全６話
押井作品の中でも代表作の一つかもしれませんね。
悪意とユーモアに満ちた作品で、
裏うる星やつらといわれてもおかしくないと思いますｗ
この作品もかなり前見ましたので再視聴です。

概要（色字はwikiより引用）
高級マンションに住む高校生・四方田犬丸（よもた・いぬまる）は、ホームドラマ的な日常に退屈していた。
そんなある日、マンションのベランダから黄色い一輪の花を目撃する。
その後、玄関のチャイムが鳴るが面倒臭がって出ない両親に 変わって犬丸は、しかたなく出ることにした。
玄関の扉の覗き穴を見るとそこには、先程見かけた黄色い花がいた。
迷いに迷った挙句扉を開けると、犬丸は黄色いドレスの少女に抱きつかれる。
その少女は、四方田麿子（よもた・まろこ）と名乗り 自分が犬丸の孫娘であり、彼に会いたいが為に未来からやってきたと言う。
彼女の登場により、四方田家の日常と家庭は破天荒な形で崩壊していく事になるのだった。

感想
この作品うる星やつら知っていると面白さが倍増しますねｗ
キャストがほぼそのまんまですからｗ

ある日突然やってきた女の子、その子がもし結婚詐欺師だったら
よくこんな事考えたと思いますｗ
その女の子がきてから平穏な日常が崩れていくそんなお話。
テーマは家族、絆、崩壊でしょうかねｗ
虚構（家族）と現実（人のつながり）がここにも垣間見えますね
終始舞台っぽい演出と動かない場面、これは後の新房監督にも影響を与えたようにも思えます。
家族を演じている家族、血縁など概念に過ぎないとかかなりぶっ飛んでます

１７歳の犬丸に突然その孫と名乗る１７歳の女の子麿子、これがまた胡散臭いｗ
麿子と血縁でも何でもいいから仲良くなりたい犬丸
今の家庭を守りたい為麿子を排除したい母多美子
食う寝る働くから曾孫ができる事により生きる充実感を得たい父甲子国
みんなばらばらｗ

もう既に１７歳の孫が犬丸にいるということがおかしいのだが未来からやってきたと
説明しタイムマシンと指差すはただの飛行船ｗ

犬丸と甲子国が家族として麿子を迎え入れそれに納得できない母多美子は出奔
そして充実した生活をするも新たな人物登場
未来から麿子を追って来たと言う文明
犬丸は麿子を守る為文明を殺害し逃亡生活、その際甲子国は足手まといとして家においていく事に
その後結局文明に捕まるも現れたのは愛人こしらえた母、借金こさえた父
そして家族での逃亡生活が始まる
もうめちゃくちゃですｗ

最後まで麿子を認めない母、未来から来たのは嘘で結婚詐欺であり
犬丸の孫と認めた為（願望を受け入れた為）家族崩壊したと主張
対する犬丸は麿子を中心にこうして集まったのは家族の絆に他ならない、
麿子を孫と認めようが認めなかろうが関係ない
麿子が孫で無いならそのまま結婚すればいいだけ子供が出来ればまぎれも無い孫となり
そこに家族が生まれる、麿子のいる家族を認めない事はどちらを選択しても母多美子は退場するしかない
ここのシーンはかなりダークですね。

麿子が未来から来たのか、ただの結婚詐欺なのか見せないところがまた面白いですね。
ありえない設定を更にありえない設定で覆い隠すとか劇中で言っちゃってますからｗ
演劇っぽい感じでセリフも多くキャラや場面が動かないし
まぁこの作品駄目な人は絶対駄目でしょうねｗ

登場人物
四方田犬丸（cv古川登志夫さん）
四方田甲子国（cv緒方賢一さん）
四方田麿子（cv勝生真沙子さん）
四方田多美子（cv鷲尾真知子さん）
室戸文明（cv玄田哲章さん）
多々良伴内（cv山寺宏一さん）
ナレーション（cv永井一郎さん）