「ええっ！3人部屋って無いのォ！」「リエ、いったい何聞いてたのよ！」「そんなこと言ったってェ。」

なんて騒ぎはじめたら「お客様、こんな形でご用意させて頂いておりますが。」と言われて見ると、次の間の小部屋に布団が敷けるようになっている。ダブルベッドが2つと、お布団の寝室がちゃんとあるじゃん。

くつろぐスペースも十分な広さで、露天風呂ではないものの展望風呂と称して、ガラス張りで見晴らしの良い2人なら楽勝で、3人でも入れそうな源泉掛け流しのお風呂が付いている。さらにテラスには露天風呂？と思った足湯がある。「ふうん？」と思ったけど、後でこれがなかなかのもんだと知る事になる。

で、ヨシオとヨシコのお部屋も私達と同じだから、アツアツのカップルはここのお風呂だけで充分だろうナ。抱き合って浸かるのかな、覗いてみるかケケケ。

とは言え、干渉しないと約束したんだから、向こうの好きなペースで過ごせば良いんだわ。私達はなんて友達思いなんでしょう（←自己満足のエゴだと気付いてない）。

3人でヨシオの性格（煮え切らない？）が良い事を利用してをさんざんカモったから、ヨシコからは色んな事を学んだ（利用した）ので、罪滅ぼしとお礼の形として彼らを誘ったのは口実で、私達の団結を確認するのが最大の目的だったし、彼らへの後ろめたさを払拭するのにも良い機会だったのだ。

早速お風呂へ、余り広くはないけれど、気持ちの良い造りで、露天風呂と続いているし、その露天は岩風呂でなかなかなんだわ。

小雨の中だけど露天の一部屋根の下にいると、外の風が丁度良い。やはりこの時期が最高の温泉時期。惜しむらくは紅葉にはチト早かったのが残念。

お風呂上がりにくつろぐスペースは居心地の良いサロンになっていて、冷たいものを飲みながら、「この雰囲気だと下世話の話はしたくないね。」なんて言いながらそんな話題しか3人の共通話題はない。

「あの2人どうしてるのかな？」「まず2人でお風呂に入ってやること決まってるじゃん（R18）。」「ねえ、知ってる？○○の後でお風呂に入ると、上がってから直ぐにパンツはいちゃいけないんだよ。」（こいつら、誰かが聞いてるかも知れない所でナンチュウ会話を）。

夕食の時は５人で、あの2人を見るのが楽しみ。

広いスペースが占領できて、大きな声を出しても平気だし、2人だったらゆったり入れるお風呂付きだから、何時もと違うシチュエーションで堪能できる（何を？）ので、既に・・・は誰でも納得出来るよ。

それはともかく、お料理は･･･こ、これはお見事。見栄え抜群、味も見栄えに負けない。素材最高。非の打ち所がない。これまでの温泉シリーズでは最高（多分）。後半に出てきたステーキはまさに黒毛和牛でもかなり上級。

「このお肉最高。」と誰かが叫んだのに対し、明日はしゃぶしゃぶになりますので、後納得頂けると思います。」と、きたもんだ。

翌日のしゃぶしゃぶは、お肉の味がより鮮明。こう見えても牛肉の値踏みではかなりの自信を持つ私としても納得。

部屋に戻って「足湯に浸かろうか。」と言うことで、残ったシャンパンを持ってテラスの足湯に浸かっていると体中暑くなって、汗ばんでくる。

浴衣を帯までまくり上げると夜風が気持ちイイ。で、３人共同じ格好になってそのうち足を湯に付けたまま３人でごろりと仰向けになると、太ももを通る風が実に気持ちいいんだ。

それでも、ふくらはぎまでお湯に浸かっているので体はポカポカしている。

さてこの格好を向かい側から見人がいれば、なんという光景だろうか。パンツは履いている（真ん中は黒、両側はピンク）とは言え、下半身丸出しで足を広げ、とても見られたモンじゃないよ。

まあ見られる心配ない（と思ってる）から出来るんだけど。

でも、足湯でこれほど体が温まるとは大発見だった。

もう一つの発見は、久々なので油断していて、リエのおっぱい攻撃をもろに受けてしまった時「れい、おっぱい大きくなった。」と言われた。

実感はあったけど、自分ではよくわからないが、他人でもわかるぐらいだから確実にプロポーションにも磨きがかかったのだ（体重同じだから）。

そんなこんなで私達３人はエステに行ったりで、まったり（食って、寝て、飲んで、湯に入って）と過ごして、帰る日は朝食をブランチにしてもらって、いやァ、憩いのひとときだったなァ。

そのブランチの時、ヨシコは満足げで艷やかな感じだったが、ヨシオは何か疲れた様な雰囲気が感じられた。

本当はヨシオをリラックスさせたいがために仕組んだことだったけど。

私達は楽しめたからいいか。やっぱり温泉はいいね。

おしまい