モンスターハンター 勇気の証明~三章-12
- カテゴリ:自作小説
- 2011/07/29 13:32:52
【変化】
「餌を求めてきたのか…。これはチャンスだ。行くよ、ランマル」
「ニャ!」
よほど主人思いらしい。理由を問うこともなく、ランマルはびしっと敬礼してみせた。
「あの、わたしは…」
「…選びな。あんたに、その覚悟があるならね」
ミランダは、じっとユッカを見すえてきた。微動だにしない視線に、問われていると感じる。
ユッカもハンターとしての責任を負うことになるのだと。
狩りの最中で命を落としても、文句は言えない。
それをミランダは、一番言いたいのだとユッカは思った。
(きっと、ここで逃げたら、わたしは一生村から出られなくなる)
ユッカは胸の前で両手を握りしめた。まだ迷いはある。刃を振るうことも、自分が傷つくことも怖い。
けれど、さっきランマルに向かって剣を振り下ろしたとき、ユッカの中で何かがそぎ落とされた感じがした。
心を包み込んでいた、柔らかくて温かな部分。ユッカを許し、甘やかしていた感情だ。
誰かがいるから大丈夫、もういいや、これでいいんだ、だからだめなの…。
ユッカはかぶりを振って、『いいわけ』達を追い払った。そして、しっかりした目でミランダを見つめる。
「…行きます。足手まといにならないよう、頑張ります!」
「そうかい。じゃあ、ついておいで」
ミランダは問い返すこともなく、不敵に笑った。
「それじゃ、ふたりとも行くよ。ナルガ狩りにね!」
ミランダが先に走りだした。ユッカとランマルもすぐに後を追う。
そのナルガクルガは、隻眼だった。
左目は斜めに切り傷があり、むざんに潰れている。しかし、残った右目はらんらんと赤く光り、動くたびに不気味な線を描いた。
黒ヒョウのように巨大な肢体は音もなく草を踏み、どこかに寝ている獲物がいないか探し回っている。
「…目が光ってるニャ。かなり怒っているニャ…」
茂みに身を潜ませ、ランマルが警戒した声で言う。
「昨日、さんざん痛めつけてやったからね。傷が痛んで、気が立っているんだろう」
同じく身を伏せながら、ミランダが双眼鏡で様子を窺う。その横で、ユッカも腹這いになって息を殺していた。
「いいかい、さっき話した通りだ。ランマルは、敵のオトリ役。なるべく注意を引きつけてくれ。ユッカは、邪魔な羽虫(ブナハブラ)やファンゴが来たら、片付けて。あたしが集中して狙えるようにしておくれ」
「はいですニャ」
「わかりました」
ふたりがうなずくと、ミランダは手を前に振った。
「行くよ!」
ざっ、と勢いよくランマルが飛びだした。ニャ―と叫びながら標的に突進していく。頭上には、高く小タル爆弾を掲げていた。
「鬼さんこちらニャ~!」
ランマルはわざと大声を出し、手にした爆弾を背後からぶつける。ナルガクルガのしなやかな背中が煙をあげた。ダメージはさほどでもないようだが、怒りはさらに増したようだ。
素早く体を反転し、超音波が生じるほどの咆哮をあげる。
「わ!」
ジンオウガよりもすさまじい咆哮に、遠くで待機していたユッカの耳も痛くなる。あわてて耳をふさいだけれど、耳の奥がキーンとした。しかしランマルは、
「こっちニャ~! ボクを食べれるもんなら食べてみろニャ~!」
と、こざかしいくらいに敵のまわりをちょろちょろし、次々と爆弾を放り投げている。
「なんでランマルは平気なの? アイルーだから?」
「咆哮無効のスキルを持っているからね。特殊な耳栓らしいけど、よく知らないんだ。教えてくれないからね。でも、それで奴の特技を無効化できる」
話しながら、ミランダは組み立てたヘビィボウガンに弾丸を装填し始めた。
巨大な獣竜は、すっかりランマルの挑発に乗せられて、次々と爪やシッポを繰り出していた。そのどれもが電光石火、鞭がしなるよりも早い。ユッカにはほとんど見えなかった。
「喰らいな!」
立て続けにランマルを狙っていた敵の動きが、一瞬止まる。
ミランダが、すかさず電撃弾を撃ち込んだ。標的の黒い首と頭周辺に、黄色い電光がほとばしる。ギャアッと高い声をあげ、ナルガクルガはのけぞった。
「やった?!」
「いや、まだだ。――ち、騒ぎに気づいてザコが起きてきた。すまないが、あいつを片付けてくれないか」
「――は、はい!」
