戦国BASARAで町興し
- カテゴリ:ゲーム
- 2011/11/03 17:58:18
東北を訪れた際に、宮城県白石市に立ち寄りました。
正直に言って、観光地としても都市としてもマイナーだと思いますが、バブルの余韻ある中で、木造で当時の図面に忠実に復元された白石城は見ておきたかったのです。
ちなみに「しろいし」と発音します。ここで躓くと、地元受け悪そうですねw
白石は、仙台伊達藩の領内にあるのですが、ここは政宗が威信を掛けた街でもあります。政宗といえば宮城・仙台と思いがちですが、元々は現在の山形米沢を拠城として東北諸侯と競り合いながら、ようやくに会津を我がものとしたところで、秀吉に屈して会津は手に入りませんでした。西に進みたい!この一念、そして天下取りの野心も捨てぬ政宗は、家康vs三成の争いでは、家康側に立ちつつ、上杉を攻めて白石城を奪い、腹心・片倉小十郎を城主としました。
徳川政権が本格化すると、一国一城令により、各地の城が廃棄される中、「白石は支藩だもんね」と政宗は主張して、白石城は命運を保ったのでした。
結局、戊辰戦争で賊軍となった仙台伊達藩の命運が尽きると、白石城も速攻でぶっ壊されました。
その後は、特に何もない地味な歴史が続いた白石ですが、ご当地名産の温麺(うーめん)を食べた店で、ハタと目にとまる商品がありました。
イケメンの武将のアニメキャラの箱で売られる温麺、そこには「戦国BASARA」のタイトル。醤油、味噌等の味の違いで箱絵のキャラが違うのですが、キャラ違いに合わせて味を変えた感じもします。
「売れてます?」と尋ねたら、「箱だけで買ってくよぉBASARAの人」とオバチャンの返事。BASARAの人?
この疑問は、白石城で思わぬ答えとして帰って来ました。
ボランティアガイドの60過ぎのオバチャンは、木造・漆喰でキチンと復元した城が今回の地震で大きく破損したこと、賊軍の城として速攻解体売却される中で城に近い土地も売られて普通の民家が城内にあることなど、城下町オタクの僕の興味を満足させるネタも披露しつつ、伊達家を支え続けた片倉小十郎一族の歴史も縷々教えてくれました。
ところで、小十郎って何?と思わないです。家康とか政宗とは違う感じです。もちろん、片倉家にも初代・景綱、二代・重長と名前はあるのですが、初代の通称・小十郎がものすごく定着したブランドネーム?となったため、代々で小十郎を名乗ったとのこと。
僕が大河ドラマに目覚めた「独眼竜政宗」では西郷輝彦さんが演じていたなぁと懐かしいネタを言ったところ、「今はそんなの言わないよ。今はBASARAだよ」とガイドさん。
これみて!と城内展示のグラフを見せるのでした。
白石市の観光客は、白石城復元後に一時伸びた後は年々減っていたのですが、「戦国BASARA」のゲーム・アニメで片倉小十郎が、メジャー戦国武将に負けずに人気キャラとなったことで、歴女さんやBASARAファンが殺到することになったのです。「BASARAさん」はグッズ購入等で地元貢献も大きいようで「BASARAの勉強いっぱいしたよ」ということでオバチャンガイドも大変ですw
実は、真田幸村は大坂冬の陣に死を覚悟して臨むに際して、娘を片倉小十郎に託したという史実があったそうで、それを足がかりに、二人+政宗の交わり(BLではありません)が大きくBASARAエピソードとなったそうで、毎年秋に、片倉軍と真田軍による戦の再現がここ何年かの白石城一番のイベントになっているとのこと。
「今年もね、小十郎が何百人もいたんだよ」って、BASARAさんは基本コスプレイヤーなんでしょうかw
実は、裏話があって、バンダイの会社だか工場が白石近郊にあって、キチンとしたメディアミックス戦略の中で、白石BASARAブームになったとのこと。
過去の歴史ではなく、現在進行形の歴史として観光が盛り上がる白石。
城下町の雰囲気も色濃く残っており、機会があれば是非に足を運んで下さい。
いわゆる首都圏も、お城らしいお城はないですよ。と書いて、全く間違いだと気付きました。
その城は、広々と美しい姿が残り(天守閣はないけど)、そこを中心に大きな城下町が広がり、それどころか現在の御城主御家族もお暮しになっています。
松前城は、江差とセットで訪れたことがあります。
お城一帯が、雰囲気よく昔を伝えていて、土方率いる函館新政府軍が攻め込んだ息吹を感じました。
お住まいの県は、国宝、時代劇登場多い城(ご当地ですね)、大書院復元など、お城が充実してますね。
その城は、大阪に暮らしていた中学の頃に訪れましたが、「しょぼっ」と思った記憶が残っています(すいません)
あれだけ時代劇で有名な作品の舞台なのに、石垣程度しかなかったから、中学生ではそう思ってもやむなしかなぁ(苦笑)wikiで確認しましたが、復元が始まったのは、僕が訪問してから何年も後からだし。
木造で天守閣を復元するのは、建築基準法等との関係で難しいのですが、木の香りに包まれて急な階段を上って(正しくは梯子だけど これを復元した城はさすがにない)城下を見降ろすのは、殿様気分ですっごくいいです。
城下町好きとしては、どんな形でも城を復元するアプローチは賛成です。でも、地元の人には色々な意見もあるのでしょうね。白石城のガイドさんも、明治以来ずっと何もなかった荒れ城が突然に新装開店したときは違和感あったと言ってましたw
あと、ご当地の藩って、有名な割に、その後は何事もなく無名な殿様が治めていたんですね。
その○家の家系を追うと、養子養子で、それも家臣から養子を採ることを繰り返した時期もあるので、庶民じゃんと思いましたw
私は遠い北海道(;>_<;)
日本的なお城と言えば松前城位で、
歴史も浅く日本史も苦手なのです~(;>_<;)
開校110年の小学校はアルケレド......(-_-;)
杉山、竹林、赤い実のなっている柿の木、昔ながらの瓦葺きの町並みとかに憧れます~!!
書かれているように、敷地内に一般の住宅があるということもざらだし。
あの姫路城でも戦後しばらくはバラックに占拠されていたそうですし、天守閣も大改修するまでは傷みが激しかったそうです。
うちの街の城も国指定になってからが大変でした。
本丸跡にできていた県立高校(この建物もかなり凝った造りだったとか)をどう撤去させるかでひと悶着。
敷地内の一般住宅の立ち退きに30年。
埋めていた掘りの掘削。庭園の復元、本丸門の再建、桝形の復元とどこからお金が出ているのかと思うくらい熱心に復元しています。
一応名城100選にも載っているらしいですから、でっちさんにはどこの何城かわかるかもしれませんね。
(ちなみに写真によく撮られている隅櫓は指定以前に再建されているので全く正確ではなかったりします。)
白石城、いいですね。
便利を追及してエレベータ完備の城(大阪城、岡山城みたいな)もありますが、復元というなら中身もそうでないとね~
「このくらい攻めるのは大変だったんだ」と実感できるのも城の魅力のひとつ。
BASARAには興味ありませんけど、城は見てみたいです。