へっぽこ 探偵 さおり 第57話
- カテゴリ:自作小説
- 2011/09/04 07:47:12
それから時は流れ… 年老いた博士は、余命宣告を受けてしまった。
それを聞き付けた、探偵さおりは博士の研究所へ、お見舞いに来ていた。
さおり 「博士! Σ( ̄□ ̄;) 」
博士 「おぉ~ さおり君か! (*´д`) 待っておったぞ… ゴホッ ゴホッ 」
さおり 「ジョギングを日課にしていた博士が、まさか病に倒れるとは… 」
博士 「人生とは、皮肉なモノじゃのぉ…ゴホッ。 ワシは、もう長く無い。 」
博士 「そこで、頼みがある!君に10号の面倒を、お願いしたいのじゃが… 」
そこには、博士が育ててきた改造人間10号が、寄り添うように立っている。
残念ながら… 筒抜け君のココロは未完成のまま、この日を迎えた。
さおり 「分かりました。 引き受けましょう! (- ェ -。) 」
博士 「さおり君、アリガトウ…。 10号が覚醒した時、誰かが居らんと… 」
博士 「可哀そうでな…。 それだけが、心残り… ウッ ゴホッ ゴホッ! 」
さおり 「……………。 (ノД`)ヽ(゚ω゚=) 博士! 」
さおり 「しかし… 博士に聞いて置きたい事が、1つあります。 (-ω- ) 」
さおり 「私が生きている間に、10号が覚醒しなかった場合ですが… 」
博士 「その時は、研究所の入口を… 誰も入れぬよう閉じて欲しい。 」
博士 「研究所内部は、今のままで… 10号も、そのまま………。 」
それから数日後… スニーカー博士は、旅立っていった。 …続く