祝なでしこ世界一!被災者も勇気もらったよ
- カテゴリ:ニュース
- 2011/07/18 08:55:47
女子サッカーが勝ち続けたことで、全く問われることもなく、というか、それを問題とする声もほとんどなかったけれど、ドイツに勝った後に、日本監督が語っていたエピソードには、ずっと引っかかりがある。
「辛い時は、被災者のことを思い出せ」そう言って、選手に廃墟と化した被災地の写真を見せたという。
むろん、この人にはいかなる悪意もないし、被災地のためにも全力を尽くそうと選手が思うことも間違っていないし、このエピソードを通じて、被災者の方が何がしかの励ましや喜びを得たなら、それは良いことだと思う。
しかし、辛いことの代表として、被災者を挙げる、それも無傷の人が、というのは私には、大人の言い草には思えない。
これって、「ママの言うこと聞かないと、ああなっちゃいますよ」と身体障害者を指さすとか、「勉強しないと、あんなダメな人になっちゃいますよ」と浮浪者を指すのと、どう違うのだろうか?
とりあえず「被災者」「勇気」「がんばれ」言っとけばOKってな無意識の反応が起きてないだろうか?
当たり前のことだが、被災者の方の辛さは、被災していない者が理解も感じも出来ないような言語を絶するものだろう。まして、住処も生活した街も瓦礫と化した方や親族知人を失った方の辛さは、「辛い」で現わすことすら躊躇われるものだろう。
こうした本来、被災していない者達も抱えていくべき思いが、いつのまにか抜けおちて、ただ、「辛いこと」の記号としての「被災者」「被災地」だけが醜く残っていく。ちょうど、24時間テレビの障害者達が、「感動」「ありがとう」のダシとなっているようにだ。
女子サッカー優勝や2020五輪東京招致の報道に際し、多くのマスコミが避難所の被災者に取材をしている。さすがに後者では否定的意見もあったようだが、多くの被災者が「勇気をもらった」的発言に終始している。
本当かよ?と思う。そんなもんで勇気になるなら、募金もボランティアもいらんだろ、自分らでスポーツ番組みて、勇気出して、全部解決しろよと言いたい。
なんで「それはそれで、うれしいかもしれんけど、今はそんな気分じゃない。復興への物理的な支援が今は欲しい」と言わないのか?そういう意見がマスコミの中でボツにされているのか?被災者自身が勝手に自主規制しているのか?
「被災者」というカテゴリーは確かに存在する。しかし、「被災者」一人一人に人格と人生があって、一括りの感情や賛否なんてあるわけがない。そこを見ることなく「被災者」「被災地」と記号的に使う人達の心情が私には理解できない。
追記:
チックで老人性妄言症のインポ都知事は、己が311直後に抜かした言葉を隠すことなく、「この五輪は、文明や繁栄に浮かれ酔いしれ、有限の地球資源を浪費する東京都民やシナの金持ちの代わりに、神のあまりに無慈悲な天罰を被った被災者のために開催する。憐れみと施しの五輪だ。みんなで「サライ」を歌おう」と堂々と世界に向けて言ったらいいと思う。そこまで言えたなら、元作家だということは認めてもよいだろう。
清水義範さん読まれるんですか?僕も昔からのファンですよ。
全く言ってること、同感です。
勝手に一つの世論を作っちゃって、道徳的なコメントつければ、報道だと思っている。
スポーツについては、競技をキチンと放映して、技術的な解説をしてくれれば、それで十分です。
勝手に神話とかストーリーをつくらないで欲しい。
それを受け手が勝手に妄想するのはいいけれど、メディアにはそれをして欲しくない。
ちなみに、僕は阪神ファンですが、阪神ファンの社会人って、野球を仕事に持ち込むのではなく、仕事の発送とかを野球に投影して論じちゃう人結構いますよ。まぁ、僕もそうなんですがw
少なくとも、「感動」「夢」「勇気」「励まし」なんてもんは入信3年目で卒業ですwww
ブルーウェーブの「がんばろうKOBE」の場合、被災地神戸の市民球団が頑張って、そのチームを被災者が応援する構図だから、今回とは全く違いますね。宮内オーナー・仰木監督という発信力のある方達もいたことで、一つの被災地の励まし方も確立したし。
まぁ、前畑がんばれは、日本初の五輪生中継で、東洋のちっこい人が欧米列強に負けずに戦うってことで、昭和11年の日本中が熱狂するだけの理由がありましたよね。だいたい、前畑さんは選手なんで、彼女にガンバレは当然の声でもありますw
私は、原文でも書いている通り、選手や監督が勝手に心中で被災者のためとか勇気とか思うのは、別に構わないんですよ。
でも、マスコミとか、そういう「神話」というか安いお涙ちょうだいをつくるのは、くだらないと思う訳です。
