モンスターハンター 勇気の証明~三章 24
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/10 22:45:00
【雷狼竜の根城・3】
葦の陰に低く身を伏せたランマルが、小声で言う。
「たらふく食って、体力もばっちりですよ、ってか。まあ、正々堂々って感じでいいかぁ」
「正々堂々か。4対1だからな、正当とは言えないだろうが…、向こうの力量に免じて許してもらおう」
同じく身を低くしたグロムとミーラルが、軽口を叩く。その隣でユッカは、二人に妙な頼もしさを感じた。
ユッカがランク2に上がるまでの間、二人はずっと、ランク3に昇級しないで待っていてくれたのだ。それも、このジンオウガを共に倒すためである。
もちろん、ユッカが奮闘中の間、遊んでいたわけではない。行ける仕事はすべて向かい、対ジンオウガ戦に向けて装備を調えていたのだ。
雷狼竜の弱点は氷とされている。武器は氷属性でそろえ、防具は、敵の咆哮や雷を軽減するものを選んだ。回復アイテムもぎりぎりまで持ち、準備は万端。
…の、はずだったが。
「…ユッカちゃん、震えてるの?」
「あ…ほ、ほんとだ」
ミーラルに言われて、ユッカはガタガタ震えているのに気がついた。ランマルが伏せのままにじりより、おもむろに手を上げる。
「気合いニャ!」
「きゃ!」
ぺしっ、と猫の手で頬をはたかれ、ユッカは悲鳴をあげた。さすがにグロムが気色ばむ。
「お前、なんつーことをしてくれてんだ、人の妹に!」
「武者震いには、これが一番効くんだニャ」
「いたーい、先生、思いきり殴ったでしょ!」
「バカ! 向こうが気づいたじゃないか!」
すったもんだしかけた二人と一匹に、ミーラルが焦った声をあげる。
え? とユッカ達が顔をそろえて見れば、騒ぎに勘づいたジンオウガが重々しい足取りでこちらへ来るではないか。
「やべ! 奇襲作戦失敗じゃねーか! このバカ猫!」
「何言うニャ! 騒いだのはそっちだニャ! ボクは悪くないニャ!」
「お前らうるさい! 全員悪いに決まってるだろ!」
ミーラルがヒスを起こし、先にジンオウガまで走る。ぎりぎりまで近づくと、手にしたペイントボールを振りかぶり、全身で投げた。ボールは敵の肩に命中し、鼻を突く異臭と鮮やかなピンク色が夜気に漂う。
「どうせ正面しかやるしかねーんだ、援護頼むぜ、ユッカ!」
「うん! 任せて!」
グロムが敵の背後に回りこむのを見計らって、ユッカが弓を構えた。きりきりと引き絞り、天に向かって高く射る。
ジンオウガはミーラルに気を取られていた。さかんに前足を振るい、ひと息に押し潰そうとする。
「当たって、――たまるか!」
飛び込み前転で転がりながら、ミーラルはきわどく敵の攻撃を回避する。一方、グロムはじっとジンオウガの背後で攻撃のチャンスを待っている。威力が大きい分隙も大きいので、一撃一撃が重要なのだ。
ジンオウガの前足が三度目に地面を叩いた時、ユッカの放った曲射が降り注いだ。空中で弾けるように作られた巨大な矢先が、まるで散弾のごとく身体を打つ。
――おおおおん!
死角からの攻撃を食らって、さしものジンオウガも不意を突かれたようだ。体内に飼っている雷光虫が、ぱっと彼の全身から四散する。
「いくぜ!」
グロムが、抜刀して剣の平で敵の脇腹を打ち、怯んだ隙にすかさず溜めの構えに入る。
「うおおっ!」
大上段から振りかぶった大剣が、ジンオウガの脇を切り裂いた。斬撃の後に、剣の持つ冷気が氷のしぶきをあげる。
――うおおおおん!
