かぼちゃとうさぎ (密告3)
- カテゴリ:自作小説
- 2011/10/01 10:27:45
新うさぎ女は近くに置いてあったソファーに腰掛けました
そのソファーはかぼちゃ男が毎日使っているのか、かぼちゃの匂いが浸み込んで薄汚れ、所々の布が擦り切れていました
でもクッションは良く座り心地がとっても楽で、なんとなくリラックスできるソファーでした
「かぼちゃ男さん、こわ~い」
殺気立っているかぼちゃ男を前に、新うさぎ女がいいました
「お前、ここに何をしに来たんだ」
かぼちゃ男は、自分の匂いの浸み込んだソファーに安心して座ってる新うさぎ女を見て、彼女に敵意が無くなったのかぶっきらぼうにそう聞きました
「いつも親切にしてくれてたかぼちゃ男さんにお礼を言いにきたの」
「お礼?。俺はお前に何もしてないぞ。今始めて会ったばっかりだ」
「仲間の白ウサギがいつもお世話になってます。いつもかぼちゃ男さんが造るニンジンが美味しいって皆喜んでいました」
それを聞いて、かぼちゃ男の表情が少しだけ柔らかくなりました
「お前は普通白ウサギの仲間なのか?」
「はい。でも月が重なったので白ウサギは皆死んでしまいます。変わって赤ウサギがニンジンを食べに来ることになるので、その前に白ウサギに変わってお礼を言いに来ました」
かぼちゃ男は呪われた自分から、少しづつ本来の自分に戻り始めていました
「そういえば昨夜穴掘りをしている時に月が重なったな。変なうめき声も聞こえた。変な夜だった」
「昨夜は穴掘りをしていたのですか?。それは何の穴なんですか?」
「お前には関係ない」
かぼちゃ男は新うさぎ女を怒鳴りつけました
そしてかぼちゃ男の表情がまた険しくなり、かぼちゃ男は何かを考えながら部屋の中をウロウロしだしました
新うさぎ女はただその様子を見ていましたが、しばらくしてまた声をかけようとしたのです
「あの・・・・・・」
「黙ってろろと言ってるのに分からないのか。お前も丸焼きにしてしまうぞ」
新うさぎ女は知っていました
かぼちゃ男が白ウサギを皆殺しにすることを
でも知らない振りをしているので、びっくりした様子でかぼちゃ男に聞きました
「えぇ、あなたが白ウサギ達を皆殺しにするのですか?」
「そのつもりだ」
「それは何故ですか?」
「自分でも良く分からない。急に白ウサギ達が憎くなって、殺すことを考えると心が楽になる。何かに呪われているようだ。少し黙っててくれ」
新うさぎ女は沈黙してかぼちゃ男の様子をしばらく見守ることにしました
かぼちゃ男の何かに取り付かれた様子は異常でした
ブツブツと独り言を言いながら部屋中を歩き回り、少し立ち止まっては「殺さ無ければ」と呟き、そしてまた歩き回るのでした

























憎しみが相手に向けられらとき、相手の不幸と消滅を望みます
これは太古の昔からの人間の相手に対する感情
どちらかというと、大きな不快感につながります
この不快感を無くす方法は相手を消滅させるか立場的に上になり復讐するかです
相手が同じ気持ちを味わうか同じ目に合った時に不快感は消えます
この大きな不快感が消えるまでは時間がかかります
それほど重要でないときは、こだわらないのがいいでしょう
殺気立っているかぼちゃ男さんが、
なんだかかわいそうに思えてきたのですが・・・。
この新うさぎ女との出会いから、かぼちゃ男さんは何か変わっていくのかも??
どーなんだろ。
毎度楽しみに読んでますぅ。
今日はこの時間にゆっくり読みに来ましたぁ・・・ってか、早く寝ろ!だよねww
キャハハハハ~~~