串揚げを食べ尽くすのだ(2)
- カテゴリ:グルメ
- 2011/08/04 22:04:58
明日のご招待をキャンセルしてでもここに来たいとの思いから、「どうせ私はついでナンで、私だけならキャンセルしてもと思うんだけれど、一人でというのも何なんで、どうにかならないか。」と切り出した。
「オネガイ、何とかならないかしら。」と父親の方を向いたら、「明日の会食は、私とママが出れば良いだろうから、何とかしてやろう。」と、やっぱり父親は頼りになる。
一応明日の予約を2名で入れておいて、食事は終了。串揚げ20本以上は食べた。ついてくる生キャベツ、野菜スティックもたらふく食べた。お吸い物、シャーベット、シャンパンとワインを飲んで、3人で5万円にはならなかったから、最高級とは言え串揚げならこんなもんかな。
ホテルに着いて、母親はおきまりのエステコース。もう年だから頑張って磨かないとね。
私は父親と一緒に最上階ラウンジのバーコーナーへ。
カクテルを1杯飲んで、お手洗いからの帰り、通路の隅で、父親が携帯で話しているので、聞き耳を立てると「家のワガママ娘が・・・ワガママなもんで・・・」とかいってるのが聞こえる。
多分、相手は明日招待してくれる社長さんだなと、直ぐにピンときたが、あんなに何度もワガママな・・・なんて言わなくても良いじゃないか。
ともあれ先方と話はついたようで、おまけに先方の大サービスというか、明日の私のお相手役まで向こうが用意してくれるとのことだった。
イケメン男だそうなので楽しみ。
さて翌日、そのイケメン君とホテルのロビーでご対面。
ほう、身長180㎝ぐらいか、顔も良いが全身なかなか見栄えが良い。外見が良いせいもあって営業成績はトップなのだそうだ、その腕を買われて「ワガママ娘のお相手をしろ」と命じられてやって来たのか。
その彼は丁寧に頭を下げ、両手で私の前に名刺を差し出した。
ネクタイを締めていたので「今日もお仕事だったんですか?」と聞いてみたら、休日だったそうだ。
それで、私も両手で名刺を受け取りながら「お休みの所、私のワガママに付き合わされるハメになって、誠に申し訳ございません。どうか宜しくお願い致します。」
おう、我ながらよく言えた。すんなりと言葉が出てきた。修行の成果ありありじゃん。
というわけで、『ワガママ娘』を払拭するため上品に振る舞いながら、昨日と同じ店に到着すると、カウンターの人はちゃんと覚えていて、「本日は逆コースからでよろしゅうございますか」ときた。
シャンパンのハーフボトルで乾杯。その後は赤ワインでいけないかなと話していると、メニューリストチラリと見ただけで、「赤はもう少し後にしましょう。」と言った彼がオーダーした白ワインはリースリング。
ウーム、ピッタリだ。串揚が一段と美味しさを増す。ワインのセンスもなかなかなのだ。サスガ一流の営業マンだよ。
そうこうしているうちに、肉・ソース系のネタが近づいたところで、そろそろ赤ワインかなと思っていると、彼の方から「ワインリスト見せてください。」と店の人に。
実は、店のメニューリストのワインの種類は少ないとのことだったが、今お店においているリストを出してくれた。
出てきたリストを私と一緒に見えるように広げたので、私も覗き込んで「やっぱりピノかな。」と言った言葉が殆ど彼と同時だったので思わず顔を見合って微笑んだ。
こんなことで急に親しみがわいたような気がする。
出てきたワインは思った通りで美味しい。隣で話しかけてくる彼はスマートで、私の話に合わせてくれる。思わず仙台にいる彼と比べてしまう。どう見ても、今、目の前にいる彼の方が全ての点で勝っているけど、どこか他人なんだ。
ともあれ、2日連続ながら串揚は最高に美味しい。満足満足。
ついに昨日食べたものに帰ってきた。つまり36種類制覇したのだ。ここでストップを宣言したけど、彼は大きいからまだ食べられる。
「私はワインに合わせてオーダーしていきますから。どうぞマイペースで召し上がってくださいませ。」てへへ、我ながら気取っちゃって(よくそんな言葉が言えたね)。
ペースを上げた彼は、私がチビチビワイン飲んでそれでも8本アラカルトでオーダーして、お腹が一杯になる頃には、36本完食。