だいたい、プロのスポーツジャーナリズムなら、優勝という結末を被災地への光明と結ぶこともしないと思いますよ。まして、「被災者の分まで頑張って下さい」なんて言うのは、日本のクズメディアだけ(そういえば、今日の主要紙でこの話と政治をゴッチャにしてたのは産経だったww昭和11年の日本と思考回路が一番近いからね)中国のどっかの新聞は、冷静に、欧米とは違うスタイルのなでしこサッカーの勝利を、低迷する中国サッカーも学ぶべしと論じています。
なんか、海外で夏休みも「被災者の方には申し訳ない気持ちです」とか「節電という形で、被災者の方のお役に立つから」とか、言わないと行けなくなっちゃいそうで、困っちゃいますよ(苦笑)
きもちわるいんですよね、スポーツにまで「夢」「感動」「勇気」それに日の丸までくっつけるヘンなファシズムが。
おめでとう、よかったね
そうなんですよね、ニワカでも便乗でも、目出たいことだから、おめでたいリアクションもまぁ、先様の勝手です。テレビも新聞も見なきゃいいんだし。
でも、はしゃぐなら、被災者とか引き合いに出さず、素直に「優勝うれしい」でいいと思うのですよね。
日本代表のタスキは渡しても、「被災者に勇気を与えて下さい」って頼まれてるわけでもないのでw
たぶんだけど、選手達は直接に被災者云々は言ってる人少ないんでしょうね。そんな勘違いな連中じゃ世界一にはなれない。まぁ、マスコミに言わされ、書かれというとこでしょう。
監督も悪い人じゃない。
でもまぁこれで、なんかやるたび、「被災者に励ましと勇気と感動」って言うんだろうな。
たとえ、阪神やSBHが日本一になっても、言うんだよ、関係ないのにw
まぁ「人それぞれ」なんですが、そこで流すと、この「ボヤキブログ」が成り立たないw
夜明け前のテレビ視聴率が20%超で、みんな、詳しいんで、僕もそうなんですが、サッカー知らないとか興味ないとか言っていると、非国民感がありますw
別の人の伝言板に「乱戦制して勝利!新井のグランドスラムさすが4番」と書いたら、「あの日に、阪神ネタ、でっちさんだけです」とお叱りが来ましたしw
しかしなんで、スポーツに「感動」「夢」「勇気」が必要なのかなぁ?
阪神ファンて、キチガイだし、信者だけど、そんなもん一々言わん人多いし、もう少し冷静に試合自体見ているし、大阪のオバチャンだって、ニワカじゃない。(まーニワカとか、リアルな気ちがい信者もいるけど)
よう知らんサッカーの優勝しか、夢や希望がない人がそんなに多いのかなぁ?
僕はいいや、バスコの次回登場が希望でw
「若者の学力が落ちていると言われているが、番組の趣旨に合わせて
マスコミが悪い例ばかりを拾ってくるからではないか。
取材で真面目な学生を見つけても『そんなん使えねえんだよ!』と言われてオシマイ」
いろんな声があると思いますよ、実際は。編集されてるだけ。
昔、T海村の事故が起きた際「住民の不安を和らげるため心のケアが必要」と報道されましたが、
地元民としては「はあ?心のケア?誰が必要だって??」って感じでしたよ。
なでしこさんに関しては、試合進行上のメンタル面でのプラスの話が興味深いですね。
「PKで最初に日本が止めた(非常にいい影響)→次は日本が決めた(0対1ですごくいい影響)」とか。
先日ゴルフの全英オープンも見ていたので、
「起きている事柄に対して自分がどう思うか」をコントロールできるかどうか、
こういうことがいかに重要で、難しいかというのを考えました。
ただ、オリックスの場合選手自身が被災者でしたから、厳密に考えれば今回のケースとは違うだろうと。
もしくは「前畑頑張れ」ってやっていたときの感覚の方が近いのかもしれない。
今回「なでしこ」のみなさんは他国の選手や報道陣から震災や原発事故に対するコメントや質問を受けていたのかもしれませんし、「そのような状況だから頑張りたい」というのはあってもいいんじゃないかなぁ。
監督がわざわざ報道陣に話すのはどうかとは思いますが。
世界一だ~
やったぜなでしこ~
ほんと、選手が頑張ったんだからそれでいいと思うんです~。
別に被災者のためとか言わんでも。
わたし、「かわいそう」という言葉が苦手なひねくれものなので、ダメですね、この「つらい時は被災者のこと思い出せ」って。
たぶん言った本人はそれ以上もそれ以下もない素直な気持ちなのかもしれないけど、苦手です、この手の言葉。
たぶん、みなさん優勝は素直に嬉しいことで、確かに励まされると思うんですが、「つらいときは・・・」の受け取り方はイチヤさんの仰る通り、人それぞれ、と思いますよ~。
熱心に応援されている方は、感動の度合いが違うんだろうなあと思うと、ちょっと損しているような気もしますがね…。
ひとつの物事に対して、受け取り方は本当に人それぞれ、ということで。