エレベーターで降りる時の話
- カテゴリ:日記
- 2008/11/18 03:03:52
皆さんは日常的にエレベーターに乗る機会があるでしょうか。
俺は残念ながら田舎住まいでそんなハイテクのないアパートですが
実家はマンションのわりと高いフロア、
と言っても最近ではマンションも高層化していますが
住んでるマンションの中では最上階ですので
以前はよくエレベーターを利用していました。
さて、こないだ地元で唯一のデパートに行った時、
日常の体験と照らして俺が思った話ですが
これは恐らく多くの方が経験あるんではないかと思います。
あなたは今、建物の9階にいます。
1階に降りる為にエレベーターのボタンを押し、
チーンという音と共にあなたの前の扉が開きます。
あなたはデパート9階のレストランで食事を済ませた後でしょうか、
またはホテル9階の部屋からチェックアウトに向かう時、
あるいは自分の住む部屋から出かける途中でしょうか。
あなたは乗り込むと「1」と書かれたボタンを迷わず押し、
エレベーターは当然、1階に向かいます。
あなたはその間、
携帯を戯れにいじったり、
壁に貼られた案内をなんとなしに呼んだり、
視線は定めず心はiPodから鳴り響くお気に入りの音楽に傾けたりです。
さぁ、エレベーターが止まりました、1階に着いたのでしょう。
扉の前にはエレベーターを待っていた人が立っています。
扉が開き、あなたはすれ違うその人に
挨拶や会釈をし、あるいは視線を反らし
一瞬だけのコミニュケーションを終えると外に踏み出します。
一歩、二歩、三歩。
踏み出したあなたが気付くのは、想定した風景との違和感。
すぐにあなたは気付きます、ここは1階ではない。
あぁ、エレベーターが止まったのは
今の人が降りる為に待っていたからだ。
あなたは思わず
あ!とか、うん?とか、声をあげ、
気恥ずかしげにエレベーターに戻る事になります。
つい一瞬前にすれ違ったその人は、
微笑をもってあなたを迎えてくれるでしょう。
マンションの下層階にすむ人ならば、
上層階の住人のこうした間違いは珍しくありません。
デパートで買い物を終えた家族やカップルは、
ご機嫌であなたの間違いを微笑ましく受け取ってくれるでしょう。
混み合うチェックアウト時間のホテルでは多くの人が出入りし、
あなたの小さな間違いはすぐに忘れられます。
さて、あなたはすれ違ったその人に
おはようと言葉をかけましたか?
あるいは、会釈と、ほんの儀礼的な笑顔を向けましたか?
視線を下に向け、またはメールに夢中で気にも留めませんでしたか?
あなたのその小さな間違いが
小さな苦笑とコミニュケーションのきっかけとなるか
無言とその後の笑いの種となるか
というのは一考の価値があることだと思います。
とか意味不明に真面目っぽく書きましたけど
エレベーターから間違って降りちゃう人の話があんまり膨らまなかったので
結果的にこうなっただけで俺が真面目ってわけではありません。
あぴーーーー。
デパートだとそのままフロアーに出ますね。スムースに、ごく自然に。