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シン・ドラマ汁


ドラマ【JIN-仁-】【江~姫たちの戦国~】

JIN-仁-
TBS 日曜夜9時~

【あらすじ】龍馬に暗殺される運命であることを告げることを再び決心。長崎の精得館でペニシリンの講義をする話に乗り、長崎を訪れていた。精得館ではオランダから来日した医師が、素性がわからないを信用していなかったため、講義の反応はイマイチ。ただ1人、岡田という年嵩の男だけが熱心に受講していた。ある日その精得館に、龍馬が目を斬られたグラバーを運び込み、との再開を果たす。オランダ人医師は、の腕を試すため、グラバーの手術を担当するよう強いる。

【感想】実は私、最近コンビニ限定で販売されている全10巻のJIN原作本を買って読んでいるので、今までとちょっと感覚が違います。といってもまだ3巻までしか発売されていないため、ちょうど野風の乳がんの手術が終わったところで、ドラマには追いついてません。原作とドラマは大なり小なり相違点が結構ありますが、原作レイプのドラマや映画が多い中、このJINは原作をうまくアレンジしてドラマチックに仕立て上げたなぁと思います。人気の一因は、このアレンジのうまさにもあるんじゃないかと。で、今回のJINですが、前半、シリコンを針金で代用したことで何か一悶着あるのかなぁと思いきや、それはあっさりクリア。それよりも長州征伐での話がメインで、これをきっかけに龍馬と仁の間に溝ができてしまいました。確かに医者にとって目の前で人を次々と殺されるほど、つらいことはないでしょう。仁の叫びは、政治も国益も関係ない、医者の心から発せられたものだったのでしょう。この頃の龍馬は、かなり長州に肩入れしていたようで、確か去年の龍馬伝を見た時に調べたことをつらつら思い出すと、幕府が大政奉還を受け入れるギリギリまで、武力討伐も仕方ないと考えていたフシがあったようです。実際長州征伐でも龍馬が長州に加担したのは史実ですしね。しかしそこはいろんな人物のいろんな意見に影響されてしまう龍馬。後々無血革命の思想を受け入れているので、それがちょっと早まっても不思議ではありません。まぁそのせいで疲弊していた長州より、力を蓄えていた薩摩から恨みを買い、暗殺されるにいたった…のかもしれませんけれど、そのへんははっきりしてないですから何とも言えないですが、もし薩摩が龍馬暗殺に関係しているとなると、仁は図らずしも龍馬暗殺の原因を作った1人になってしまったのかもしれません。そうそう、ドラマの仁は高学歴の割りにとんだ歴史音痴ですが、原作の仁は年号を聞いただけで明治維新の何年前とわかってしまうくらい、歴史にも明るい人物なので、グラバーって誰だっけ…と考えたりするような人ではありませんねw まぁでもこの歴史音痴なところが、大沢仁の魅力でもありますね。


 
江~姫たちの戦国~
NHK 日曜夜8時~

【あらすじ】京極高次への恋に身を焦がすが、龍子浅井三姉妹はもっと利用価値があるだろうと言われ、秀吉に自分と高次が結婚できるよう頼んでもらえないかと、茶々に相談する。しかしそんなことを頼んだら、秀吉が代わりに茶々を側室にしたいと言い出すのではないかと、は反対する。行き詰ったは、せっかく2人きりで会えた高次にも、あなたのような男が一番嫌いと言ってしまい、ますます落ち込んでしまった。そんな妹の様子を見かねた茶々は、こっそり秀吉のことを頼み込む。

【感想】今回は初のコイバナに終始しましたねw 恐らくですが、初と高次が相思相愛の仲だったという話は、よく言えば創作、悪く言えば捏造ではないかと思うのです。というのも調べたところ、どこにもそういうことは書いていないからです。まぁ、幕末くらいならともかく、現存する当時の史料にはそこまで載っていないでしょうね。恐らくその頃の大名や諸侯の血筋の者は、相思相愛で結婚するより、誰かの周旋で結婚する方が圧倒的に多かったし、それが常識だったのでしょう。身分が低い者の方が自由恋愛で結婚する者が多かったとも思われますが、世の中全般的に見合いとか、親が取り交わした許婚というのが普通だったのではないかと思います。これはどこにも書いてなかったので私の推測なので間違っているかもしれませんが、高次と初は従兄妹同士で家格もつりあっていたとはいえ、権力的には圧倒的に初の方が勝っていたので、穿った見方をするなら、この婚儀は龍子の差し金だったのではないかと思ったりもします。秀吉の側室になることで弟を、ひいては落ちぶれていた京極家の再興を果たした龍子は、更なる飛躍と安定を得るため、身分の高い嫁を弟にあてがったのではないでしょうか。この婚儀は秀吉の周旋だったようですが、秀吉にあまりメリットがないのも、裏で龍子が糸を引いていたと考えると理解できます。まぁほんとに私の妄想でしかないのですが…。そして若い側室とイチャイチャしていた秀吉を、ついはたいてしまった茶々。本当のところはどうなのかはわかりませんが、秀吉が女に対しても人たらしの才能を活かしていたのは確かでしょうね。




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