もののあはれ
- カテゴリ:日記
- 2011/11/06 10:09:07
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俺の住む地方では、毎年秋になると、食用菊が咲き始める。
見た目は観賞用の菊とおなじで、直径5センチほどの黄色い花だ。
幾重にも重なった花びらは、可憐かつ上品だ。
真正面から見ると、中心から四方へむかって、4本くらい長い花弁が伸びているのがわかる。その姿、まるで勲章のように見えなくもない。
ある日俺は、食用菊をおひたしにするため、花びらをほぐしていた。
おしべを除いて、花びらだけ取っていく。おしべが混ざると匂いがきつくなり、ちょっと苦くなるからだ。
中心から花びらを下へ折るように力をいれると、ほろりとほどけていく。
むしらなくても、ほろほろとこぼれる。これがなかなか楽しい作業。
指は花の蜜でべたべたになり、部屋は菊の香りでむせかえるよう。
でもそれは嫌いじゃない。俺は、もくもくと花びらを摘んでいた。
床にチラシを2枚置いて、落とした花びらは目の前に、取り終えた花柄(←かへい。花びらを支える部分)は横のチラシの上に放っていく。
徐々に摘んだ花びらが山をなしていく。薄暗い秋日にも鮮やかな黄色だ。
ふと横に目をやって、俺ははっとした。
チラシの上に山積みになった、くすんだ菊の花柄。これが、どうにも美しく見えたからだ。
身を飾る花弁を失くして、わびしいはずのその姿が、なんとも哀愁あっていとおしかった。
花柄だけになっても、まだ花の形をとどめているからだろうか。
実際、まるぼうずになったわけではなく、取りきれなかった小さな花びらがおしべのまわりを飾って、これで完成された花のようだったから。
わびさびに目覚めた瞬間だった。
そして、俺もこんな生き方をしてみたいと思わずにいられなかった。
――大げさに感動するのは、俺のクセなんだけどね。
しかし盛りを過ぎても美しい姿、あこがれるじゃないか。
秋には秋の美しさがある。本当の意味でそれを知ったんだよ。
写真とアバターは関係ないって?
まあ、雰囲気だけでも(笑)
この平面で遠近は難しいですよね~(^w^;)
この広いニコタでは、もしかしたら遠近を再現している方もいるかもしれませんがw
今でもshaneさんの部屋、残ってるかな?
まだカフェのままだと良いですね^^
すごく良い出来でしたよ~。
shaneさんのお部屋見学、あとで行ってきます☆
マイ釣堀、写真撮れたらいいのにね;;
友達とマイ釣堀で釣ったとき、写真が撮れず残念でしたよぉ。
いや…俺の場合は、上に何を置くべきかわからなくて、妙に広い落ち葉空間になっただけです^^;
空間の使い方なら、shaneさんが上手ですよ!今もたぶんあると思うけど、部屋がカフェ通りになってます。暖炉を組んで建物にするアイデア、すごいと思いました。ぜひ一度ご覧下さい^^
でも、わたしのはコチャコチャしてます;;余裕がなし^^;
蒼雪さんのほうは、いい感じの間があっていいなぁと思いました。
思い出の味ですか…良いですね(´∀`)✾
俺もいつかそうなるのかなぁ…。しみじみ…。
お父さんと良くもいだ思い出の味です
お父さんがいなくなってから食べてないわ~
いえいえ、お気づかいなく^^
食べられる一重咲きもあるってことを、俺もすっかり忘れていました。
筒状の花は、珍しいですね。こっちでは見かけません。味は変わらないと思いますが…。
なんにせよ、花を食べると言うのは風流であると思います。でもその裏で、過去に食べるものがなくて苦労したんだろうな、としのばせるものもあります…。
心を残すって書かれてたので、一重だと……
そっか、おひたしにするには、花弁「だけ」が必要だから……
っていうか、八重咲きにも筒状花があるって初めて知りました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E7%8A%B6%E8%8A%B1%E5%BA%8F
そうですね、一般的には刺身のつまとして、飾りに使われていますね。
しかしここで語った食用菊はもう少し大きくて、お浸し専用です。
ユティさん、つまを生で食べてたんですか。そりゃ苦かったでしょう…ツワモノだなあww
食用菊は、こちらではとてもポピュラーで、食卓に良く登る風物詩です。
でも匂いが独特で、子供の頃は苦手でした^^;
毎日出されると有難味も出ないしww
しかし、年取ってからは、季節の物をいただく味わい深さを知りました。旬の物っていいですよね^^
写真うけてよかったですww
