Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*それぞれの過去*

あの後皆は召喚族の里に戻った。

玲は若干寝ぼけつつだったが足をちゃんと動かし、里まで歩く。
里の入り口…門をくぐると美浪は足を止め、立ち止まる。
美浪「…なあ」
そして皆を呼ぶ。
その声で皆は振り向いた。
美浪「此処…私たち里の奴らって過去に…辛い思い出を持ってるんだよな?」
塑羅「唐突ね。…確かに、皆持ってるけど。それが?」
美浪「……」
数分位美浪は無言になった。
そして言いにくそうに口を開いて言った。
美浪「皆の過去が知りたい…って言ったら、怒るか?」
その問いには誰もが口を閉ざした。
やっぱ無理か、と思った美浪は前言撤回しようと口を開く。
しかし―――…
玲「…別に」
小さくだが呟くように言った。
玲「私、他の人に言わないなら別に話しても良いよ」
さっきまでとは違う雰囲気。
今の玲は寝ぼけていない。真剣になって答えてる。
美浪「だが…皆にとっては話しにくい…よな」
玲「そんなの誰だって同じじゃん」
少し間を置き再び喋る。
玲「それに…話して少しお互いの事を理解した方がいいと思う」
美浪「……」
まだ不満があるのか少し困った顔をして喋り出す。
美浪「だが、葉月は記憶を無くして…」
慧璃「…その事なら、もう思い出しました」
別の方向を見て慧璃は答えた。
それから美浪の方を向き直り、言った。
慧璃「どっちにしろ話さなきゃって思ってましたし、今喋るならいい機会です」
美浪「…お前らはそれで良いのか」
玲「良いから言ってるじゃん。それに美浪だって話すつもりだったんでしょ」
美浪「…ああ」
若干諦めかけたように言った後小さく息を吐く。
美浪「駄目元で聞いてみたが…まさか話す気だったとはな」
星姫「とりあえず場所を変えませんか?」
塑羅「そうね。旧校舎の図書室にでも行きましょう」
広い場所で誰も来なさそうな所、という条件で出たのは旧校舎の図書室。
五人はひとまず旧校舎へ向かった。

旧校舎の図書室に入ると、玲は適当な椅子を引っ張り出し座る。
他の皆もその辺りに固まるように椅子に座った。
玲「旧校舎だから誰も入って来ないと思うけど…一応結界張っておくね」
目を瞑り凄く小さな声で詠唱する。
それが終わると目を開ける
玲「さ、話そうか」
五人しか居ないその部屋に玲の声が響く。
それが少しだけ反響した。
やがてそれも無くなり図書室はシーンと音が聞こえそうなくらい静かだった。


玲「んじゃ、私から話そうかな」
数分後、玲はそう言った。
玲「外でも話した通り私の過去は誰にも話さないでね。それから話してる途中で別の話するのも無し」
ルールみたいなのを言うを他の皆は小さく頷いた。


玲「星姫と塑羅には少し話したかな。まあそれも含めて七歳くらいの頃から話すよ」
少し黙って玲は再び口を開き、己の過去を話し始めた―――


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
短すぎたかもしれない^p^
さあ今回は超長ったらしい小説になるよ(((

+それぞれの視点から書くよ。
最初は玲の過去からスタートね((蹴

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