キミと俺とそれから・・・
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/21 18:17:30
ゴーストハンターで使った凛とお相手役の幸ちゃんをお借りして小話を。
時刻は明け方、ほんのりと朝日が差し込むくらいの頃。
「ねみぃ・・・」
俺は、やっと仕事が終わって帰路につく。眠い目こすりながら、背中をまるめてとトボトボと歩く姿は、到底、No,1ホストには見えまい・・・。
「そろそろ、本格的に辞めたいな・・・この仕事。もう、裏稼業一本に絞りてぇわ。」
俺にはもう一つ顔がある。まぁ、ホストって時点で裏の顔もなにもなさげだけど(笑)
そうそう俺のもう一つの顔は・・・・・
―霊能力者―
まぁ、見えるんですよ。見えるし聞こえるんです。
それで、そっちの稼業も営んでるわけですが・・・どうやら、俺にはそっちのほうが向いてるようで。もういっそ、そっちに集中したいとさえ思ってるワケで・・・
でも・・・・
そう簡単にもいかないわけで・・・店やめるのって、結構難しいんだよ。
まぁ、それでも諦めはしないけどさ。
それに・・・今の俺では、もう女の人の相手なんて無理だし。
「幸・・・・・」
そっと声に出す。愛しい名前。フッと笑みがこぼれる。
アイツの高校卒業も間近だ。つか、よく卒業できたよな。あの赤点魔が。あぁ、それを言うならよく入学できた・・・か?ま、どっちでもいいか。
「そろそろ時期ですかね。約束の。」
オフの日には、宝石店にでも行きますか。あと、なんとしても店を辞める!それから・・・
「プロポーズの言葉、考えなきゃな。」
それにしても、アイツも物好きだよな。こんなオッサンがいいとは。
「凛ちゃ――――ん!!!」
ふと気が付くと、前方から聞きなれた声が聞こえる。
「あぁ、もうそんな時間。ゆっくりしすぎた。」
「凛ちゃん今帰り?ずいぶん遅いね。もしかして・・・・浮気か!!!!」
「ちげーよ。」
「怪しい・・・」
なんか、いろいろ考えてたこと吹っ飛ばされたな・・・
まだブツブツ言ってる幸の頭に軽く手を置く。
「卒業・・・もうすぐだな。」
「そ、それが何?てゆーか話しそらすなぁ!!」
「卒業したら俺と・・・いや、何でもない。」
「え・・何!?今何言おうとしたの??」
「ん―、卒業式までのお楽しみな~。」
「何それ!!」
卒業したら、その時に伝えるから。今はお預けな。
少し不機嫌な顔をした、アイツを後目に俺はゆっくりと歩き出す。
卒業式まで、あともう少し。
「卒業したら俺と・・・一緒になりませんか?」
んー、幸ちゃん出番少なっ!!何か凛の独白に近いものになってしまった。しかも最初はギャグを目指してたのに、全然違うものになってしまった・・・終わり方何コレ;;
上手くいかないものです・・・・