Nicotto Town ニコッとタウン

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名前を消した男 21


『もうすぐ夜が明ける』
僕の頭には明るくなった時の光景が浮かんでいた
『この小さな漁港の人達はどこに消えたのだろう』
僕は誰も人の居ない駅前広場らしい場所でそんなことを考え始めていた
広場には有名な小説家の名前が入った碑があった
碑には流された今はゴミの布団が引っかていた
漁港の人達は毎日この前を気にもせず通り平和に暮らしていたに違いないと思った
『皆、非難して無事なのかそれとも津波に巻き込まれたのか』
夜明けが近くなった今、誰にも見つからないよにする為に漁港の人達のことが気になったのだ
こんな小さな漁港では、僕がよそ者であることにすぐに気づかれてしまうだろう
『そうだ。隣の田野畑村には大きなホテルがあるはずだ』
僕がよそ者でも、そこはよそ者の集まる場所
目立たないかもしれし、怪しいと思われる事もないかもしれないと僕は思った

ホテルは田野畑の羅賀(ラガ)にあった
島越から羅賀までは県道44号線を行けばよかった
県道は島越の海岸沿いから一旦小さな谷沿いで山に入り、次の谷で再び海岸に出てトンネルで尾根を貫けるようになっていた
トンネルの向こうはもう田野畑の羅賀でありそこには三陸鉄道の田野畑駅があった
駅前広場の前はすぐ県道であった
僕は県道らしき道から川を渡って海岸を目指した
溜まった泥水でどが道なのか分からない
なんとか海岸にたどり着いた僕は、海岸沿い歩き道なりに山に入り小さなトンネルを抜け再び谷に出た
その小さな谷の川を渡る橋は流されてしまっていた
しかたが無いのでそのまま歩き、道を外れて海岸の砂浜に出た
海はもう静かになっていた
寄せては返す波は普通の海の様子を見せていた
波打ち際にはいろんな物が打ち寄せられていた
家の残骸のような木片から山の木々の枝、そして小さな漁船やポリタンク
僕は何か使える物やいい物がないかを捜すために、誰も居ない事を確認してライトで海辺を照らした

#日記広場:自作小説

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2011/05/08 13:04
防災グッズですね
今はLEDで小さくても明るいライトですね
頭につけられるやつが便利ですね
非常食はチョコとビスケットですね
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2011/05/08 00:34
小さなライトが、夜は唯一の拠り所ですね。

最近、枕元に懐中電灯を置くようになりました ^^;
真っ暗は怖いです。
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2011/05/04 21:53
http://www.youtube.com/watch?v=vt9lhsoTi_I&feature=related



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