Nicotto Town



まさかの大論争

其の日の夜、例の子犬軍団の彼氏をゲットした子から電話。
明日来れないと言う。明後日も朝礼しか出れないという。日曜日も朝礼なしの日は来れなくて、後片付けしか来れないと言う。
何と彼氏の部活の応援に行くと言う。
そこで、アンケート用紙とアンケート用紙入れを作って土曜日の朝に届けて貰う事にする。
本来は学校に居なきゃならない規則だが、其処をごまかして欲しいとの事。
所謂ガラクタは近隣の子犬軍団の家に早朝届けるので持って行って貰うとの事。

???要するに学校をやすむのに、学校に居る様に子犬軍団以外の人間に思わせるって事?
まあ、此の程度の事は実はお互いやってきている子犬軍団。今更断れない、お互いのすねの傷を隠しあっている仲。

次の日、危機感を感じた子犬軍団が集めに集めたガラクタがどうするんだと言う程集まった。
それはそれで真っ青である。

有無も言わさず製作が始まるが、こんなはずじゃ無い、もっと無責任にいい加減に作るはずが、其処は自己主張が強い破天荒な連中が集まった軍団だけ在って、一つ一つに自分の意見を言い出した。
テーマは自己の思いを表現しようと兎に角、私はこうだと言う物を思った様に取り付けて、それは何かを雑種猫軍団がメモる。
土台の段階でもめにもめる。折れたモップも在れば、足が足りない椅子もある。更に朽ち果てそうな木片の数々。
更にたぶん梯子だったはずの何か。それから薄い鉄板。

壊れたおもちゃや幼児時代のあの1mも無いスキーとストックと取っ手が取れたバケツじゃなかったのか?
まず土台をしっかりさせて一つのものにするか、、それともいくつかに別けたのをそれぞれが作ってロープでつないで、それぞれの自己表現をしてあわせた物をひとつにするかでもめて、其の言い合いで時間が掛かって、それぞれが作り始めたら、使いたい材料がいくつも重複して、結局一つの作品にする事になって、其の時点でへとへと。

どうしても何も無いパネルの壁が出来ると言うので、其処に余った紙とパネルで大型の抽象画を貼ると言う事になり、一つの作品を作るといっていた人達に土台部分を任せて、絵画に取り掛かる。

新聞を広げて、紙を広げて、其の上にあまったアクリル絵の具をぶちまける。二人で手形をつけて出来上がり。
唖然としている美術部員を尻目に題は「絶体絶命」にする。紙がB2で貼り付けるパネルがA1なら、作品の紙をパネルに合わせて切る。
普通は作品にパネルをあわせるのだが、作品じゃなくて、取り合えず、開いてる場所を埋めるだけの物体なので・・・。

作品の説明は追い詰められた人間の救いを求めている苦悩の手と言う事が、手形と言う事で、案内係の雑種軍団がそれをメモする。

オブジェに戻るともう背の高さを超えた作品が出来ている。で、バケツが貼り付けられて縄でしっかりと結ばれている。
其処にスキーのストックを2本入れる。「傷つけられた心臓を表現して、此のストックは無神経な言葉をいみしている」とわたし。
一人が1本だけ反対にとがった方をバケツから出す。同じ様に同じ言葉が誰かを傷つけていると表現したいとそこで大論争。
みんな集まってくるが、時間が無いので誰もが感情的になっている。木の板一つ貼り付ける場所で議論が始まる。

もっと好い加減な物を作る予定じゃなかったのか!だったら私の言うとおりで良いだろう!
それはみんな同じだった。誰もが真剣に此れは、こう言う事を表したいから、此処に置きたいと言い出して、作品が出来上がらない。
最後に私がスキーの一つをセロテープで上から垂らして貼り付ける。考えられないと一人。しっかりと固定したいという。

私は今にも崩れ落ちそうな感情の脆さを表現したいという。がっちりした中に繊細な部分を残したいと言う。
そこで論争。人が集まってきて、お互いの意見を聞く。熱くそれぞれが語り始めて止まらない。

お互いに唖然。「もっとみんな好い加減な気持ちでやると思っていた。」と皮肉たっぷりに言うと「私だってそう思っていたから、私の思う作品が作れると思った」と、涙目。
「私だって、私の言うとおりの場所に物を置いてくれると思っていた」と別の一人が言って泣き伏す。「こんなの私の作品じゃない!此れは私が表現したかったのと違う!」と誰かが、言って・・・・。時間が無いのに・・・・・。

説明役の雑種猫(成金)軍団も取り囲んで、説明するためのメモを書いたり、消したり、かいたり、消したりしている。
第一正面が4人とも違うんだから・・・。こんな事になるなんて・・・・。

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2011/06/29 22:52
もう、場所がふさがれば良いと思う発想から始まりましたから・・・。
出来上がってからテーマを決めようと・・・・。
で、張り付けるごとに説明係りの人に此れは「何々をあらわしている」と言うと彼女が其れをノートにメモする。はずすと其れを彼女が消す。
また別の誰かが何かをつけてこれは「何を表現している」と言えば其れをメモして、はずすと其れを消すの繰り返し。

出来上がった所で「テーマ(題)」を決めて、此れは何ですかと鑑賞者に聞かれるとメモを見ながら「其れは何を表現してます」と説明して貰う事に・・・・。

もう、何でもこうなったら、何でもありです。

見かねて美術部の一人が大きな紙に取り合えず線を彼方此方にから引いて、其の枡をパステルカラーで埋めると言う癒し系の抽象画を一つ作って貼っていたけど、出来ないと言ってないで最初から作れと言う目でみんな見ていて、誰も無視。
私達の迫力に押されっぱなし。鬼気迫る感じで作っていたから、もう巨匠の域に雰囲気だけは達していた。
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2011/06/29 22:01
オブジェって、、、

普通は、テーマがあるもんだと思ってましたが。
いろんなアプローチがあるもんですね。

その出来上がり具合だと「津波の後」ってところですかね。不謹慎かな。



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