ハムについて僕の知ったことの全てを伝えます
- カテゴリ:グルメ
- 2011/09/05 20:23:48
スイスでホテルの前に市が立っていました。そこでは、吊るされた生ハムやサラミを切り売りしていたので、チーズと一緒に買いました。出来立ての生ハムやサラミを好きな厚さで食べるのは格別の旨さで、昼はパンと、夜はワインと、パクパク食べていたのですが、次第に濃厚な香りが芳しくなりすぎできたのです。
「このハムの匂いがヘンなんですけど、腐ってますか?」と連れが地元の人(かどっかの観光客)に尋ねるも「問題ないよ。美味しそうだね」と言われ、なんだぁ?と思ったので、帰国後にwikiを蹴り出しに色々なハム関係サイトを訪ねて調べた結果、ビックリする事実に直面しました。
「日本のハムは、hamと欧米で認められるものとは全然違う、ニセハム」という事実。
まずhamとは「豚のモモ肉を塩漬けしてから加工した食品」と定義付けられるのですが、日本では豚のモモ肉をハムの材料とすることは稀なのだそうです。だから、ロースハムとかプレスハムなどと、部位を明らかにするわけです。つまり、日本のハム業界も、自分達のつくるハムが世界基準のhamと違うことは知っているということ。ちなみに、プレスハムとは豚等の屑肉を集めてプレス形成したもので、これはhamから相当遠い存在。
これは、明治以降に日本に伝来したハムですが、屠畜やその従事者への偏見、また、高温多湿の気候が後述のとおり本来のハムづくりに向いていないこともあり、日本流のハムが独自に開発されていったようです。
ということで、先ずは部位が違うわけですが、次の問題は製造方法です。
ここでは生ハムと生でないハムの話から入ります。そもそも、生ハムという表現自体が、長年↑のようなハムだけだったハム鎖国状態の日本に、本物の黒船が来てしまったため、いまさらハムの名を返上も出来ず、彼らを「生ハム」と読んだことに由来します。当たり前ですが、生ハムという言葉は欧米にはありません。
ハムは、塩漬けしたあとに、乾燥させて、生ハムやサラミではその時点でカビを注入して発酵させることで、保存食となります。↑で腐ったと僕達が騒いだのは、発酵ハムの香りを知らなかったということで、干物に顔をしかめる欧米人といったところでしょう。
で、乾燥させて即完成の他に、燻煙する場合と、茹でる場合があります。
乾燥のみのハムが一般に生ハムと言われるもので仏・伊・西といったラテン国家で一般的、燻煙もするものはラックスハムと呼ばれドイツで一般的な生ハム(これが日本で製造された生ハムでもある)、そして、茹でてるのが日本でお歳暮お中元で扱われる多くの高級ハムの正体です。
そして、ハモン・セラーノとかプロシュートの価値を高める芳しい香りの元であるカビ発酵ですが、ラックスハムでも茹でハムでも日本ではこの手順を殆ど省略するのだそうです。あの匂いは、多くの日本人には今でも受け入れられないですよ。ハムとチーズの専門店に行ったときなんて連れ「腋臭の客しかいない満員電車」と極めて的確な表現をしてくださいました、ホントそうだし。
これだけ長い蘊蓄でしたが、僕は、日本のハムがバチモンって言いたいのではありません。グルメさんで、ワイン好きの方って、高い確率で、チーズそして生ハムにもお詳しいんですけど、腋臭もお好きなのですか?って話です。
日本人は酪農・畜産物の匂い、欧米人は魚の匂いが一般に苦手です。とくに、そのアミノ酸を濃縮して旨みを増す発酵食品は匂いも増すので、特に苦手です。これは、グルメとか国際性とか関係なく、当たり前に苦手なわけです。
それでも、脱亜入欧ってことで必死で匂いの少ないナンチャッテなハムやチーズを国産化した日本人って涙ぐましいですよね。
他のアジア人は、こんな努力はしてません。韓国人は、これまた別の発酵食品のキムチのナショナルブランド化の方向ですが、日本では漬物製造量でベスト3になっているキムチですが、実はその多くはウソキムチ!なぜなら発酵させてないから、発酵した旨みがないので化学調味料爆発のウソの辛さです。これはよくないw
ちなみに、世界三大グルメハムというと、↑で紹介したハモン・セラーノ(スペイン)とプロシュート(イタリア)と並ぶのが、中国の金華ハムなのですが、食べたことあります?
