月の雫のティールーム 6 ~Interlude~
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/05 21:29:54
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思いを馳せる。
思いを馳せるは日々か未来か、伝説が謳う楽園か。
彼方の土地に思いを馳せる。
彼方の時に、思いを馳せる。
彼方の友に、思いを、馳せる。
* * * * *
ザザ……ァ。
のたりとした波の音が、繰り返し繰り返し、遠く響く。
夕暮れの茜空と、それを映してとろりと朱い海と。窓と呼ぶには大きすぎる、壁を取り払ったその空間から眺める景色は、穏やかに時間を忘れさせるようであり、しかし胸を締め付けて逸る気持ちにさせるようでもあり。
(ニコもこれを見ているかな)
脳裏に浮かぶのは、彼方の友人の事だった。私とは少し違う存在の仕方をしているらしい、姿の見えないジュウニン。その声も普通には聞き取れなくて、月明かりと彼女の飲む不思議なお茶と、そしてゆったりとした気持ちが必要。
だから、近頃は彼女の声を聞けていなかった。
忙しかったり、疲れていたり。のんびり彼女とお茶を楽しむ余裕が無くて。その事に気付く余裕さえ無くて。
(まだ、居るよね? ニコ……)
不安に駆られるのは、この景色の所為だろうか。熟したオレンジのようなとろりとした世界。此岸と彼岸の境まで蕩けたような、境界の曖昧なセカイ。眺めていると、ニライカナイを思う。日没と共に世界は滅び、日の出と共にまた生まれるのだという。
美しい。そして畏ろしい。
ふぅ、う。
身体の中を全てからっぽにするように、深く長く息を吐いた。憂いや不安や焦るばかりの気持ちを吐き出して、まっさらにリセットして。
(――うん、よし)
腰掛けた噴水から、ぽんと勢い良く跳ね降りた。改装しよう。そう決めて次のレイアウトを考え始める。
異国情緒を感じる、非現実にも似た非日常は充分に堪能した。新しい家具が出ていたから、そっちに変えよう。今度もまた海の風景だったけど、このリゾートほど遠くなかった。懐かしい夏の思い出のような海だった。それに花火。ゆったりと寛げる部屋にしよう。そうして。
そうして、お茶を淹れてのんびりと待とう。
しゃららん、と、あの透明な音が流れてくるのを。
*****
ニコがいないニコの話。
色々と忙しかったり他で書いている物を優先したりしていたら、随分と間が空いてしまいました。
ニコはゆっくり喋る子なので、書くのにも時間がかかるのです。
書きたい、けど余裕が無い、けどこのままニコを忘れてしまうのも淋しい。
色々考えた挙句の苦肉の策で、少々路線変更(?)してみる事にしました。






























ありがとうございます~!
夕暮れは、どうしようもなく堪らない気分にさせられますね。
それもこんな開放された場所で、眼前に広がる世界全てが茜に溶けていたら……
それは何だか、この世ならざる光景に思えてしまいそうです。
改装フラグw
実際の部屋は既に改装しちゃってるので、周回遅れな感じですが^^;
レイアウトやイベントに絡めつつ、時々はこうして書いていきたいです~^^
夕焼けの比喩がとっても美しくて、心までとろんとしちゃいました(´ω`*)❤
海や夕焼け、そして開け放された開放的な空間って、束の間なら「綺麗」なだけで
済みますが、長く続くとどうにも切ない気持ちになってきますよね。
そして次の改装フラグが……っΣ(・ω・´)
今度のお部屋にはニコがちゃんといればイイなぁ♪
改装と小説と、どちらも楽しみにしていますね☆