Nicotto Town


永遠などない、それこそ永遠


Children's Fantasy ...

第一章 其の十

「おめでと、サヤ」
 サヤはと言うと、呆然としていた。勿論カズヤのせいである。
 カズヤは本人は気付いていないが、HPが半分を切ったというのに回復もせず戦っていた。それだけでなく、カズヤの戦い方はかなりえげつなかった。
 まさに狂戦士(バーサーカー)。いや馬鹿戦士(バカサーカー)だろうか?
「カズヤくん……恐かったです……」
 少し泣きそうな声で言う。いや、実際に少し泣きかけている。目尻には、少しだけ涙が浮かんでいた。
 もしも妹がこの場にいたら、カズヤの命は無いかもしれない。
「ん? 戦闘は全部俺がやったぞ?」
 サヤは首を横に振り、否定する。
「いや、モンスターじゃなくてカズヤくんが……」
「んー? ああ、戦い方が少し悪かったか。頭斬り落としたりしたからなー。悪かったな、今度から気をつける」
 少しは自覚があったのか、謝る。
「……本当ですか?」
「……努力はする。直せなかったらゴメン」
 割と弱気だ。これだから妹から『ダメ人間』と言われてしまうのだろう。
「えっと……頑張ってください! ……でいいのかな?」
「別にいいんじゃないのか?」
 投げやりだ。カズヤらしいと言えばカズヤらしいが。
 しかしサヤはそれで納得したようで、少し頷きながら「これでいいんだ……」と呟いている。
 カズヤはというと、モンスターが落としたアイテムを拾っている。見たところ武器等の高く売れそうなアイテムは無いようだ。落ちているのは『ポコポコの葉っぱ』や『クマッチョの鉄アレイ』等の店に売って換金したり、クエストで必要になってくる『その他』のアイテムや回復薬ばかりだった。
 アイテムを拾い終えると、カズヤはもう一度剣を抜き戦闘の準備をする。


 ごめんなさい。文字数の制限のせいで3回に分けないと投稿できないんです。今回は異常に短いです。本当にスイマセン <(_ _)>




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.