モンスターハンター 勇気の証明~五章 15
- カテゴリ:自作小説
- 2011/10/08 10:16:44
【ここに来た理由】
「んだよ、そりゃあ……」
教官の話が終わった後も、グロムは不平面を隠せないでいた。
「俺達もずいぶん買いかぶられたもんだぜ。それで、もし俺達に何かあったらどうしてくれるんだよ」
「お兄ちゃん、それは言い過ぎだよ。支部長さんは、わたし達ならこのクエストを達成できると信じて……」
「俺だってバカじゃねえ」
ユッカの言葉を、グロムの思いつめたような声がぴしりと打ちきった。
「教官が、なんでこのクエに参加すんのか、やっとわかったぜ。……これは、俺達の試験のためのものじゃない。教官の手伝いを、俺達がやらされるんだ」
「え……?」
ユッカの顔に不安が広がる。はっとグロムは笑い捨てた。
「そうさ。教官が出向かなければならないほどの依頼……あとはわかるだろ。俺達は、使い捨てなんだ。――そうだろ、教官」
「グロム!」
ミーラルが怒鳴った。激情のまま、グロムの胸ぐらをつかみあげる。
「お前、なんてことを……!」
「……その可能性はなきにしもあらず、です」
淡々としたロジャーの声が、睨みあう二人の間にそっと入った。
「教官殿が隠しておられたようなので、ここであえて申し上げます。――確かに、貴方達がこれから挑むジエンは、ただのジエンではありません。五年前、八百人の上級ハンターを砂の海に沈めた超G級……我々は、『ヌシ』と呼んでいます」
「なんだって……!」
グロムをはじめ、ミーラルとユッカの顔が険しくなった。傍らで控えているランマルとコハルは、沈鬱な顔を見合わせる。
「それって、ミランダさんの旦那さんが亡くなった時のじゃ……」
「……っ」
ぼうぜんとミーラルがつぶやき、ユッカがぎゅっと苦しそうに目を閉じた。グロムが、きっとロジャーと教官を見すえる。
「おい、そんな化け物、どうしてあんたらだけで行かないんだよ? あんた達は、俺達より強いだろう? なのに、なんで俺達みたいな未熟者を狩りだす必要があるんだよ?」
「わたくし達ナイトは、本部の命令がないと狩りに行く事が一切できません」
教え諭すように、ロジャーがグロムを見て言った。
「街を守りたい気持ちは、みなと同じです。ですが、この地位につけるだけの力持つ者達は、さらなる危機に備えなくてはならない。いわば、切り札なのです」
「でも、この街だってたくさんの人が住んでいます。危機にひんしているのは同じでしょう?」
ユッカが言うと、ロジャーは苦笑した。
「そうですね。だから、本部は教官殿を選んだのでしょう」
「ふん」
教官は、腕を組んで、珍しくシニカルな笑みを口元に浮かべた。
「我輩は、ギルドの最終兵器だからな」
「違います」
間髪いれずロジャーに否定され、がくっと教官が膝を崩す。
「どういうことですか?」
ミーラルが眉をひそめると、ロジャーは肩をすくめてみせた。
「教官殿は数年前、達人ビールというドリンクでひと儲けしたのですが、素材を集める業者にだまされて多額の借金を背負い、この街にいられなくなったのですよ」
「わ~! い、今言わなくてもよいではないか!」
わたわたと教官がロジャーを止めようとつかみかかるが、彼はことごとく羽のようにかわした。
「ギルドは、教官殿の実力は高く買っておりまして。事情が事情だけに、特別措置として彼の解雇は免じ、ユクモに左遷しました。そして、緊急時には召集を受けるようにと命じたのです。早い話が……」
「危険な任務をタダ働きせよ、ということだ! チクショー!」
やけっぱちのように叫び、教官がしめくくる。ユッカ達は脱力せずにはいられなかった。
「教官がユクモに来たのが、そんな理由だったなんて……」
「ほらみろ。やっぱり、俺たちゃ使い捨てだったんだ!」
グロムが忌々しげに吐き捨てると、「バカ者!」と教官が一喝した。はっとするほど真剣な声に、皆驚いて彼を見る。
