野田総理はどこまで読んでいるのか
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- 2011/09/10 01:47:37
野田内閣、語る時は雄弁、しかし、語らぬときは冷淡沈黙。
で、船出当時の鳩・菅の浮かれ語りとは正反対で、記者のぶら下がりにほぼ応じない野田総理に、記者クラブ各紙が叩き記事を入れ始めています。
総理と歩調を合わせて、藤村官房長官も簡潔をもって良しとなす記者会見対応を続けています。
その一方で、各派和解の証で、大臣にしちゃった未熟者は早速失言。
小宮山「親のコネで成城大学wNHKwでも正常じゃない」大臣は、煙草増税で厳重注意。
そして、北海道の左派勢力御推薦の目玉飛び出し発言も飛び出しの鉢呂大臣も、「死の町」発言は、ある意味リアリティあるとも解釈できたのに、「放射能つけちゃうぞ」発言で、いきなり危機水位w
見逃してはいけないのは、「死の町」発言の直後に、野田総理が「謝罪すべき発言」とコメントしている点。
自民は必死で任命責任とか言ってるけど、そういうのやってるから政党支持率が上がらないわけですよ。
で、ふと思ったのは、野田総理は、派閥均衡的な人事と一部で批判されつつも、実はウカレポンチの自滅で首切って、その上で自分本来の大臣等の任命を狙っているのかなぁ・・・それなら僕は歓迎する泥臭い政治的策と思います。
党の政調に歩み寄ると見せかけて、そこにエエカッコシイの前原を置いて、早速勇み足発言になっているし。
民主党的な「無責任な軽口」という死んでも治らないバカに喋らせて、粛清してから、己の政治を進めるというなら、そして、自分自身や女房役は絶対バカを言わないなら、野田さんは小泉以前でも誰だろうと思うくらいの政治屋だと思います。
とりあえず、バセドーハチロが、謝罪の直後に犯した暴言を、どう裁くかに注目ですね。
心の中は分からないけれど、野田総理は、国会開幕までの少ない期間で、被災地周りを黙々とこなしていますね。福島、紀伊半島、岩手・宮城・・・言葉も時間も限られた訪問という批判もあるけれど、総理に必要なのは美辞麗句ではなくヒトモノカネを動かす政策ですから、それでいいと僕は思います。
その中で、「チルドレン・ファースト」という素朴というかダサイというかイミフというかな一言。僕は、そうであるからこそ、あれは総理の心の思いだと信じたいですね。
「子供達に安全を」とか「みんながしあわせに」なんてのより、不思議と心に残ります。
まさか「小沢チルドレン・ファースト」って意味ではないでしょうしwww
ということで、問題発言発覚から2日で、クビになりました鉢呂さん。
どういう時系列か把握せずに↑のブログ書いちゃったのですが、正しくは、「放射能つけちゃうぞ」発言⇒「死の街」発言⇒総理同発言非難⇒「死の街」発言報道⇒同謝罪⇒「放射能」発言報道⇒同謝罪⇒でもクビ
ここでのポイントは、当初は「放射能つけちゃうぞ」発言が報じられなかった点。この発言は番記者に非公式の場で向けられたもので、マスコミが半ばオフレコだったのかもしれないけど、これをスルーした点はポイント。
何故かというと、一度は総理の叱責と鉢呂大臣の謝罪会見で収まった暴言騒動が、放射能発言の報道で再燃したから。もっと叩けぇとマスコミが煽ったと単純に考えるのが正解とは思いますが、北海道の社会党出身の鉢呂大臣は、東電含めた青森県の原子力政策に以前から厳しく、今後の原子力政策にも総理以上の厳しい発言をしていました。電力会社とその意を受けた勢力(たとえば民主党で労組票で当選している人達)が、発言自体ではなく、その後の党内世論を煽った可能性もあるかもしれません。
そして、↑の見立てでいえば、野田総理が、放射能つけた発言も御注進で知っていて、最初から鉢呂更迭を念頭に、動いた可能性もアリでしょう。
今日の時点では官房長官兼任の経産大臣に、海江田以前の労組票議員や原子力地点を地元にする議員、少なくとも反原発色のない議員が就任したなら、野田総理達の仕掛け発動と受け止めるべきでしょう。
そして、もう一つは、以前に私が言った、鹿野票取り込みがポストとTPP見送りの抱き合わせ説ですが、農協票をバックにする北海道出身の鉢呂を経産大臣にしたってので、怪しかったわけですから、次の大臣のTPPスタンスにも注目です。
そこまで思慮の上なら、相当ですね。だったらすごいなぁ。どじょうなんてもんじゃぁないですねぇw
とりあえず、のん気な福島県民(って約一名ですがw)は、彼の「チルドレンファースト」と言う発言を信じたい・・・
全然関係ないけど、松下政経塾の合格基準が「運と愛嬌」って聞きましたwどちらも兼ね備えた総理ですね!?!?www(ってそういう記事にばっか食いつく私はイカンと自分でも思っておりますw)
党内各グループご推薦のメンバーがあれでは目もあてられないくらい。
でっちさんのおっしゃるように野田首相が「当初各グループの思惑を受け入れて、後に本命の本格内閣を」と考えているのであれば、鉢呂経産省の処遇は重要でしょうね。
これを引責の基準にするのか、引責させるとしたら後任にどんな人を入れるのか。
次にどっこいどっこいの人がグループバランスでやってきたら、残念ながらそのような構想はないということになりそうです。
しかし、今の内閣各大臣をしのぐ実力派って民主党内にそんなにいましたっけ。
ひとりふたりでは足りないだろうし。
やっぱり大連立考えているのかな~
にしては、自民党に根回し不足のようにも感じられますが。