僕は、普通の小学５年のかずきだ。


最近、だるまさんが転んだ　に、はまっている。


楽しいわけじゃない。最近、だるまさんが転んだをやると、呪われるとか言う噂がはやってるからなんだがな。


実際は、まだやっていない。今日、友達と遊ぶから、そのとき、だるまさんが転んだをしようという計画だ。



放課後、友達が、僕の家に来た。



「なぁ、だるまさんが転んだ、やろうよ」


「いいよ、やろう」


友達も、ホラー好きで、やってみたかったそうだ。



僕が、最初、「だるまさんが転んだ」ととなえる人になった。



だ、る、ま、さ、ん、が、こ、ろ、ん、だ

僕が言って、ふりむくと


友達は、身を動かさないように、耐えている。


よし、今度は、もうちょっとスピードをあげよう。


だるまさんがこ、ろ、ん、だ



ふりむくと、今度は、友達は、身を動かしていた。

少しではなく、歩いていたほどだった。


「おい、なんで動いてるんだよ」

僕が聞くと、


「ほら、窓の外、おんなのこが、こっち見てる」


僕が窓を見た。だが、誰もいない。


「変なこというなよ、誰もいないぞ」


「えっ・・・・・」



友達は、そのまま黙り続けた。



「よし、今度はお前が、だるまさんが転んだっていう人になって」

僕が言うと、


「あ・・・うん・・・」


なんだか、元気がなさそうだったが。


そのまま続けることにした。



友達が、だるまさんが転んだととなえている。


僕は、一気に、友達の所まで歩いていった。



そして、窓をチラッと見ると、



おんなのこが、微笑んで、こちらを見ている。



「おい、おんなのこって、あの子か？」

僕は、不気味だったため、あそびの途中だが、聞いてみた。


「え？誰もいないよ？まさか・・・・」



え？なんで、見えないんだ？


そうか、だるまさんが転んだ、と、となえる人は、見えないんだ。


僕は、不気味に思って、


「な・・・なぁ、このあそび、もうやめよう」


というと、


「うん、なんか、気味が悪い」



結局、その日は、そのあと遊ぶ気になれず、

遊ぶのをやめた。友達は、帰った。



そして、寝る時間だ。


僕にとって、今日は、寝たくなかった。



だが、仕方なく、布団に入り、寝ていると、





だるまさんが転んだ




誰かの声が聞こえる。

僕は、怖くて怖くて、夢だと信じていた。


しかし、



だるまさんが転んだ


だるまさんが転んだ

だるまさんが転んだ




「やめてくれ！」

僕は思わず叫んだ。

そして、その声は止まった。




次の日、



学校へ行くと、朝っぱらから嫌な汗が出た。




だって、


昨日、一緒にだるまさんが転んだをやった友達が















今朝、交通事故で亡くなったんだもの。