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きのこ少年 (フェロモン)


きのこ妖精マシュマルが少年ごみ太に手渡したキノコは特別なキノコだった。
ごみ太がそれを口にすると、マシュマルの姿が変わって見え始めた。

「私が綺麗に見えるでしょ」
マシュマルがごみ太に尋ねた。
「はい。とっても綺麗です」
「うふふ」
マシュマルが笑みをうかべた。
「ところで君は異性を好きになったことがある?」
「はい。あります」
「どんな子かな?」
「学校のクラスでいしょだった子です」
「そう。その子はこんな顔してたのかな」
「えぇぇ。変身死できるのですか。びっくりです」
ごみ太はマシュマルの顔が好きだった女の子の顔そっくりに変わったので驚いてしまった。
「今でも好きなの。その子のこと?」
マシュマルがごみ太の気持ちを聞いた。
「好きといえば好きだけど、片思いの憧れのような感じでよくわかりません」
マシュマルの顔が元に戻った。
「そうか。その子とデートしたことないんだ」
「はい。ないです」
「君は童貞だし、女の子のことあまり知らないんだ」
「はい。わかりません」
「じゃ、教えてあげるからもっとキノコを食べなさい」
マシュマルはキノコをごみ太に手渡しそれを食べるように勧めた。
ごみ太はキノコを食べやすい大きさにちぎって、それを口に入れモグモグと口を動かした。
ごみ太の口のなかにキノコの味が広がって、その味の何とも言えない美味しさとサクサクした食感に、ごみ太は次から次へと口にそれを頬張って、あっという間にキノコを食べてしまった。
「美味しいキノコだったでしょう」
もっと食べたそうなごみ太にマシュマルはそういった。
「うん。とっても美味しかった」
ごみ太が満足そうに答えた。
「ところで、私のこと、好きになってきた?」
「うん、なんとなく好きになってきた」
マシュマルがごみ太に食べさしたキノコには性フェロモンのようなものが含まれていた。
性フェロモンは昆虫のメスがオスをおびき寄せるときに発する物質だ。
動物の本能をつかさどる部分に直接刺激を与える。
ごみ太も何も感じることなく刺激を受けて、脳が本能的な反応をかってに起こし、性ホルモンが脳と体で造られそれが脳の欲情部と性器に刺激を与えだしたのだ。
ホルモンの分泌によって欲情したごみ太は目の前の女性のマシュマルに引き寄せられていった。
脳は無条件でマシュマルを受け入れることで欲望を満たそうとしていたのだ。
マシュマルはそんなごみ太の脳の動きを知っていた。

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