スイス旅行の喜怒哀楽 「喜」編
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/08/25 12:36:07
旅行をする場合に大半の人は「晴れたらいいなぁ」と思うだろう。今回のスイス旅行では、このことのありがたさが骨身に染みた。
「晴」と一言で済ませてしまったが、実はこの幅は広い。雲一つなく太陽が燦燦と輝くものから、晴れ間は殆どみえず一面の雲だが薄い日差しだけあるものや、空は殆ど青いのに一部の黒雲と強い雨なんてものも、「晴」となる。
こうした天気は、実際に僕がスイスで経験したもので、現地の天気予報では何れも「晴」という表示だった。今回の旅行が山を眺め、山から眺め、山を歩くことがメインであるので、こうした例での後者二つは、思うところの「晴」ではない。テレビや雑誌のTheスイスの風景に洗脳されてしまうと、空一面が薄灰色なんて程度でも、ガックリとうな垂れてしまう程に天気の影響が大きかった。
だが、その逆もあって「Theスイスだって、こう上手くはいくまいよ」と高笑いをするような素晴らしい天気が忘れ難い風景と思い出を与えてくれたことも何度もあった。
実は、行程(前回ブログ参照)の最初となるシャモニーでは、晴れては曇天・雨天と変わる天候に、欧州最高峰のモンブランをシカと観るどころか、展望台すらロクに行けずに凹んでいた。
ところが、フランスの山を越える頃から雲が明るくなり、次の目的地のツェルマットに着く頃には正しく「晴」となると、意気揚々と当社比較で1・5倍の速度で歩く単純な僕だった。
それでも、山の天気は難しいもので、看板役者のマッターホルンにだけ雲がかかっていたりするのである。「あの雲が取れたら、写真を撮ろう」なんて一寸のつもりが、30分、1時間とボンヤリしていたことも一度ではなかったし(これは、これで楽しいのだけど)。
そして、ついに「満点晴れ来たぁーーーー」
日数にして足掛け3日、半日くらいそうだった日も足せば、ツェルマットとオーバーベルナーランドでの大半が、何の不満もない、というかお天道様に出来るならキスでも足舐めでもしたいほどの好天だったのですよ。
こうなると、素人カメラマンでもいくらでもTheスイスが撮れてしまうわけで、帰国後の画像整理が死ぬほど大変(うれしい悲鳴)。あと、山の景色は瞬間瞬間で驚くほどに変化するもので、タイマーで10秒待つ間に雲がかかったり、早朝や落日の一瞬だけ山が赤々とあるいは薔薇色に輝いたりもしました。
こういうのは、山の見える部屋に泊まって、超早起きしたり、夕食もほどほどでずっとベランダにいたりしないと出会えないので、なんか宝塚とジャニーズの出待ちサンの気分でした。
で、暢気な人が、日の出前に見えるモルゲンローテをシッカリ見た後に何も知らぬ方々が「うわぁサンライズ最高」とか言っているのを「バカめ、早起きは三文の徳って言葉も知らぬのか」なんて時代劇口調を呟いたりしてました。
このタイミングがもっと試されたのは、湖に浮かぶ山の写真、いわゆる「逆さ富士」を撮るときでした。これは、晴天であることはもちろん、山間の常に風が吹く中で、肌にも感じぬ微風でも波打つ湖の一瞬の静けさにおいて、山にも雲がないという、本当の貴重な時間なのだけど、この湖訪問をいつにするかを天気予報やホテルの人に聞いたりして、ついに決めたときに見られたときは「喜」一色でしたね。
スイス方言のドイツ語でいうブンダヴァァー(サイコーだぜぇ)と大声出しても、周囲の人もウンウンと頷いてくれたりするわけです。みなさん願いは一つなわけですから。
あと、リギ山という19世紀初頭から欧州山岳リゾートのメッカだった山頂にも泊まったのだけど、夜はえっらい雨で凹んで夕食(これが高いんだわ)してたら、「今日は早く寝ろ」とホテルの人が言うのです。「当たり前だろ。この天気じゃすることもない」と不貞腐れると、「違う。早く寝て、早く起きろ、5時に起きろ」と言うのです。「はぁ?」「いいから起きろ、絶対だぞ」
そして、朝5時、部屋からは深い闇しか見えなかったのですが、言われた通りに外に出てみると「ウォォォォォ」一面が雲海だったのです。雲海の色が群青から紫そして朱の混じった白となり、360度の山々に囲まれた静寂の中で一面の雲海から昇ってくる太陽・・・こうなると、ブンダヴァァの言葉もありません。ただ黙って身体と五感全てで堪能するだけです。朝食のとき、ホテルの人に抱きつかんばかりに写真見せていた自分がいました。
まぁ、全部が晴れだったわけではないのですが、逆に曇りの日に何をするか現場で臨機応変にスケジュールを組み換える。そして、その読みが的中したときもまた旅ヲタのでっちくんはドヤ顔だったのでしたがw
結構なお褒めの言葉をいただいて ありがとうございます。
アタタラ山もきれいですが、スイスランドの山々も素晴らしいので、こんな長文だけでなく画像や動画も時に見たりして、想像の翼を伸ばしてやって下さい。
歴史系スポットを巡るときは、長文語りなでっちなので、ペー子さんも察しのつくでっちだと思いますよw
でも、自然やリゾートを訪ねたなら、郷に従えというか、はしゃいで、叫んでも楽しみのうちって感じですねw
ペー子さんの紀行文からも感動に素直な様子がストレートに伝わって来ますから、どうやら、この点ではお仲間のようですねww
天気については、「人事を尽くして天命を待つ」の通り、出来るだけのことはしてはいます。
