横をみると父親も落書きしてます。
何を描いてるのかとみると、さいとう・たかお風の時代劇漫画のようなサムライでしたwww
今思えば幸せな午後の一時w
箱から飛び立っていけるといいのになぁ・・
『続きはWEBで!!』みたいな感じ?
あ、ここWEBやんw
んーーまみちゃんが、怪人くれよん女に変身するんかなぁ・・・
そして、パワーシティーオーイタと戦うとか?w
ナイスタイミングでブックエンドゲッツです。