月の雫のティールーム ~ニコとお茶会~ 3
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/29 03:27:22
しゃららん。しゃららん♪
月明かりの雫の音が、今日は弾んで聞こえるのは。
ティーカップを揺らすわたしが、うきうきと弾んでいるから。
しゃらららん♪
あ。こんばんは。
わたしは、ニコ。
今日は、とっても浮かれてる、ニコ。
とても、とっても、いいことがあったの。
いいこと。嬉しいこと。
あのね。あのね。
わたしの声が、届いていたの。
新しい家具がお店に並んで、アイルは早速買い込んで。
新しいお部屋を、どうしようかなって悩んで、あれこれ試しながら考えて。
そうやって、作ったお部屋にね。
ふたつあるお部屋の、その両方にね。
あのミツボトルを、並べておいてくれたの。
そしてね。言ったの。ちょっと頼りない、自信がないみたいな顔で、ぐるりとまわりを見回して。
どこに向けたらいいのかなって顔をして、何もない、何も見えないどこかに向かって。
『どうぞ、使っていいからね』
それから、ちょっと首を傾げて。確かめるみたいに、付け足した。
『……ニコ。いるんだよね?』
――いるよ。居るよ!
わたしは、ニコ。
わたしの姿は、やっぱり見えなくて。
声も、とてもとても遠い、まぼろしみたいにあいまいなものだったらしい。
でも、しゃららん、って。
透明なその音が、聞こえた気がして、耳を澄ましたんだ、って、アイルは言った。
そうしたら、わたしの声も聞こえたんだって。
気のせいかもって思っちゃうくらい、小さく頼りなく。
だけど、アイルは耳を澄まして。
私が『居る』って信じて、聞き取ってくれたの。
それでね。
ほら、これは、『わたし』なんだって。
こんな風かな、って、アイルが想像する、わたしなんだって。
へんなの。ふしぎ。くすぐったい。
ふわふわと薄く透けるマント。ひらひらの服に、蝶の髪飾り。
むきだしの腕で、はだしで。かわいい羽で、かろやかに跳んで、飛んで。
ふふ。うふふ。
くすぐったい。
あ。
もう、ポットがからっぽになっちゃう。
アイルの新しいお部屋の話、したかったんだけど。
それは、また今度にするね。
わたしは、ニコ。
またね。
* * * * *
ハニースウィング(髪型)は、可愛いけど可愛すぎて買わずにいたんですが。
丁度4月後半のP限定が森カフェ&妖精シリーズで、ニコにいいなぁと思って、コーデしてたら髪はあれがいいかも!と思ったので購入w
こういうお遊びも楽しいなぁ。




























