Nicotto Town


TAKEのつぶやき


☆缶飲料の技術 その2

昨日の続きです。

スリーピース缶についてですが、これは蓋+胴+底の三つのパーツからできているためこのように呼ばれ、ほとんどのスチール缶がこれになります。(一部にはスチールのツーピース缶もあるそうです)
ところで、びっくりすることにこのスチール缶は日本独特のものです。これは、日本ではコーヒー、紅茶、お茶などの飲料が多く、他の国にはこれらの缶飲料がほとんど無いためだそうです。(缶コーヒーを売っているのは日本くらいだそうです)

また、スチール缶は陰圧缶と呼ばれます。これは熱い飲料を詰めて蓋をするので、中が大気圧よりも低圧になっているからです。つまり、アルミ缶のように薄い容器では変形するので、厚くなっているというわけです。さらに、これは内容物の鮮度を保つ働きもあります。

そして、スチール缶もアルミ同様、缶の内側は樹脂でコーティングがされています。つまり、中身が直接スチールに触れないようになっています。これは錆を防止するためです。

その他に、TULC缶(タルク缶)と呼ばれるスチール缶がありますが、これは鉄に樹脂を張りつけたものを深絞りで作られます。つまり、スチールのツーピース缶です。この缶は製造時に潤滑油が不要なのが特徴で、環境にやさしい缶だそうです。





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