落ち葉シート、十枚くらい買ったのでコイン大量消費したものでww
主に東北地方で食べられるようで、あまり関東などでは見かけないかもしれませんね、食用菊。
味は菊の香りがほんのりして、花を食べてる感じですが、癖はあまりありません。機会があったらぜひ食べてみてください。おひたしを味噌汁にぱっと離しても、香りがして趣がありますよ^^
食文化、いろいろですね。俺も皆さんのブログでいろんなことを勉強させてもらってます^^
えええっ、ふうこさんも一重咲きだと思われたんですか?;;
…直すか、「八重咲きの」って…。
紫品種のやつなら、一重咲きもありますけどね。うちのは八重咲き、黄色ですww
紫はあまりこっちでは見かけません。食べた事もありますが。黄色が一般的です。
菊良い花ですよね。大輪咲かせている人ってすごいなと思います。芸術ですよね~。
俺の街でも昔、菊祭りといって菊の祭典があったんですが、ここ数年予算の関係でやらなくなりました。
復活の動きもあるようで、また昔のように活気が戻ってほしいものです。
親と山菜などの処理、良いですね^^
買ってきたものを調理するだけじゃなくて、そういう野趣あるものを支度するのも味わい深いです。
そういう経験があるからこそ、今の穏やかなふうこさんがあるのでしょうね(^v^)
shaneさんの屋外カフェには遠く及ばず…室内で屋外再現って難しい~www
この絵から、何か物語を想像してもらえたら幸いです(^w^)w
俺も餃子だ~い好きです(^μ^)ww
餃子は良い食べ物ですよね…肉まんも好きだけど、酢醤油につけて食べる餃子が一番です!w
ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ♪
そうですね、どこをとっても美しいのが植物です。人もそうでありたいですね…内面的にね^^
彩音さんが素晴らしいコメントをくださったので、俺も言い足すことがありません。
鋭い洞察、お見事です✾
一重ってどこにも書かなかったですが…「幾重にも」だと、一重に見えちゃいますか?^^;
食用菊は八重咲きです^^;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Chrysanthemum_morifolium_j04.jpg
これがうちの庭で育てている花とほぼ同じです。中心におしべが見えるでしょ?これを入れないようにもいでいたんですよ。
もってのほかって初めて聞きましたwこちらでは、菊と言ったら阿房宮です。土地によって、食される菊も違うんですね~。勉強になります^^
菊の花って上等のお刺身についてて
そのままかじっていました~
花びらだけで食べてみようっと
絵本のヒトコマのような!
食用菊ですか。
私はほとんど食べたことないのですが、やはり季節ものだし、
毎年食べる方には風物詩のひとつなんでしょうねー^^
菊の香り、私も好きです^^
菊の華のおひたしってあるんですね。
僕おひたしってほうれん草のしか食べたことないかもww
ニコにいると色んな人達から、今まで知らなかったことを知る機会が増えて嬉しいです。
まだまだ知らない事たくさんあるんだろうなぁ。。ww
素敵な写真です☆///
私も、食用菊と言えば、八重だとばかり思っていました。
紫というか、濃いピンクのもあるんですよね^^
食用ではなく、大輪の菊を、育てたことがあります。
中学3年のときの必修クラブ^^
その後も、自分で栽培したり、菊が好きです^^
今年は、小菊を育てました^^
子供の頃、親と山菜の処理をしたのを思い出しました^^
面倒ではなく、あったかい時間でした^^
黙々と作業するのは好きなほうだしね^^
わびさび…気付かなければ、気づかずに過ぎてしまいます。
それに気付くような目をもって生きたいです^^
まるで豚とバナナが なにかを語りかけてきますww
豚まんっっっ♥ ヾ(@⌒¬⌒@)ノ・。+☆
なんて ことを 思っちゃうような σ(*・Θ・じゅ)あたし♪には・・・
もののあはれは 語れましぇーーーんっ!(ღㅎΘㅎღ)ぽ。ww
その菊自身が持っているものなのでしょうね
人で言えば、着飾っている服やメイクなどで美しいと見えるのではなく
その人が持っている心の中にあるものが、何も無くなった裸の状態でも
美しいのだと思いました
花柄だけになった菊も本来の美しさは何も無い所あるのだと...^^
スーパーなどで見かける「もってのほか」などは皆八重ですので……
商品としては、廃棄部分が少ない方がいいんだろうなあ。(「もののあはれ」とは真反対なコメントを……)