Ruvie / from end
- カテゴリ:日記
- 2008/11/21 23:53:56
手を広げた広がる大空に舞う白い羽---
というのはV系にもつステレオタイプなイメージの一つではあると思います。
しかし実際のところは
楽曲でそういった幻想的な描写をできるバンドというのは多くありません。
雰囲気に凝っていれば演奏がイマイチだったり、
逆に演奏のレベルは高くても白系イメージではなかったり。
V系といえども顔だけではやっていけない時代。
そんな中で表現力とイメージを両立させていくのはとても難しいことです。
だけどRuvieは、そんな白系の理想のようなバンドでした。
俺自信があまりこのバンドに詳しくないのですが、
ベストアルバムとして発売されたこの「from end」は
後期からの楽曲を中心にまとめられているようです。
というのは初期においてはバンド名を「るう゛ぃえ」と表記し、
楽曲も特に印象に残らない、当時にありがちなパワーポップでした。
当然俺のチェック対象にも入らずだったのですが、
解散が決まった今年になって男V系ファンからの評価が上がっていたようで
慌てて聞いてみたらバチンとハマった、というわけです。
どうやらバンドはここ数年で大幅な路線変更をしたようで、
その戦略が見事に大当たり、ということみたいです。
徹底的に白く彩られたような世界観、
音圧で押すでもなく薄っぺらくもなくクリーンと歪みを演じ分けるギター、
力強さと透明感を併せ持つように歌われるヴォーカル。
以前聞いた「るう゛ぃえ」との落差もあったかもしれませんが、
最初に聞いたときの衝撃はここ数年でも一番大きかったかもしれない。
あまりV系に詳しくない人へのV系入門編としても最適だと思います。
俺がが好きな音楽が必ずしも一般的には評価されないことや
いい年してV系聞いてるなんて、というのはありますが
それでも一部の顔だけバンドでV系を評価してほしくはない。
そういう意味でも解散してしまったこのバンドを推したいと思います。
ちなみに数曲、明らかに初期のものと思われる楽曲が収録されてますが
クオリティーの差もさることながら俺的にはイマイチでした。
技術★★★☆☆
個性★★★★☆
歌詞★★★☆☆
旋律★★★★★
印象:白系の一つの究極形!