読書の秋に読みたい本
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/04 10:04:16
「ム―ミン谷の十一月」
これは毎年読む、俺の自己啓発書兼いやしの書です。
去年も同じ事書いたんだけど、あえてまた紹介。
これは、人恋しくてム―ミンを頼りにしてきた人々が、理想的人間像というべきム―ミン達がいなくて、かわりに自分の一番苦手な人ばかり集まってる状況にほうりこまれるお話。
ム―ミン一家は、誰もがそうなりたいと願うアイドルとして、登場キャラの全員にすりこまれているんですが、それはあくまで彼らの頭の中の人物像にすぎないんです。
その理想と現実を、うまくいかず落ち込んだり、ときどきケンカしたりしながら、みんな気づいていくわけです。
人は、それぞれひとり。自分は自分でしかなく、誰かに救ってもらうことはできない。
でも、自分が自分を認めることで他人の事も理解できるし、いたわってあげられる、ということが描かれています。
ム―ミンシリーズの初期は、エンターティメント重視で書かれておりますが、後期の作である「十一月」は、作者ト―べ氏の自立した人間性、考察が深く出ている一作じゃないかと思います。
これは訳もすばらしくて、キャラのブレがないんです。
ほかの訳者さんだと、キャラのセリフがキャラブレしていて気になるんですが、これはム―ミンファンも安心して読めます。
パペットアニメなどもありますが、本当の良さを味わうなら本にかぎります。
これはム―ミンにかぎったことじゃないんですが。
アニメ化されたものだと、「これはこうあるべき」人間像やイメージが強調されすぎて、
良い子ちゃんすぎてつまらない。
ちょっときつい毒や皮肉がよかったのに、アニメ化されてその毒が抜かれ、つまらなくなった原作は多いです。
ム―ミンもそれが顕著で、アニメは初期のシリーズ以外おもしろくありません。
話がずれました。
自分に自信をうしなったとき、読みたい一冊です。きっと元気がでますよ^^
※紹介した本は、青い鳥文庫「ム―ミン谷の十一月」鈴木徹郎訳 です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E8%B0%B7%E3%81%AE%E5%8D%81%E4%B8%80%E6%9C%88-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E9%9D%92%E3%81%84%E9%B3%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-21%E2%80%908-%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%99-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4061470507
アマゾンのアドレス貼りましたが、長っww↑
こんななつかしい記事をお読みくださり、ありがとうございます^^
あはは、ニョロニョロが苦手でしたか!たしかにちょっと不気味ですもんねw
これは童話ですけど、大人が読んでも面白い作品であります。むしろ、「十一月」は大人にこそ読んでほしい。
人との距離の取り方がわからなくなったとき、なんとなく答えが見つかるんです。
自分と相手、違ってもいいじゃないかっていう。
ここに出てくるキャラは、みんなどこかに必ずいる人です。これは十一月に限らず、ほかのムーミン作品にも言えることですが。
蒼雪も彼らのキャラの性格に似てるところがいっぱいありますよw
自分では、ホムサとヘムレンを足した性格だと思ってます。
スナフキンは自由人ですが、決して賢者ではなく、じつは人嫌いのひきこもりの性格だってことが、この作品を読むと判明しますw
小鳥遊さんの持つ自由さとおおらかさは、むしろムーミントロールや、ママみたいだなと蒼雪は思いますが、どうでしょう?^^
青い鳥文庫以外でも、講談社文庫でも出てるはず。
どちらでも内容は同じですので、機会がありましたらぜひお読みくだされば幸いです^^
私は、子供時代から読書が好きで様々な本を読んできました。
童話や児童文学と呼ばれるジャンルも、あれこれ読んだ記憶はあるのですが、ムーミンは読んだことがなかったんです。