ミランダが舌打ちして見やった方向で、ぼこりと地面が盛り上がった。地中から牛ほどもあるイノシシが這い上がってくる。ブルファンゴだ。
(どうしてモンスターは地面から出てくるのかな。アイルーもよく潜るっていうし…。中はどうなっているのかしら)
まるで地面がモンスターを生み出しているみたいだ。
得体の知れない気持ち悪さを感じ、ユッカは身震いした。けれど、さっきまでのユッカなら、そんな自分に驚いただろう。
興奮して突進してくるブルファンゴに、ユッカはもう、ためらうことはなかった。
ランマルの気合いが、ユッカの何かを変えたようだった。
俺もそんなにアクション得意じゃないですが、努力と根性があれば、たぶん大丈夫!…たぶんですがww
お気持ちが動いたら、ぜひおすすめします。慣れれば、操作も平気ですよ~^^
アイルーかわゆ!!!!(#^.^#)
やってみたくなったけど、私にはできないんだろうな~~
まっすぐ走れないんだよね・・・・(-_-;)
http://www.youtube.com/watch?v=XFq_oPa9sNo
アイルー可愛いですww
犬好きの俺ですが、たまに猫が家にいたらいいなと思います^^
http://www.youtube.com/watch?v=mHw_U5Ak_Io
この女の子ハンターの髪型とか、声の感じもモデルにしています。
ただし、このキャラ通りのとは参りませんが^^;
参考までに、よそさまのブログですが、こちらをどうぞ。
http://tenderfeel.xsrv.jp/mistyrose/monster-hunter-portable-3rd/925.html
女性の下位(序盤~中盤までに作れる装備)が写真で載ってます。
ユッカの装備は、ユクモシリーズです。
ミランダは、ハンターシリーズ。
参考までにどうぞ^^
やっぱりアバターのデザインがみたいな~~
ジョーの弱点は雷ですね。
スキルはガード性能+2…メモメモ。
ガードで反撃かあ…。ランスでも通用しそうですね。
ハンマーは俺も自信ないです。ランス、ガンランス、もしくは弓か片手剣で頑張ってみたいと思います。
こやし玉必携ですか~。ボタンでじたばたしても、逃げられないんですね。
うう、こ、怖すぎる…;;
効く属性は雷です。
私の場合、得物はもちろんガンランス。
ハンマーなどの打撃系で頭を狙えば一番効くのですが、上手く当てられる自信が無く。
ジョーの攻撃は一発がキツイですがほとんどが物理攻撃なので、ガードは性能+2が欲しいです。
食いつく攻撃などをガードし、間髪入れずガード突きや砲撃で反撃するんですね。
あとジョーは噛み付いてきますからこやし玉は必携になります。
(忘れると食い殺されます)
閃光玉や罠も有効ですから活用するとよろしいかと。
頑張って下さい。
ありがとうございます。ユッカの代わりに俺がお礼を申し上げます^^
なんとか、次の展開に進めそうです。
と言ってる間に、実はもう山場が近くて…。次の章も間近です。それが終わったら、またイカズチさんにバトンタッチですね。もう執筆されているでしょうか?今から読むのを楽しみにしています^^
ジョー君の乱入は、まだ見たことないんですよ。ナルガの乱入が1度あったきりで。まだ、そんなに場数を踏んでいないこともあり…。
ジョー君、未だに倒せません~。村クエも、集会浴場のクエでも、あっさり返り討ちにあってます。
どうやったら避けられるか、死にながら体で覚えるしかないんでしょうね^^;
あー、でも勝てない。憂鬱です、これから…。
「イビルジョーが倒せない」って動画、笑っちゃいましたけど、俺も同じですよ。
あとで倒し方教えてください…orz
アイルーも土にもぐるんですよね。土、固いのによくもぐれますよね。
土が体を癒すのかな、と俺も考えてました。
秘密の地下道でもあるのかな。そこに部屋があって、仲間とお茶してたらほほえましいですよねw
捕食行動中に爆弾しかけようとして、失敗するのは俺だけじゃないはず…。
エリア移動されると、ちょっと安心しますね。あ、追いつめているんだとわかりますから。
ユッカの踏み出す勇気、昨日までの自分に決別する勇気。
ハンターとして前を向いたユッカの今後が楽しみです。
モンスターが地面から這い出すのが話題になっているようですが、圧巻なのがジョー君です。
乱入時に出現するのを見た事がありますか?
