Nicotto Town


しゅんちゃんのまぬけなのろま日記


自作ホラー小説「その扉をあけるな」第2話

友達が扉の向こうへ連れて行かれてから1年がたった。



いまだに、あの「次はお前だ」という言葉がわすれられなかった。



今年で6年生。来年からこの学校へ来ることはできない。


僕は、この1年で、あの扉の謎を解き明かそうと思った。


放課後、急いで理科室へ向かった。なぜか、はいったとき、寒気がした。


すると






ガタガタ・・・・カタカタ・・・・



という物音がした。


僕は思い切って扉を開けた。




そこには





1年前扉の向こうへいってしまった友達がいた。


友達は、僕を見て、ニヤッとした。

僕は、すぐ逃げようと思った。



逃げようとしたそのとき、






「ツギハ、オマエダヨ」





アアアアアアアアアアアアアアッ!!



僕は、あっというまに、扉の向こうへ引きずり込まれた。



そこで僕は目が覚めた。



「なんだ。夢かぁ・・・」


今までのことが夢なんだと安心した。


そう、今日から僕は1年生なのだから。


でも、どうしてだろう。



あの夢は、僕のみらいを映し出したのだろうか。


僕は思わず背筋がゾーッとした。




学校へ通い始めてから4年がたち、僕は4年生になった。


その日から、奇妙な噂が流れた。




「理科室の扉を開けると、扉の向こうへ連れて行かれるらしいよ」



僕はあせりだした。



だって、あの夢と同じ噂が流れ出したのだから・・・。



次の日から、僕の学校の生徒たちが、次々と失踪する事件が続いた。


あの扉の噂が流れてからだ。




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