何かで目にしたニョロニョロが苦手で敬遠してました^^;
こうして蒼雪さんのブログを読ませて頂くと、ああ、なんて勿体ないことをしたんだ~~と思います。
今からでも遅くないと思わせて頂きましたので、今度、手に取ってみようと思います。
青い鳥文庫の『ムーミン谷の十一月』ですね^^
そういえば私は、性格がスナフキンに似ているね~と言われた事があります。読んだら分かるかしら?w
俺もアニメが最初でした。だから、小学校にあがって図書室で本を見つけた時も、アニメを本にしたんだとばかり思ってました。
で、しばらくしてから、こっちが原作だったと気づいた衝撃ときたらw
ゲゲゲの鬼太郎の原作を読んだ時のカルチャーショックと似ていました。
当時、水木しげるのくずした人物絵を下手だと思っていた自分が恥ずかしいです。すごくうまい人なのにね。
ム―ミンの訳ですが、これは全部同じなんですね。訳者さんが訳した作品は、それでもう内容が固定されているので、読み比べても訳の違いはないと思います。訳した人が同じですから。
ただ、挿絵の入り方が違うんだったかな。違う絵を見たくて買うのも、ありですね。
絵が素晴らしいですよね。とくに「十一月」は、線描の巧さに圧倒されます。
ホムサがいかりの森を歩く様子の絵、たまんないです。あの木のリズム、枝ぶりやキノコの描写、素晴らしい。ふだんスケッチしてないと描けない絵です。本当に自然を愛しているんだなってわかります^^
おお、一式読んでいらしたのですか!それはすごいですね。なかなかいませんよ、そういう人は。
小学生の男子で本が好きな奴は、そういませんから。
図書室の蔵書にもよりますが…俺が転校した先の小学校の蔵書は貧しすぎて、ひどいものでした^^;
良い本がないと、誰も読みませんからね。子供の頃に本を読むのは大切だと、今ならよくわかります。
文学的、そうですね。世界で読み継がれるだけあって、お話がしっかりしてますしね。
今の子達は、将来思い出に残る本をあげるとしたら、ハリーポッターなんでしょうね。
出会ったのは小さい頃に見たアニメだったと思うのですが、その後作者に惹かれて、他の著作で突き放されて。
大好きな作家さんのひとりです。
うちにあるのは山室静訳の講談社文庫版なので、青い鳥文庫のほうも読んでみたくなりました。
小学校の頃だったか、
図書館にあるシリーズ一式を読んだ事を思い出しました。
登場人物のプロフィールが書いてあったり、
TVでは、てっきりカバだと思っていたのが、
実は、妖精だったことだとか、本で知ったこともいくつかありました。
作品は、娯楽的な要素よりも、
文学的であったように記憶しています。
ま、昔の話なんで、記憶は薄いんですが・・・^^;l
俺も子供の頃は、ト―べさんは男性かと思ってました。あっちの地方では珍しくない名前なんだろうけど、よく聞く外国女性の名前じゃなかったので^^;
とても素敵な女性だったようです。彼女の生き方、あこがれます^^
そうなんです、ありますよ~^^
良くできた映像作品は、大抵原作がありますよね。アニメ、映画はもちろん、ドラマもそうですし。
脚本家と作家の想像力の差を見せつけられるようです…作家の独創性は、それだけで財産なんですね。
トーベ・ヤンソンさんも読みまして^^
私、ずっとトーベさんを男性だとばっかり思っていたもので・・・・。
いろいろな発見が面白かったです^^
ちゃんとした原作本があるのですね。
ああ、俺も「冬」大好きですよ!愛読者がいてくれて嬉しいです^^
これも浮かれたところがなくて、しっかりした良いお話です。ヘムレンさんとサロメちゃん、めそめそのくだりなんて、何度読んでもぐっときます。
最後も秀逸なんですよね、ム―ミンのクロッカスへ向けた言葉「少しは苦しい目にあうほうが強くなると思うな」は、つらいときに思い出すほどです。
そうそう、俺も合言葉を。
「ム―ミンは妖精です!(`・ω・´)キッパリ」
もう一度、読んでみますね。
わたしは、「ムーミン谷の冬」が好きかなぁ。
そして、最後にムーミンファンの合言葉。
「ムーミンは、かばぢゃないっ!」
おお、そうでしたか~。読むと面白いですよね、ム―ミン童話^^
「たのしいム―ミン一家」「ム―ミンパパの思い出」は、思い切り子供向けを意識して書かれているので、若干鼻につく言い回しがあったりするんですが、それでも「らしさ」は出ていますよね。
