コロンボの謎:ピーター・フォークを偲んで
- カテゴリ:映画
- 2011/06/25 09:34:51
ピーター・フォークが亡くなった。
ということで、ニコタだけでなく、色々なブログがそのタイトルになっている。
で、流し読みをして、思ったことの結論。
「ピーターフォークもコロンボも観てない人が多い」
ネット記事を丸写ししているので、晩年の病気のことが必ず書かれているけど、故人を偲ぶ文に「この人最期はボケまくり」って書くかなぁ?常識を疑います。
あと、判で押したように、コロンボの話になっているけど、僕が子供の頃に、水野晴夫さんが「いやー映画って本当ぅにいいものですね」の番組など、しきりとコロンボは映画として、あるいは、NHKで放映されていたけど、ここ十年以上、久しく放映はなかったはず。
ただ、この数年は、ディアゴスティーニで全巻でたり、NHKが新コロンボまでずっと放送していたから、それを観たというのもあるかもしれない。
でも、だーれも、個々のエピソード書いてない。たぶん、観たことないから。
ということで、以下、wikiに書いてないので、コロンボのトリビアを一つ。
「うちのかみさんがね」で知られるコロンボは、よれよれのコートにボサボサ頭の風体の上がらぬオッサンが、低めの渋い声でジワジワと犯人のウソを追い詰めて行くのが魅力です。
でも、ピーターフォークの声は高いんですよね。このため、日本でも、コロンボの声は、小池さんではなく、太陽にほえろ!の山さんで知られる露口さんで企画されてました。
面白いのは、露口さん演じる山さんが、最後の頃にはボサボサ頭やヨレヨレ服など、コロンボ化していたこと。これも露口さんのコロンボへのこだわりだったのかも。
それと、コロンボってイタリア系なんで、アメリカであれば、イタリア系の警官ってだけで、とくにコロンボの犯人に多い上流階級からは蔑視されちゃう存在なんですよね。これは日本では通じない部分なので、意訳のような形で台詞をつくっちゃってます。
それと、コロンボって2クール目くらいまでは、粘着質で冷酷でエキセントリック。ちょうど、古畑任三郎のシーズン1当時みたい(って、三谷さんがそれを意識しただけですが)。
そのコロンボが心温かい一面を見せ出したのが「別れのワイン」。これがおススメ5本の一つになります。
で、アイテム欲しさに、カテゴリを映画にしたので、最後に一言。
「ピーターフォークの死を悼むなら、「ベルリン天使の詩」にも言及しろー!」
また、わざわざのお運びとコメントありがとうございます。
ピーター・フォークを知る方のコメントうれしいです。
世代的に、あの映画は名画座でみた口ですが、御指摘の場面は結構笑い声が響いていたなぁと思いだします。
ピーター・フォークって、ある意味、「男はつらいよ」の寅さん役の渥美清さんに重なる部分があります。
それは、一つの大きな当たり役を得たことで、それまでのキャリアや個性を結果して封印せざるを得なくなってしまう。しかし、その大きな役割は、失ったものを補ってなお余りあるものということ。
また、機会と御関心があれば、ぜひお立ち寄りください。
人はいつか死ぬのだし、死因って多くは病気なんで、遺族とか死者の知人には死者の辛いことに関わるものだから、死因なんてほっといてやれって思うのですよ。とくに、アルツハイマーとか言わなくていいよねって思ったのです。
それにしても、近い世代だと思っていたら、コロンボ体験ないとは、男女差か、ミステリーへの興味の有無か、それともテレビのチャンネル数の違いか、うーむと思ってしまう でっち(34)でした。
僕にとっても、コロンボはリアルタイムではなくって、古畑任三郎の原点だということを知ってから、視聴の機会を重ねてきたものです。便利なもので、DVDで二ヶ国語放送でゆっくり観ていると、結構意訳の時もあるなぁとか分かるようになったのはごく最近です。
コロンボが刑事ドラマに与えた一番の影響は、倒叙式と呼ばれる、最初に犯人の犯行やトリックの場面があって、視聴者が犯人が誰かを分かった上で、名探偵や刑事がそのトリックを暴いて行くというスタイルです。冗談半分に二時間ドラマの犯人は俳優の並びをみれば見当つくってのがありますが、倒叙式では犯人役をカモフラージュする必要もないですから。
そして、ご指摘の通り、古典的な人情刑事さんや、太陽にほえろ!に代表されるアクション派とは違う第三の刑事ともいうべきコロンボの出現は、今に至るまで多くの影響を残していますね。
私もピーターフォークさん悼むなら「ベルリン天使の詩」を取り上げて欲しいなあ、と思っていたクチなので思わずコメントしてしまいました
<あの映画のピーターさん良かったですよね(「コロンボ」として出ていたところも、正体も)
ご冥福をお祈りいたします
故人を偲ぶなら礼儀としてそんなこと書くべきじゃないと思いますが。
この人の存在は知ってるけど、映画やドラマを見た記憶がないので、余計な口出しは無用と思いつつもまたまた余計なコメント失礼しました<m(__)m>
イタリアって基本的にカトリックの本場だしなぁ。
コロンボは正直なところ「うちのお母さんが昔やたらと見ていたなぁ」くらいの印象しかありません。
だから、亡くなったと聞いて「そんな年の俳優さんだったんだぁ」と制作年代を改めて感じた次第です。
細かい事跡はわからないにしろ亡くなった方に対して「ボケまくり」はないわなぁ。
そんなこと誰にでもあり得ることなんだから。
古畑さんの元(という表現も変ですが)がコロンボだというのは聞いたことがありました。
それだけ日本の(アクション系ではない)刑事物に与えた影響は大きかったのでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。