ジンオウガはさらに激しい雄叫びをあげた。グロムの気合いのこもった攻撃も、さほど痛手を与えてはいない。
まるで狼のような美しい遠吠えが、辺り一帯の空気を振るわせた。雷狼竜の名は、これが由来と言われている。
「やっ!」
「ニャー!」
ユッカが第二撃を放った。貫通する矢が、ジンオウガの眉間目がけて飛ぶ。と同時に、ランマルが大タル爆弾をかかげて、敵へと走った。
「はああっ!」
ミーラルも、休む間もなくモンスターへ斬りかかる。矢と爆弾と剣撃、三つの攻撃が敵の体面で弾けた。
がああ、とジンオウガは苦しげな声をあげたものの、まだ闘志は充分だ。青白く光る両目は、いよいよまばゆい光を放ち、純白のたてがみが、凄まじい怒りに逆立つ。
ジンオウガは、急激に身をよじった。ランマルが、「避けるニャ!」と叫ぶ。
何ごとかと、グロムとミーラルが面を上げて敵を見上げたのも一瞬。
まるで空中に浮かんだコマのように、ジンオウガは軽々と宙を飛んだ。そして、回転しながら二人目がけて落ちてくる。
「うおあー!」
「グロムッ――!」
敵の落下の思いがけない速さに目測を誤り、グロムの回避が遅れた。
スピードをつけてうねるシッポが、グロムを地面に叩きつける。気絶は免れたようだが、ダメージが大きく、なかなか起き上がれないでいる。
スキル発動の原理とかがイマいちよくわかってないんですが、この装備をそろえるとスキルが出るっていう感じです。
モンハンは、装備を作ろうと思ったら、強力なボスモンスターを倒して素材を集めないとならないんですよ。だから、早い段階でってのは、なかなか難しいかも。根気が要ります^^;
気絶半減、および無効は、ほんとに地味ですが助かりますね~。
ジンオウガ戦では、必須といっていいスキルでした。
モルボル、嫌ですよね!www
ドラクエで言えば、「きめんどうし」のメダパニとかね。
モンハンでは、気絶と睡眠をぶちかます奴らがうざいです。
バッドステータスって、喰らうとイライラする厄介な攻撃ですが、絶妙にゲームバランスに緊張感を与えるスパイスではあります。ないと寂しい…って、おかしい?ww
コピペ行間の問題は、ニコ側のシステムの影響なんですね~。
なるほど、一度アップした記事をまたコピペですか。今度、それで試してみます。
プログラムのことはさっぱりですが、ブログのシステムにまで影響を及ぼす新機能って、大変ですね…^^;
ゲーム的には地味なんだろうけど、かなり実用的なスキルですよね。
私ならそのスキル、早い段階で付けるかも。
私がゲームする時は、ステータス異常無効のアイテム装備することがほとんどですねぇ。
属性無効の装備も、マメに着替えますよ。
それは、FFシリーズの「モルボル」っていやらしいモンスターのせい!
っていうか、おかげ?www
こいつらのせいで、どんだけパーティー全滅しかけたか。イヤなモンスター。^^;
コピペの不自然な行開け、私は前からたまに起きてましたねぇ。
だから一度非公開記事でUPしておいて、その記事をコピペし直すって二度手間で直して
ましたよ。^^;
何なんでしょうね、この現象って?
新機能がリリースされるたびに予想もしてない怪現象起きやすいんですよね、ニコタって。
多分来週の「家の外観が変えられる機能」がリリースされた後、ブログも変な現象起きますよ。
システム調整担当のスタッフさん、毎回大変そう…。^^;
モンスターってピンチになると、さらに大技を連発する気がします。
ジンオウガは、チャージが頻繁になりますし。ああ、上位緊急クエの悪夢が…。
サマーソルト+シッポビタンのコンボが、なぜか避けられなくて落ちまくりました。
謎なんですよねえ。敵の攻撃が来るとちゃんと頭でわかっているにもかかわらず、アナログパットが敵に向かって押されてしまう事実…。当然、敵に向かって突っ込むマイキャラ…。
激戦で脳が混乱してるんでしょうけど、この失敗をやらかすと、
へこむと同時に自分に腹が立ちますね^^;
追い込んでいたのに、この技で逆転されると言うのが何回かありました。
これを喰らってピヨり、続いてハタきを喰らって落ちると言う最悪のコンビネーション。
なるほど気絶半減のスキルですか。
納得です。
地味ですが、有って良かったスキルですねぇ。
サマーソルト攻撃っていうんですね。オトモが喰らってる所を見たりするんですが、速すぎてよく見えないので、どんな攻撃かくわしく書かなかったんです^^;
もちろん、自分もよく喰らいますので、観察してる暇がない(笑)
この技怖いですよね。ほんと、よく気絶します。
グロムが気絶しなかったのは、防具スキル「気絶半減」が発動していたからです。
…と、書こうとしたんですが、ここの部分で字数が一杯でしたww
しょっぱなから大技喰らうと、テンション下がりますよね~。
結構士気をくじく出だしになりました。でも、実際そういうプレイヤー、多いと思うんですよ。
俺もそうですし。しかし、そこを諦めないで最後まで頑張ったら勝てた、という人も多いのでは。
制限時間ぎりぎりで勝てると、嬉しいですよね^^
現象なんですか。
それは困りました…どうにもならないですね~、これ。
なんか一文ずつ間が空いちゃって、妙にスカスカしてるというか、間延びした印象になってしまいました。
文字装飾消したりしても、直らなくて。
またこんなふうになったらすみません^^;
別に支障はありませんが。
最後のジンオウガの攻撃は正式には『サマーソルト攻撃』と言います。
尻尾で周りを巻き込む、気絶度の高い怖い技です。
グロムが気絶しなかったのはラッキーだったのでしょう。
でも帯電したオウガのこれを初っ端に喰らった事を考えると、やっぱりついてないのかも。
まとまった文章をコピペすると、不自然な行開けができる、
みたいな現象が起きている気がします。
他の方はどうでしょうか?
統一できなくてすみません^^;