「ム―ミン谷の夏祭り」は、エンターティメント性高い作品ですが、しっかり人物考察ができていて、最後のドラマチックな展開といい、これも傑作。どれをとってもおいしい作品ばかりです。
その中でも「十一月」は大好きなんです。一番好きな本を挙げろと言われたら、迷わず推しますね。
機会がありましたら、ぜひどうぞ^^
そうですね、この「十一月」は、きれいごとが苦手な大人でも安心して読めますw
俺もきれいごとが大嫌いなので、特に童話好きではないんですが、これは心安らぐ一冊でした。
ほかにも、「ム―ミン谷の仲間達」「ム―ミン谷の冬」「ム―ミンパパ海へいく」なども良い感じです。
この十一月は、絶対子供受け悪かった作品だったと思うのですが、多くの大人が絶賛・支持しています。
誰もが通る人生の失敗、むなしさ、孤独、そういったものにどう向き合えばいいか。説教することなく、キャラを通して語りかけてきます。
気持ちが傾いたら、立ち読みしてみてください^^
いえいえ、ム―ミンの場合は毒じゃなくて、「厳しさ」です^^;
毒っけといえば、クレヨンしんちゃんとか、あたしンちとか、あの手のホームコメディですね。
クレしんはまだ毒を残していますけど、強烈な皮肉が売りだった作品が、全国放送されるにあたって「理想的家庭」のシンボルのようにされた結果、魅力が半減して長続きしなかったものはたくさんあります。
どの作品もサザエさんにはなりえないんです。
そういう観点では、「ちびまる子ちゃん」は稀有な作品ですね。
ム―ミンも、「はいはいそうなのねぇ」的な、美化しすぎた映像作品が多いのでそっちは好きじゃないのですが、本は原作に忠実に訳されているので、戦いや復讐、孤児など、子供の目には見せたくない場面も美化しないで書いています。でも決して残酷じゃないのが良いんです。許容感があります。
…すみません、長くなりました。それだけしっかりした作品なんですね、ム―ミンは^^
ですねぇ、俺も最近は、よほど興味がわかないと本を買わなくなりました。高いですしね^^;
でもこれなら、古本や図書館でもほとんど置いていますので、機会があったら読んでみてくださいw
ちょっと疲れたなあという時に読むと効果てきめんです。
ト―べ氏に名前にているお友達、素敵な方なんでしょうね~(^v^)
はい、すごく奥深くて素晴らしい作品ですよ。
子供の時に読んだこともありますが、当時は面白くなかったです。キャラの気持ちが全然理解できなかった。冒険もないし、ム―ミンもいないし、寂しい話だなあと思ってました。
ところが、年を重ねて人生の苦みを知ってから読むと! なんともいえない優しい光が差し込める一冊になったのです。
人付き合いのなんたるかを教えてくれる一冊でもあります。おすすめです^^
アニメ化も何度かされましたが、リメイク版のアニメなどは、原作の持つぴしりとしたメッセージ性が骨抜きにされていて、俺は好きになれなかったです^^;(原作者のト―べ氏は全面了承だったそうですが)
訳も大事ですね。その点、鈴木氏はキャラをよく理解しております。良い人だ…。
機会があったら覗いてみてくださいね^^
童話なのに全然幼稚じゃないのが、ム―ミンの魅力です^^
特にこの作品は、大人が読むのにおすすめです。
「子供を教育するために書いた本」のようなうさんくささがまったくなくて、すんなり話に入れます。
青い鳥文庫なら、どこの図書館でも置いているんじゃないかな。
機会があったら手に取ってみてください^^
このお話は読んでいないような気がする。
今度読んでみましょっと^^
ムーミンってそんな話だったのですねえ。
ちょっと気になるかもー。
見てみたいです。
とっても 親しみが あるお方なの( ≧▽≦)ノダァ-ッ♪www
難しい小説とかは 今 ほんと おつむに入ってこなくなっちゃったから
児童文学とか 読むのって いいかもねぇ~っ♥(人´Θ`✿)♪
___φ(*^。Θ。^*)))メモメモ♪+。・゚・。+❤
アニメ化や映画化で、つまらなくなることってありますね。
認知度は上がりますが、やはり、原作の良さにはかなわなかったり…。
訳者さんも、大事ですね★
元気が出る本、大好きです^^
誰の訳がいいんでしょうか?
図書館に行った時にあったらよんでみようかな^^