脳内アトピー
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/05/22 20:50:06
俺の頭がかゆい。
そういえばここ三日風呂に入ってない。
インフルエンザの騒ぎで、風呂屋に行かなかった。
かいても、かいてもだめだ。
「なんでこんなにかゆいの」
俺は鏡の前で頭をかきながらつぶやいた。
風呂屋にいってないとはいえ頭の皮膚は正常だし、ケジラミもいない。
「まてよ、かゆいところが頭の外でなく中みたいだ」
俺は気がついた。
かいても、かいても駄目なはずだ。
頭蓋骨の中がかゆいのだ。
「また、持病の脳内アトピーか。今度はひどいな」
脳みそにブツブツができしばらくかゆみが続く。
パソコンの前に座り脳内アトピーを検索した。
治療法は無し。
”今のところ薬は無い。ただかゆみに耐えれば自然となおります”
なんて冷たいことばだ。
俺はがまんした。
でもかゆい。たまらなくかゆい。
だんだんとそのかゆみは増してゆく。
頭をかく。ボリボリとかく。血が指の爪につく。
それでもかまわずかき続ける。
頭の皮がはがれてきた。
血が顔を伝わり首筋えと流れポタリと落ちる。
「ああ、かゆい。死にそうなぐらいかゆい」
俺は半分、正気を失っていた。
「そうだ。ええ方法があるやんけ」
おれはそう独り言をいって、耳かきを耳の穴につっこんだ。
けれど届かないかゆいところまでわ。
あたりまえだが、俺はその時気が狂うほどかゆみにおいつめられていた。
「くそ、かゆい」
俺は耳かきを耳の穴に入れ片手を伸ばし手くびを内側に曲げた。
「イクぞー」
俺はそう叫ぶと耳かきの先端をおもいきり手のひらでたたいた。
”ブス”
鈍い音がした。
刺さった。耳かきが脳みそに届いた。
「おおやった。やっと脳みそがかける」
俺は耳かきをぐるぐるまわした。
頭の中でぐちゃぐちゃ音がする。
脳みそが耳かきでかき混ぜられる。
「なんだか変だな」
その言葉が俺の最後の言葉になった。
俺はもう気がつけない。
頭が変になっていることに。

























描写が真に迫ってたからです…、たぶん
刑事物を書くのに頭が変になっていました。
耳掻きで、頭の中も掻けるんだぁ~って。
と言うか、頭がおかしくなる前に、ご臨終ですよね^^;; {気付け、自分!
すいません。
連日の微熱の所為で、私、ちょっと(?)変ですね。
星新一のショートショートを思い出した!
ちょっとミステリアスで怖い・・そんな表現が似合う短編
こういうの好きかも^^
脳みそのかゆみ(イライラ)はまだなおりません。
耳かきで耳をコチョコチョするの気持ちいいです。
誰かにひざまくらでしてもらいたい。