2013年大河ドラマ「八重の桜」その2
- カテゴリ:テレビ
- 2011/06/23 21:17:32
まず訂正。綾瀬さんは、NHK発表に同席していたんですね。
本来の彼女らしい誠実なコメントでホッとしました。
ちなみに、上野「江」さまは、「坂本リュウマ」とノタマイ、天然を前に出そうとしたプロデューサーも「醤油・酢・ラー油で三姉妹を解説した」とか言ってましたが、今回はそういうのなくて一安心」
さて本題の一つ目。
「どんな苦境であっても人は幸せでなくてはならぬ」という言葉がNHK発表資料にあります。これが八重本人の言葉なのか、「ならぬことはならぬのです」と掛けた台詞なのか分かりませんが、この言葉を描き抜くだけで、十分価値のあるドラマになると思います。
NHKは明示はしてませんが、この苦境っていうのは、地震とか原発事故以上に深く辛い意味があると思います。
一つは、今の福島県は単なる物理的ダメージだけでなく、それ以上に、いわれなき風評被害と心ない中傷に傷つけられているということ。これは、「ならぬことはならぬ」という真心が招いた戦の結果、「賊軍」と呼ばれ(僕は、戊辰戦争の両者は東軍、西軍と呼びます)、明治以降も散々に差別と重なるのだと思います。
また、こじつけにすぎませんが、会津戦争で残虐非道を尽くしたのは、歴史的経緯があるとはいえ長州なわけで、現総理の故郷。そして、会津藩が一旦は取り潰され、藩士数千人が向かわされたのは下北半島の荒地、いまは周囲に原発とかいっぱいあります。
この会津差別があったからこそ、八重は更に大きな差別である女性差別に真っ向から向かっていったのだと思うのです。
「江」という所詮は「姫」ではなく、一人の女性であることが、この作品の力強いメッセージになるのだと思います。
一方で、女性・戦争とくると、NHKさんは必ず反戦ドラマにしちゃうのですが、それやめようねって話。
大河ドラマで萎えるのは、主人公とかが未来人の価値観を示すときです。本能として、戦争はない方がいいとか、みなが仲良くした方がいいと誰もが思うに違いありませんが、現代よりずっと命が軽かった昔には、それと違う価値観もあったと思うのです。
たとえば、会津戦争では、白虎隊に代表されるように、老若男女が次々と命を落としますし、そもそも徳川のためとか帝のためとかで京都でさんざん白色テロを行った会津の殿様もとんでもない人と言う見方もできます。下手すりゃ、大日本帝国に近いマインドですもの、このときの会津藩は。
でも、そんなこと言うのは未来人だからであって、当時の価値観でいえばさしておかしくない。江戸を焼かないって選択した勝さんが凄いだけです。
おそらく「八重の桜」には徳富蘇峰という変なオッサンが登場して、八重にさんざんな暴言を吐くはずです。このオッサンは八重と同時代人ですが、もう少し長生きしてA級戦犯として逮捕もされるような21世紀にはありえない生き方・思想です。でも、これもその時代の中では一つの潮流だったわけで、それを否定するのはおかしいと思うのです。
21世紀からみれば、八重や新島襄の考えは現代に通じるもので、会津藩や蘇峰の考えはアナクロに見えるかもしれません。でも、同時代の中では、どっちの考えにも優劣はなかったのだと思います。
その進み過ぎた発想と生き方で「天下の悪女」とまで揶揄された八重ですが、綾瀬さんが、彼女ならではの大らかな演技で、肩肘はらず、しかし、凛とした会津の、そして、女性の本当の強さを伝えていってくれたらいいなぁと思うのでした。
新島八重で訪問者あるとはビックリです。
あげごもくさんのブログにコメントさせていただいた分は、こちらでは割愛しますが、
逆に あちらでコメントし忘れたこともありました。
蘇峰大先生については、もう1個の八重ネタのコメントで、大泉洋を推しています。最近の大河では、どうみても敵役なのに「実はいい人」テイストにされてしまいますが、蘇峰大先生はそんな単純なキャラではないので、知識人・愛国心・男女観・人間としての心の持ち方そういうものがアンバランスに並存していた人、むかつくけど憎めないオッサン、そういう描写を重ねることで、最後の和解が意味を持ってくると思います。
5月に会津ですか、会津愛ですね。一人でも、そうして会津、福島の魅力を素直に伝える方がいること大切ですよね、ホント。最近は、日本の多くのお城にある武者姿のガイドさんも、秋くらいには鶴ケ城では、八重に扮した美人ガイドさんも登場でしょうか。僕はそうなってから行きますよ(笑)
歴史ネタも時々あつかっておりますので、今後とも気軽にご訪問下さい。
八重はもうちょっとこうなんといいますか、どすこい系(失礼)のイメージなので、綾瀬はるかさんはちょっと意外でした。貫地谷しほりサンあたりかな~と思ってました。
一方で、自分は日野市在住なので、どうしても新選組のキャストが気になってしまったり。
>徳富蘇峰という変なオッサン
すんません笑っちゃいましたwww
最近の大河の雰囲気だと、のちのちの和解の方に重点が置かれるような気がしないでもないですね。
でもこのオッサン(笑)の「鵺」発言は新島八重を描くにはある意味では最大の山場かも。
それにしても、贅沢いうのもなんですが、せっかくならNHKよ、もっと前に発表して欲しかった。
五月の連休に会津行ってきたばかりですよ。せっかくなら大河発表で盛り上がってる時に行きたかったと思ったのでした……。
いっそこの夏の旅行は京都にして、新島夫妻のお墓参りでもしてこようかと画策中です。
なんか自分のような東北に縁のない言葉を、東北の方に受け止めてもらえただけで、うれしいです。
とりあえず、綾瀬はるかさんには「鶴ケ城は、お寺じゃないですよ」とか「会津の人は、外で女と口きくなって育ったんですよね」とか トンチンカン言わないように 教えなあかんよね(あ、でも後者は、本当にそうだったんだよね)
心してこの大河を待とう、そう思います。
毎度ですが、歴史には詳しくないので、難しいことは分かりません。(だからコメントするなって、すいません)
ただ、ただ、幸せとか、強さとか、真心とか、様々なことを感じ、考えられたらな、と思います。
このドラマで「福島の想い」、全国の皆さんに少しでも共有してもらえたらな…なんてちょっと図々しいか(^_^;)
毎度、ずっこけ失礼しました<m(__)m>
でも、でっちさんのブログのおかげで予習ができて、ますます楽しみになってきましたよー、ありがとうございます。