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ドラクエ25周年~竜王の謎

 ドラクエ25周年! ということで、9月にはドラクエのロト三部作がセット販売されるそうですね。全部エミュレーション移植という大胆な手抜きっぷりですが、現行のWiiでまとめて遊べるのはいいかもしれません。

 え? バーチャルコンソール?

 はてさて今日はドラクエのロト三部作のお話です。

 あ、ネタバレしますから、未プレイの方はご注意くださいな。




 今回はロト三部作の謎のひとつに迫ってみましょう。お題は「竜王」です。

 『Ⅲ』で竜の女王が産み残したタマゴが、後に『Ⅰ』の竜王となります。

 では、竜王は「いつ」アレフガルドに来たのでしょうか?

 勇者ロトが生まれた元の世界(地球)と、光の世界アレフガルドは、ギアガの大穴で繋がっていました。しかし、勇者ロトが大魔王を倒した時、ギアガの大穴は閉じてしまいます。勇者ロトは故郷に帰ることができなくなりました。

 ところで、竜王もまた、勇者ロトと同じ世界(地球)で生まれたはずです。にもかかわらず、数百年後、竜王はアレフガルドに出現しています。

 考えられる中でも簡単なのは、「竜王が塞がったギアガの大穴を突破した」可能性でしょう。しかし、それなら竜王以外にもアレフガルドに誰かがやってきそうです。

 ここで私が想像するのは、また別の可能性です。

 竜王は、大魔王が勇者ロトによって倒されたその日のうちに、タマゴから還り、アレフガルドへとやってきたのではないでしょうか。

 竜王がアレフガルドに向かった理由は「光の玉」に間違いありません。竜王にとって、光の玉は母の形見であり、また、彼は光の玉の正統な後継者でもあります。生まれたての竜王が光の玉を求め、勇者ロトを追った、としても不思議ではありません。

 その直後、ギアガの大穴は閉ざされ、勇者ロトだけでなく竜王も故郷に帰れなくなります。

 さて、もし竜王がこのタイミングでアレフガルドに来ていたとすれば、面白い可能性が出てきます。「勇者ロトと竜王が出会った」可能性です。

 ギアガの大穴に挑むしても、勇者ロトは不死鳥ラーミアを元の世界に残してきたため、実用的な飛行手段がありません(街へと帰還するルーラでは、空の探索には不向きです)。勇者ロトは竜王の背を借ります。

 竜王のほうも、母の意志を継ぐ勇者ロトに敵意はなかったでしょう。

 やがて勇者ロトの寿命は人知れず尽きますが、それを竜王だけが見届けた……なんていうドラマもアリですね。竜王は己の居城に、勇者ロトの亡骸を手厚く葬り、墓標としてロトの剣を供えました。

 これなら、竜王の居城にロトの剣があっても一応の説明がつきます。

 しかし、竜王に関してはひとつ大きな謎が残っています。彼はなぜ「善」から「悪」へと染まってしまったのでしょうか?

 竜王の母のマザードラゴンは、善の存在です。

 また、竜王の子である『Ⅱ』の竜王ジュニアも、善の存在です。

 竜王だけが悪の存在となって、アレフガルドに脅威をもたらしたのです。

 勇者ロトは大魔王の軍勢をことごとく破りました(ほかの世界に侵攻していたバラモスシリーズも破っています)。大魔王の残した軍組織が竜王を誘った、とは考えにくいところです。

 ほかに気になるのは、竜王が魔王として活動を始めた際、アレフガルドの人々から「光の玉」を奪っていることです。とすると、勇者ロトは竜王に出会う前に光の玉を手放していたのでしょうか。

 何にせよ、光の玉の恩恵を受け、アレフガルドは栄えていました。ですが、光の玉は本来アレフガルドのものではありません。竜王は人々から光の玉を奪ったのではなく、取り返した、と考えるのが妥当です。竜王は光の玉の正統な後継者であるため、悪に染まっても、光の玉に触れることができたのでしょう。

 そして、勇者ロトはこれを予見していたかもしれません。彼は、竜王もまたアレフガルドで自分と同じ「異邦人」であることを知っています。自分より寿命が長く、いずれ知能と魔力の優れた存在となる竜王が、故郷ではないこのアレフガルドで何をするか……答えは明白でした。

 竜王には、光の玉への渇望があったでしょう。それが長い年月を経て欲望に変わったことは、想像に難くありません。

 いずれ来たる戦いのため、勇者ロトは竜王の居城で人生の幕を降ろしました。ここで竜王にロトの剣を祭ってもらえば、子孫が竜王と戦う際に有利になります(ここなら剣が商人などの手に渡ることもありません)。また、悪となった竜王にとっても、ロトの剣は居城の地下に隠しておいたほうが有利です。



 ……とまあ、ぜんぶ私の妄想ですけどネ!

 こういう楽しみ方もできるドラクエは、ロト三部作だけ!

 ドラクエ25周年は、是非ロト三部作で遊んでみてはいかがですか?





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