「我輩も一度は反対したが、貴様らの実力は、支部長ともども高く見ている。貴様らは、あのユクモの伝説のハンターと同じ、天才の素質があると。だからこそ……」
「んなことで、納得できるかよ!」
いつになく、グロムは意固地になって怒鳴った。
「くそっ、こんなのやってられるか!」
「あっ、お兄ちゃん!」
「グロム、待てっ――!」
ドアへ向かって駆けだしたグロムを、慌ててユッカとミーラルが追う。その後をついて行こうとしたランマルとコハルに、ロジャーが首を横に振ってみせた。
「ここは、彼らだけにしてあげて。急な事で、あの子達も気持ちの整理がつかないだけだろうから」
ロジャーは、黙然と立つ教官に、ぽつりと呟いた。
「彼らが、あなたの親心に気づくかどうか……賭けですね」
教官は腕を組んだまま、長い事出口を見つめていた。
サントリーなら達人ビール出してくれますかね?w
モンハンって、年齢指定が一応あるゲームでして、ほんとは15歳以上を対象にしているんですが、umdは年齢制限をしなくていいので、小学生もプレイすることができます。
つまり何を言いたいかっていうと、達人ビールは子供には売れない!^^;
大人のハンターは全国に多いとはいえ、営業戦略として売れるかどうか?
でも、飲めないけど出たら買うと思います、俺。
缶や瓶には、キリンを描いてほしいですけど、別の会社だからそっちは無理ですねw
じゃあ、リオレウスになるのかな・・・それともジンオウガ?
などと、出てもいないビールについて熱く語ってしまいました。
俺も重症のようです^^;
そういうチャレンジングな要求を受け入れてくれるところは、やっぱり
サントリー
しかないんじゃないかと。(実績あるし)
ほんと、すみませんでした…非公開orz
書き終わったら、公開していた気になってました。コメがつかないのも、きっと皆さんお忙しいのだろうと…ああ、モンハンって罪なゲーム←w
ほんとは毎日一回ぶんずつ書けばいいのですが、小説ってのはウ●…と同じで、出る時に出さないと出ないものです(喩えが…すみません^^;)
なので、一度にまとめて2~3回分書いちゃう事が多いです。
俺も、最近storyeditorに書いて出す事があります。ストエディは良いですね。文字装飾など消さなくとも、コピペですんなり貼れるので。デフォルトの文字の大きさがちょうどいいんでしょうね。
イカズチさんは、イカズチさんのペースで^^
俺も、イカズチさんの回読んでる時は、まったく手つかずでしたから(笑)
毎日書くのが、頭がサビつかないので良いんですが、無理はしないようにしてくださいね。
グロムの性格に違和感なくてよかったです。こいつはわかりやすい性格なので、頭の中で無理なく動いてくれて、ほんと助かります。むしろ自分で作ったユッカのほうが動かすの大変だったくらいで…。
キャラ作るの苦手なのが俺の最大の弱点かも。今後も研究を怠らないようにしないと。
達人ビールは、達人スキルがアップするビールなのでしょうか。
実際はゲームで飲めたわけではないそうですが、気になりますよね。
飲んだら、クエ中は会心連発だったんだろうな。それはヒットしますよねw
キリンやサッポロって、そりゃイカズチさんが飲みたいだけなのではww(^w^)
ヤマザキとパンのコラボはあったので、ビールもいつかは…あったらいいですねw
私の遅筆さに考慮してくれたものと感謝しておりました。
ううむ……追い込まれて行く。
グロムの性格からすると、ここで席を立つのが妥当ですね。
自分はともかく、妹やミーラルを巻き込んでいるのですから。
一度は飲んでみたい『達人ビール』の話が出てきましたね。
ユニクロなんかより、キリンやサッポロ、アサヒなんかとコラボして発売すれば、カプコンも一儲けできるのに……。
当日書いたのに、数日放置とは。すみません~><
ゲームにうつつを抜かしすぎました。もっと気を引き締めます^^;