にっこり笑う彼はとても魅力的だった。やっぱり人間スキがないとね。
「こちらが誘ったんですから、支払いは私にさせてください。」と言ったとき、彼は「もう終わりました。」だってさ。憎いほどスマートだね。
結局、その後でカクテルをご馳走になって、無事に、何事も無くホテルに送り届けられて、食事は大満足だったけど、スマートすぎる彼にもう少しを求める私はやっぱりワガママなんだろうか。
修行の道は険しい。
おしまい。
串揚としては高価格だったと思います。
でも、それを納得させる技はすごいと思います。
高い値段、「だから美味しい。」「そうでなければ。」を納得させるのは
それなりの技があってのことだと思います。
当たり前ということが実は意味深い事だと、
私は思います。
この値段で、めっちゃ旨いでなければ。。。
あいんさん
牛たんをカツにしたのはあったと思いますが、
串カツにすると、芯の最高部分を使わないとなので、
かなり高いものになってしまいます。
同じお金なら牛カツの方が間違いなく美味しいものになりますから、
このアイデア厳しいと思います。
長野に行く機会有りましたら連絡させていただきます。
オヨビデナイ事はないですよ。
長野にきたときは僕がエスコートしますよ~w
Σ(゚д゚) エッ!? オヨビデナイ!?
成り行き上こういうことになってしまいましたが。
私だってこういうことがよくあるわけではありません。
目指す目標があれば、それは殆どか叶えられるはずです。
目標に向かっている人はとてもステキです。
良い物を食べたり飲んだりしましたね・・・。
私には、そう言う事が無いから、良い物を食べたりする事は、当分無理かもしれませんね。贅沢はしたいけど、少々無理でしょうね・・・、この私は・・・。
連チャンでもいとわないほど美味しいデス。
修行はこれからも続けます。
まだまだですから。
このお店は赤坂と銀座にもしゅってんしているそうで、
串揚とワインの組み合わせはは本店よりも赤坂店で
積極的だそうですので、機会がありましたらいかがでしょうか。
みんなでワイワイなら、ソースを付けただけの串カツで
ビールを飲むのも良いですね。
イチロー選手と同じ体重でも多分絞り方で、同じ体型は無理でしょうね。
今更鍛えても…ですから。
修行の道はまだまだこれからだ!
がんばって^^
串とワインなんて取り合わせはあまり考えたことが無かったな~
なんか合うみたいですね、今度試そうかな?
ちなみに、私も身長は180cmありますぞ!!
身長・体重はイチローと同じだが何かが違う。。。(^^
お褒めいただいて。
2000文字制限がなければもっと書けたんですけど、
かなり省略してしまいました。
修行の成果が見られたことは大変励みになりました。
初対面の人には猫かぶりが自然に出来そうです。
本当は、猫かぶりでなく、自然な物腰がそうであって欲しいです。
修行は続けます。
仙台にも自分で揚げる串揚があるそうですので
今度行ってみようと思います。
れいさんのブログは芸術品です♪
読んでいて、その場の光景や臨場感がばっちり伝わります。
僕も今ワインを勉強しておりまして
串揚げに合うワインってのもおつですよね。
おし、今度ワインの会の中で串揚げを披露してみようかな?
串揚げ全制覇おめでとうございます♪
お店も粋ですね、逆から攻める!これまた楽しいでしょうね♪
会話や立ち振る舞いなど、修行の成果も発揮できたみたいですね。
僕もどちらかと言えば、「お会計は終わっていますよ」状態を
当時の上司から仕込まれているので、
その方と同じだろうな・・・
そうそう、れいさん、最近自分であげる食べ放題の串揚げもあるんですよ
自分で衣つけて、目の前のフライヤーに入れて、
揚げたてを食べる!庶民の串揚げ文化に食べ放題が・・・あるんです!
ありがとうございます。
今回は自分でも修行の成果が形になって現れたと思ってます。
でも、まだまだですから
険しい道を歩む決心です。
なんちゅーすっごい修行なんでしょうかww
まースマートな彼はガッツいてないからこその
その、スマートさなんでしょうね~~
れいさん、それにしても要所要所に修行の成果が現れてましたねw
ヽ(〃'▽'〃)ノ☆゜'・:*☆オメデトォ♪