ブロウクラバー 9
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/27 08:05:02
霊と人形が合体していく
後ろの武者の霊が、前の人形に吸い込まれていく
ミコミは何の感情も無く、ただそれを呆然と見ていた
しばらくして、人形の様子がだんだんと変わってきた
人形に血が流れるような気配が感じとられた
人形の肌の色が生きた人間のように、血の気がかよった肌色になったようにミコミには思えた
「動く」
ミコミが突然、口の中でそう呟いた
ミコミは言葉では表現できないが、人形から流れ出る空気のようなものを感じて、素直に言葉にしたが声にすることはできなかった
ミコミの予想通り、人形はゆっくりと動きだした様に見えた
本当は動いていないかも知れないが、回りの空気の流れや雰囲気がミコミにそう思わしたのかもしれない
ミコミは自分の意思で動けなくなって、金縛りにあったような体の指先に力を入れるよに、脳から指先に指令を送った
『動け指先』
しかしそれは無駄な努力だった
ミコミの体はすでに誰かに支配されていた
かろうじて脳の一部だけが、自分の意識を保っていたのだ
「君は、モンゴル族の回し者だね」
ミコミの耳にそんな言葉が飛び込んできた
『違います』
ミコミの脳はすぐにそう反応したが、口を動かして言葉にできない
ミコミは声の主が人形であることをすぐ理解した
人形がまばたきをしたのだ
いや、そんな風に見えた
ミコミは目を大きく開き、驚きの表情をしていた
顔のわずかな筋肉が自然に動いたのだ
「君はそのベッドでHしたいようだね」
『いえ。今じゃありません。愛するヒトとならです』
ミコミの脳は必死だった
身にせまる危険を感じ、脳は必死に防衛体制を体に送っているが、体はまったく反応しなかった
「敵の女を犯す。それは勝利を表し、敵に最大の屈辱を与える」
『いやです。私は敵の女じゃありません。やめてください』
ミコミは人形が何を望んでいるのか理解した
『私を今、このベッドで犯す。でも人形が生きた人間を犯せるの。ミコミ。しかっかりしなさい』
ミコミの脳はそう必死に叫んでいた
しかし体が意思とはまったく反対の行動をとり始めた
ミコミの手がかってに、自分の着ている服を脱がし始めたのだ
『やめて。これはきっと夢だわ。こんなバカなことがあるわけない。夢よ。夢だから醒めなさい』
ミコミは自分に必死に言い聞かせて、自分の体の動きを止めようとする
しかし体は誰かに操られ、自分の意思とは関係ない動きを続けた
いつの間にかミコミは全裸になっていた
人形に全裸の姿を見せて向かいあって立っていた

























パンツをはかさないとアップできないのが残念です