地面からあの巨体がドカーンと湧き出してくるのです。
こえ~。
地面に潜っている理由ですが、アイルーも傷付くと土に潜って回復しますよね。
ある種のモンスターは土に潜る事で体力を回復するのでしょう。
私なりの解釈なんですけどね。
ちなみに知られているモンスターの回復行動は『寝る』『エリア移動』です。
スタミナ回復に『捕食行動』をする事もあります。
タッチエンカウント…といえば、真っ先にロマサガを思い浮かべてしまいましたw
あと、イースとか、MOTHERとか。あれらは透けてなかったですね。
モンハンのモンスターは、生態をかなりリアルに作り込んでいるんですが、なぜアイルーが地下に潜るのか、イノシシが地下から出てくるのかは、謎のままです。ウィキにも書いてないし…たぶん。
システムの都合とか、大人の事情があるんだろうけど…。
しかし、多くの方はあまり気にしていないようですね^^;
モンハンのモンスターは、作りがリアルですよ。
このナルガの吠えは、こちらの動きを止めるだけなんですが、ティガレックスの咆哮は、ほんとに体にもダメージを与えます。細胞破壊でもされてるんでしょうか。俺、それで1落ちしたことあります…orz
そうなんですよね、音ってある意味、物理攻撃なんですよね。
昔に見た戦争もののアニメやドラマなどで、空襲受けた時に目を閉じて、耳を塞いでいたのがありました。
蛍の墓だったかな。あれって、爆音と閃光から目と耳を守っているんですよね。
戦争体験記のすすめ。確かにそうですね。特に、怪我とか、いじめとか、痛い思いを経験していない子には、ぜひ一読して感受性を養ってほしいです。
小説を書くのに、全てを体験はできませんが(殺人とか)、実際にそういう経験をした人の話を読んだり聞いたりすることで、仮の実体験はできると思います。
全部のモンスターが地面から出てくるわけじゃないんですが、イノシシと草食恐竜は地面から出てきますね。頭から、ぼこっと。
アリは巣穴から来るのに、わざわざ、こいつらだけ特殊な演出なんです。なんでですかね。
俺も初めて見た時は、「もののけ姫」に出てくるイノシシくらい気持ちが悪くなりました…^^;
普通の『タッチエンカウント型』のRPGは、モンスターが透明な状態から『実体化』するような発生のしかたをするんだけど、たしかにそんな現れ方をされたら、気持ち悪いかも。(下手すると夢に出てくるかもしれない……)
まるでロケット砲が炸裂した時みたいに、ダメージがちゃんとあるんですねぇ。
リアル~。
音って衝撃派だから、体にダメージがあるって意外と知らない人多いんですよね。
ベトナム戦争では爆弾がさく裂した時の衝撃で、鼓膜破れて出血したり、鼻血吹いたりって
ザラだったらしいですからね~。
スゴイ話だけど…。^^;
アクションを書きたいって若い人には、絶対に戦争体験記を一度は読むことを勧めますよ。
特にそういうのが苦手な女性は。
マンガやアニメじゃ絶対に分からない知識、目白押しだから。
めちゃめちゃ役に立ちますよ~、そういう知識って。
それにしても…、地面からボコボコ湧いて現れるって…。
ゾンビか、何かの昆虫みたいで怖いですね~!www
ホント、地面から湧いてくるってのは恐怖ですよ。まるでホラー。www
…湧くんですよ、モンスターって(^∇^;)
地面から、ぼこっ、ぼこっと…ブルファンゴが出てくるんです。あれは怖かった…。
地下に巣穴でもあるんでしょうか。トカゲ類のジャギィは、その辺りに寝そべって暮らしているのに。
普段地下に住まない動物が地面から出てくるのって不気味です…。