正解は「食べられません」です。豚モモを乾燥のみで加工する点は他の生ハムと一緒なのですが、カビ入りの液を何度も塗って、カチンカチンに乾燥させます。
この製法って、日本が誇る某保存食と同じって思いませんか?
そう鰹節です。豚節状態の金華ハムは普通には食べられず、スープの出汁に用いられるのが一般的です。一部の地方では蜜につけて食べることもあるのですが、個人的には、薄く削ってチャーハンや野菜炒めの隠し味にするのが好きです。
あとは鰹節の削り器を使えば、御飯に載せて醤油で食べられるのかなぁ?
以上で、ハムクイズに出たら絶対勝てますよー
生ハムは美味しいですよね。
何百年とかの試行錯誤の中で、現在のプロシュートやハモン・セラーノに至っているので、3つ★シェフの逸品料理とは別の意味で、人類の英知の結晶という気がします。豚腿と塩水とカビだけから、あの味に至るのですから、すごいですよね。
検索で「ハム 芳醇」で検索すると、枕詞のように多数ヒットします。これ全部、発酵臭の言い換えですw
生ハムを口に含んだ瞬間に広がる濃厚で奥深い味の正体は、長期間熟成発酵させたことでとんでもない含有量になったアミノ酸(旨み成分)ですが、この化学反応?で生じるんですね。
チーズとかハムとか、高いモノは高いのでビックリです。
そういうブランドに全然疎い僕(あんまり好きでないので興味がないw)は、お店でも市場でも、いちおう名前を聞くのですが、名前では識別できないので、結局は試食と値段で選んでましたw
「生ハムは臭い」とは言ってない!・・・と思う。
レストランやお土産用のお肉屋さんでは、臭くない美味しい生ハムがありましたしw
僕には(というか多くの日本人には)馴染めない匂いを丸ごとの生ハムは発するというだけですから。
海辺で干物を大量に干しているところにスイス人連れていったら、僕と同じこと言うと思うけど、東西の嗅覚の違いというか、食文化が嗅覚を規定するってことが言いたかったんですよー
ペー子さんのばあちゃんはハイカラさん・・・っていうか、匂い濃いのが好きなんですね。
そういえば、濃いキャラやプンプンと香ばしいキャラがニコタではお好きなペー子さんにも、イカモノ食いは確実に受け継がれてますねwww腐ったマンゴーを食べて腹痛になったとも聴きましたよ(しつこいw)
コメントの半分以上が腋臭についてなので返しようがありませんw
でも、すっごい腋臭の女性が車内にノースリーブで載ってて、その人が吊革につかまっていたので、そこに座っていたオヤジがすっごく嫌がってました(僕は女性の隣だったのでずっと息止めて観察)ついにオヤジは立ちあがって「座れ」と一言。その剣幕に女性が何の事かと腹を立て「なんですか、それ」みたく言ったので、オヤジ一言大声で「オマエ 腋臭でくせぇんだよ」そのまま下車。車内注目、女性逃げられない中、僕含めて数名がこらえきれずに爆笑www
女性・・・ワンワン泣いてました。
「腋臭は、どんなイヤな相手にも、どんな親友にも言えないこと」僕の友達の名言・・・オヤジ最強w
女性3人とも全部「腋臭」の部分に食いついちゃいましたねw
あくまで、僕の連れの表現なので、拙い部分もあって、腋臭そのものでもないし、でも、長くいられない濃厚でプンプンな匂いではありました。というか、そんなに真面目に腋臭を嗅いだこともないですしw
>日本に輸入されている生ハムがあまり臭いがしないのはなぜなんでしょうね。
ここが結局分かりませんでした。
まず、多くの場合、薄切りにされているので、匂いの元である外側の部分(カビを塗った部分)が少ないというのはあると思います。
それと、イタリアンレストランなどで、腿まるごとの生ハムが置かれている場合もありますが、長く丁寧に熟成させると匂いが薄れるのかもしれません。それとも、チーズと同じで、匂いの少ないブランドを選んでいるのかも。
どうも、僕が買ったような安物は、あまり長く熟成させず適当に乾燥させただけなのかもしれません。すぐに匂いがきつくなるから、数日あるいは1日でバクバク食べるのかもしれないです。
金華ハムのおにぎり、まじうまーでしょうね。うすーく削ればいけそうです!
