Nicotto Town


つれづれ 思うがままに


キミと俺とそれから・・・

ゴーストハンターで使った凛とお相手役の幸ちゃんをお借りして小話を。

時刻は明け方、ほんのりと朝日が差し込むくらいの頃。

「ねみぃ・・・」

俺は、やっと仕事が終わって帰路につく。眠い目こすりながら、背中をまるめてとトボトボと歩く姿は、到底、No,1ホストには見えまい・・・。

「そろそろ、本格的に辞めたいな・・・この仕事。もう、裏稼業一本に絞りてぇわ。」

俺にはもう一つ顔がある。まぁ、ホストって時点で裏の顔もなにもなさげだけど(笑)

そうそう俺のもう一つの顔は・・・・・


                        ―霊能力者―


まぁ、見えるんですよ。見えるし聞こえるんです。

それで、そっちの稼業も営んでるわけですが・・・どうやら、俺にはそっちのほうが向いてるようで。もういっそ、そっちに集中したいとさえ思ってるワケで・・・

でも・・・・

そう簡単にもいかないわけで・・・店やめるのって、結構難しいんだよ。

まぁ、それでも諦めはしないけどさ。

それに・・・今の俺では、もう女の人の相手なんて無理だし。

「幸・・・・・」

そっと声に出す。愛しい名前。フッと笑みがこぼれる。

アイツの高校卒業も間近だ。つか、よく卒業できたよな。あの赤点魔が。あぁ、それを言うならよく入学できた・・・か?ま、どっちでもいいか。

「そろそろ時期ですかね。約束の。」

オフの日には、宝石店にでも行きますか。あと、なんとしても店を辞める!それから・・・

「プロポーズの言葉、考えなきゃな。」

それにしても、アイツも物好きだよな。こんなオッサンがいいとは。

「凛ちゃ――――ん!!!」

ふと気が付くと、前方から聞きなれた声が聞こえる。

「あぁ、もうそんな時間。ゆっくりしすぎた。」

「凛ちゃん今帰り?ずいぶん遅いね。もしかして・・・・浮気か!!!!」

「ちげーよ。」

「怪しい・・・」

なんか、いろいろ考えてたこと吹っ飛ばされたな・・・
まだブツブツ言ってる幸の頭に軽く手を置く。

「卒業・・・もうすぐだな。」

「そ、それが何?てゆーか話しそらすなぁ!!」

「卒業したら俺と・・・いや、何でもない。」

「え・・何!?今何言おうとしたの??」

「ん―、卒業式までのお楽しみな~。」

「何それ!!」

卒業したら、その時に伝えるから。今はお預けな。

少し不機嫌な顔をした、アイツを後目に俺はゆっくりと歩き出す。


卒業式まで、あともう少し。











            「卒業したら俺と・・・一緒になりませんか?」
















んー、幸ちゃん出番少なっ!!何か凛の独白に近いものになってしまった。しかも最初はギャグを目指してたのに、全然違うものになってしまった・・・終わり方何コレ;;
上手くいかないものです・・・・





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