自作ホラー小説「その扉をあけるな」第2話
- カテゴリ:自作小説
- 2011/06/25 12:49:57
友達が扉の向こうへ連れて行かれてから1年がたった。
いまだに、あの「次はお前だ」という言葉がわすれられなかった。
今年で6年生。来年からこの学校へ来ることはできない。
僕は、この1年で、あの扉の謎を解き明かそうと思った。
放課後、急いで理科室へ向かった。なぜか、はいったとき、寒気がした。
すると
ガタガタ・・・・カタカタ・・・・
という物音がした。
僕は思い切って扉を開けた。
そこには
1年前扉の向こうへいってしまった友達がいた。
友達は、僕を見て、ニヤッとした。
僕は、すぐ逃げようと思った。
逃げようとしたそのとき、
「ツギハ、オマエダヨ」
アアアアアアアアアアアアアアッ!!
僕は、あっというまに、扉の向こうへ引きずり込まれた。
そこで僕は目が覚めた。
「なんだ。夢かぁ・・・」
今までのことが夢なんだと安心した。
そう、今日から僕は1年生なのだから。
でも、どうしてだろう。
あの夢は、僕のみらいを映し出したのだろうか。
僕は思わず背筋がゾーッとした。
学校へ通い始めてから4年がたち、僕は4年生になった。
その日から、奇妙な噂が流れた。
「理科室の扉を開けると、扉の向こうへ連れて行かれるらしいよ」
僕はあせりだした。
だって、あの夢と同じ噂が流れ出したのだから・・・。
次の日から、僕の学校の生徒たちが、次々と失踪する事件が続いた。
あの扉の噂が流れてからだ。