～前回のあらすじ　ここから～

コクのある佐藤が自社に戻ってきた。

～前回のあらすじ　ここまで～


2009年05月07日(木曜日)　雨


今日はあいにくの雨。
コクのある佐藤は、今日も電車にゆられ出勤する。
都内だった勤務先は契約の満了に伴い5月から自社に出勤している。

天気の良い日は自転車通勤で10分程度の場所にある会社だが、
今日は雨の為約30分の通勤時間となる。

いつもより家を出る時間が遅かった為か
車内の混み具合はひときわ増していた。


「込みすぎだろ！？」
「う、、、また入ってきた。」


出発のベル(？)がなっているのにも関わらず
おっさんとヤローが乗り込んできたことに機嫌を損ねる。

雨でじめじめした電車に揺られることたった7分。
横浜で乗換えだ。

いつも駅のKIOSKで新聞を買うのだが、
今日は休刊日だったようだ。


「あんだよ。売ってねーのかよ」


日常の行動を害されたことに、更に気分を損ねる。

日常化している為か耳につけたイヤホンから流れる音楽は
酸素程の存在であり、機嫌を回復させるだけの要素はない。


「ん？なんか放送が流れてるぞ？？」
「無視無視」


酸素化した音楽に阻まれ館内放送はかすかにしか聞き取れない。


「あ、電車きた。」
「やっぱ関係ないな。」


放送を聞き漏らしたまま電車に乗り込む。
小学生の通学時間と重なったようだ。

わいわいがやがや

にぎやかな電車が走り出した。
さすがに、わいわいがやがや感は聞き取れたようだ。
しかし内容は不明。
そして、相変わらず車内放送が流れてる。

桜木町あたりで異変に気付く。


「あれ？反対車線とまってねーか？」
「あ、でもこっちは発射したぞ。」


「問題なしっ！！」


順調に桜木町を後にした。


隣の駅の関内に到着。
いつもよりドアが開いている時間が長い。


「あ、終わった。。。」


そう。おわった。

目的地は隣駅の石川町。
コクのある佐藤は関内で降り歩いたのは言うまでもない。


誰が呼んだか『横浜ウォーカー』
高校時代、『卒業記念』と称して国立競技場まで歩いた強靭な足で
雨の中ふてくされながらたった一駅の道のりを歩いたのだった。



つづく。。。（ネタがない＞＜）



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　　　　　　　コクのある佐藤。　　
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