世にも奇妙なしゅんちゃんの物語 第三回 続き
- カテゴリ:自作小説
- 2011/10/11 20:38:51
そして俺は、母親への思いを、母さんへ言った。
「俺は、母親の気持ちなんて、これまで一回も考えていなかった。だけど・・・いまさらだけど、母親の気持ちを考えようと思って、そのときに・・・・」
俺はそのあとを言うことが出来なかった。
俺は、人生の中で一番の後悔をした。
そのときだった。
母親の目から涙がでた。
「おかあ・・・さん?」
俺はお母さんをじっと見つめた。
すると、お母さんの口はあいていないのに、「ありがとう・・・・」という声が聞こえた。
すると、お母さんの目が、ゆっくりとあいた。
「お母さん!」
俺はお母さんをなみだ目で抱いた。
「あなたの気持ちが、強すぎて、あの世からこの世へ、魂が戻ったのかもねぇ・・・」
お母さんもなみだ目で、俺をじっと見つめた。
すると、看護士さんが、かけつけてきた。
看護士さんも、「これは・・・奇跡だ!」
といっていた。
いや、奇跡どころじゃなかった。
俺は、あれ以来、母親の気持ちをちゃんと考えている。
母親も年をとり、母親と一緒に暮らす日々も、少なくなってきているような気がした。
そして、10年後、お母さんは、天国へと旅立った。
だが、もう後悔はしていない。
きっと、お母さんは、天国で元気にしているのだろう。
俺はそう思った。
今まで、本当にありがとう、お母さん・・・・
~おわり~
この物語の主人公は、母親への思いが強すぎたんですね。
みなさんは、母親のこと、しっかり考えていますか?
考えていなかったという方、母親と過ごす日々を大切にして、しっかりと、母親の気持ちを考えてみましょう。
それでは、今回は、物語が長かったため、つづきの世界を作ってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
次回を、楽しみにしていてください・・・・。
よかったよかった!