トップシーズンの料金にも負けずに晴れの多い時期を選び、滞在日数も余裕を持たせて、天気予報も欠かさず見てと、そこまでやったら、その結果は、悪くても恨みっこなし、良ければ大いに喜ぶ。どっちに転んでも感動したいじゃないですか(って、24時間テレビか徳光さんかって感じかw)
あ、あと、ドヤ顔は旅行のときは結構してるみたいです、でっちさんw
小学校の遠足であったような「旅のしおり」まがいをいまだに作ってますからね。で、同行者がいると(その人のレベルや興味も配慮はしますが)滔々とガイドしてるし。
そのレベルは、知識としては一般的な添乗員やボランティアガイドより上で、ネタの広さでは専門ガイドより薄く広く、面白さは何か勝手についてくる人がいる程度です。
「個人で雇われたのですか?」とか「学校の先生ですか」とか聞かれたりすると、ハマちゃんもビックリなドヤ顔になっていることでしょうww
紙に書いて、神頼みって、なんか天然にダジャレ飛ばしてますよw
しかし、英国好きのOlivierさんにとって、お天気は神にもすがりたくなるところでしょう。
世界の全てを知るわけではないけれど、世界の半分以上の国は雨季・乾季が明確あるいは一日中雨が降ることがないから、旅行者には扱いやすいんだと思います。しかし、英国は、オール晴天という時期が少なく、完全な晴自体も多くない気がしますから、旅行者泣かせかなぁと。
で、自然が見せる風景は、極めると本当に神々しく、心を打たれますよね。
ある宇宙飛行士が「本当に宇宙とは何かを人類が知るには、詩人を宇宙に送り出すことだ」と言っていますが、自然の美しさ、また、自身の感動を伝えるのは、ホント難しいです。
僕の場合、詩とか俳句とか漢詩を勝手に試みたこともありますが、出来は論外としても、そういうことをしたくなる気分にはなるなぁとw
筆の足らぬ文は、検索などして画像や動画でスイスの素晴らしさを堪能いただければと思います。
>単に「よく晴れました」ということをこんだけ書ける、ということがスゴイw
これは、ミーへのイヤミざんすか!?シュエーざぁますよ!
なぁんて、好き勝手に長文書ける機会なんて、30過ぎた一般リーマンには殆どないので、No 長文 No Presenceになっちゃってるかも。
実際、2000字・20分で書けるようになってきてるし。
なぜかコメントくれた方の2/3が英国に関わる話になってるのは、一つには英国が日本同様に気候のままならぬ国だからのように思えます。なんて、英国ってロンドンを数日訪れただけの僕には全くの推測でしかなのですけどね。
lovelyですかぁ、全くの語感だけなんだけど、何か使いづらい単語w
欧米人って、単語にしても、言い回しにしても、「よう抜け抜けと言うわぁ」と思ってしまうことが、やっぱあります。僕にはナンチャッテ欧米人までが関の山です。
ちなみに、日焼けの悲劇については、次回の「哀」編で登場します。
これなら疲れず、しかも行ったことも見たこともない場所の風景の感動が伝わってくる・・・さすがだてに黒くない(褒めてんの??)
今回のブログで、でっちさんの意外な一面が見れた気がして、ちょっと面白かったですw
いったいどんなイメージなんだよ!って突っ込まれそうですが、はしゃぐでっちに、叫ぶでっち、ドヤ顔でっち・・・いずれもいつもの冷静なブログでは味わうことのできないものではないかとwそして、それこそがスイスランドで解毒されたでっちさんの本来のお姿なんでしょうかねwスイスの感動が抑えようとしても抑えられない・・・ってのが伝わってくるようなステキなブログですねん^^
自力ではどうすることもできないもの(天気)、ゆえに運よく巡り合えた時に味わえる感動、そして、抗うことのできないものに屈することなく自分でできる最善の努力をしたゆえに味わえる感動、どちらもこちらの旅行の「喜」として旅行記に残ることでしょう・・・(っていったい誰??この上から目線のムリヤリなまとめはww)
「晴天に恵まれますように」「暴漢に遭いませんように」etcと紙に書いてお願いしています。
こればかりは自力で何とかできるものではありませんからね~。完璧神頼みです(^^)
ご利益あってか、私が自称晴れ女のせいか、旅行中の大雨確率は極めて低く「得」した気分です。
私もスコットランド等、周りは山か丘そして湖しかないところを巡るのが好きですから、天候は重要です。
湖に空の雲がまるで鏡のように映り込み、時間が緩やかに平和に流れる空間は至福です。
でっちさんのコメントにもありますが、雲海から昇る朝日は神々しいの一言に尽き、
めったに涙を流さない私の目からもつつ~と透明の液体が・・・。(恥ずかしくてすぐに拭います^^;)
自然の美しさは、それだけであらゆる悩みを流し落とし忘れさせる偉大な力がありますからね・・。
でっちさんのコメントはとてもリアルなだけに映像がしっかり見え、
私まで胸の奥がキュンとしてしまいました!大・大・大感動~!
学生時代オクスフォードにいた時、2週間くらい毎日晴れで
「イギリスでこんなLovely dayが続くのは珍しいよ」と言われたのを思い出しました。
確かにあれはラッキーでした。
かと思えば、こないだの沖縄は台風の後でビミョーに曇ってて、
日差しがやわらいでよかったです。遊びやすい。
途中からピーカンになって、黒こげになるんですが。