ちなみに、生ハムも金華ハムも、高級品はとんでもない値段ですが、地元では全部そのハムなので、ピンキリですよ。僕は、どーせ高いのは味分からんので、お徳用で満足してます
日本で求めるよりずっと安価ですからね~。(^^)
パルマ(Parma)は未訪問地で、憧れです。
パルマハム(プロシュート)はミラノあたりでも容易に手に入りますが、
最大級の憧れ「クラテッロ(ディ・ジベッロ)」は未だ幻です。
ポー川周辺に生息するカビの発酵作用と高い湿度、
冬の霧を利用して自然発酵させること2~3年。かなりの熟成ですね~。
チーズやナッツに似た独特の発酵臭だそうで、たまらない美味しさだとか。
悩ましいですね~。
ハッコウシュウの正体が分からない。
取り寄せようかと調べたことがありますが、小ぶりの臀部パートが・・・15万円!
これで脇臭だったら、泣くに泣けませんからね。
チーズでも強烈に臭いものがありますね。ヤギだったかしら?
あれは一口でギャーと絶叫。吐き出しました。
そうですね、多種多様なチーズ&ハムが置かれた店内は・・・強烈な異臭かも?
勉強になりました。毎日サボってるハズが、ここで勉強してる気がするわw
生ハム好きだけど、本物は臭いのかぁ。
日本人でよかったw和製もの?はなんでも都合よく?うまいこと日本風に取り入れられてて、そういういいとこどり?みたいな努力をおしまない先人の方々に感謝の念でいっぱいのペー子です(嘘くさいw)
余談ですが、うちの亡き姑は、魚が苦手、生ものなんてもってのほか!でしたが、くさやだけは好んで食べ、チーズもブルーチーズ?カビ系チーズがお好みで。ハムも日本風のは好まず、生ハム派でした・・・もしや欧米風体質だったのかなぁ?ww本場物の生ハム、食べさせてやりたかった・・(ってなんのコメかわからんくなってるw)
そうそう、腋臭、といえば、中学2年の時、担任のきれいな国語の先生がそうでした・・・(;_;)人柄は好きで憧れているんだけど、そこはちと・・みたいな記憶がよみがえるwwみなおとなしい田舎者なので、決して声を大にしてからかったりはしない、逆に恐ろしい沈黙の世界。あれって自分では気が付かないっていうけどホントなんだろうか?それ聞いてから、なんでも”人のふり見てわがふり・・・”のペーさんは、しばらく自分のことが心配でむやみと鼻をクンクンして暮らしてましたwそいや、中谷〇紀さんがそうだと聞いたことあるけど、ガセ?貸した衣装がその後着れなくなるほど臭うとかwwウソかw(と疑問提起だけをして調べてもらおうという魂胆見え見えwww)はぁっ、なんかハムのはずが腋臭レスみたいになってる~(>_<)
荒らしじゃないのよ、ごめんなすってw
それは遠慮したいかも。
日本に輸入されている生ハムがあまり臭いがしないのはなぜなんでしょうね。
あまり「臭い」とは感じたことがないもので。
(高いと思うけど)金華ハム削ってご飯に混ぜておにぎりにしたらおいしいのかなぁ。