フラクタル
- カテゴリ:アニメ
- 2011/07/16 18:57:21
全11話
ジブリっぽい作風のセカイ系アニメ
山本寛監督のオリジナル作品
いまいちでした。
概要(色字は公式より引用)
世界を管理する“フラクタルシステム”が完成し、人類は史上初めて、
もはや働かなくても生きていくことができる圧倒的な楽園に足を踏み入れた。
それから千年―
システムはいまだに生き残り稼働し続けていたが、
もはや誰もそのシステムを解析できなかった。
多くの人々が、その維持こそが、人類の幸せの条件だと信じて疑っていなかった。
物語は、そんな「フラクタル」が崩壊し始めた、ある大陸の片隅の島で始まる―
漫然と日々を生きる少年・クレインは、ある日何者かに追われ崖の下に転落した少女・フリュネを助ける。
少女との出会いに心躍らせるクレイン。
だが、フリュネはブローチを残しクレインの前から姿を消した。
ブローチに残されたデータには、少女の姿をしたアバター、ネッサが閉じ込められていた。
ネッサとともにフリュネを探し旅にでるクレイン。
そこで彼は“システム”の秘密を知ることになる―
感想
管理社会と自由社会との争いの構図になりますね。
「地球へ・・・」や「ルー=ガルー」、「DTエイトロン」
など似たような作品はいろいろありますが
私の知る限りほとんどが管理社会を破壊し自由を手に入れるそんな話になります。
その点、本作は少し毛色が違うようです。
管理社会ではほとんどの人が満足していて壊れかけたシステムを再起動して
「今まで通りの安定した管理社会を目指すもの達」と
「管理社会を破壊し自由に生きようとする人達」で
どちらも正義のような構図になっています。
最初管理側が悪のように見せていましたが中盤から少し逆転するようになります。
そして最終的に更に1000年後に選択を先送りにしたと言う結論を出します。
この結末は意外でもありましたが話の持って行き方がいまいちでした。
事件に巻き込まれずるずるとヒロイン達の尻に敷かれていて主張も何もない
そんな主人公が世界の命運を委ねられていて出した結論が後の世代に丸投げ。
最終的にフリュネと一緒になればハッピーエンドと言う粗末なものでした。
汚れたフリュネという設定も話の本筋と一切関係なく単に奇をてらっただけに思います。
すぐ服脱いだり、検査台のシーンとか性格から設定まで意味分かりません。
フリュネを簡単に逃がしたり、捕まえてもまた逃げられたりとちょっと都合よすぎでしたね。
恋愛物としてみても二人の関係が進展するような描写もほとんど無くいまいちでした。
一方的な語りかけ、吐露はあっても相談や談話などは一切ありませんw
クレインもヒロイン追いかけること以外、何もしていないようでした。
この作品特に致命的なのが
リアリティの無さです、絵は綺麗でしたが、人が生活している様子が全く無いんですよね。
働かなくても生活できるという設定も裏付ける描写がありません。
遊んでいる描写などはあってもまるで麻薬をやっているようにしか見えませんでした。
あと、栄えている街があり通貨が存在してましたが貧富の差や流通等がどのように生まれるのかも不明だし、銃とかどのように手にいれているのか、おかしいことだらけでした。
あとシステムを破壊し自由を手に入れた後のビジョンが全く無かった事も残念でした。
こういう作品はSFなりの世界観の作りこみがないとテーマはおろか何もかも薄っぺらくみえてしまいますね。
どういう世界を破壊してどういう世界にしたいのかという部分が弱すぎます。
管理社会になってから1000年後という最初の設定も単に数字だけに見えます。
この大前提が崩れている為そこで動く人物やセリフも生きていないし、なし崩し的に展開もぐだぐだでした。
存在感の無い世界での抽象的な主張同士の争いなんてどう楽しめばよいのやら
更に世界の命運が先送りとなっている為、結局何をしたいのか分からない様に見えます。
これはちょっと尺の問題ではないですね。。
意味も無い肉付け(後付)設定とかもあったり
漠然とテーマだけ決めて見切り発車して自己満足で終わらせた作品に思えました。
良かった点は絵は綺麗で声優ががんばっていた位ですね
登場人物
クレイン(cv小林ゆうさん)
フリュネ(cv津田美波さん)
ネッサ(cv花澤香菜さん)
エンリ(cv井口裕香さん)
スンダ(cv浅沼晋太郎さん)
ドッペルが変わりに働くという設定の割りに
後半ネッサ以外ドッペルが全然でていないのは何でなんでしょうね
僧院が戦争の道具として出してもよさそうな気がしました。
人口が非常に少なく見えたのは過疎地域が舞台だからなのか
システムが崩壊寸前の為(人が減った)なのかも分かりませんでした。
未来少年コナン(ハイハーバー)や風の谷のナウシカ(風の谷)などは
過疎なりの生活感が味わえたと思うんですよね
なんか映画の撮影セットに迷い込んだ主人公のように見えました。
>yosiyosiさん
コメントありがとうございます
後半は伏線回収の為の説明的なセリフが多かった気がします。
構成が整理し切れていなかった様に思います。
絵は綺麗でしたが中身が残念な感じでしたね
クローンネッサも良かったですね。
絵は、綺麗でしたね^^
花澤さんいいな~。
キャラや風景がジブリっぽい雰囲気なので多くの人に好かれそうな感じでしたね。
最後はもうどうしようも無かったですね
ネッサも良かったですが、クレインやエンリも良かったと思いますよ。
最後がなんだこれはといった感じしましたね
ネッサの声はよかったです