非秋田県民による きりたんぽ づくり
- カテゴリ:グルメ
- 2011/11/13 20:31:33
うちは秋田佐竹藩の家老の血筋だからと祖母が何かあると言う中で育ったこともあり、秋から冬にかけては きりたんぽを食べていました。
正しくは、祖母の御先祖様は佐竹藩の支藩の家老と血縁関係のあるってだけ。きりたんぽも東京で作れるわけもなく 半殺しにしたご飯を団子状にしたダマコだった。
でもまぁ、秋田といえば きりたんぽという意識は強いと思う。そもそも、きりたんぽを知らない人も結構いるんだろうし、存在すら知らん人もいることでしょう。とりあえず「ちいさんぽ」とは全く無関係。
簡単には、そこらのスーパーで、市販のスープ付きりたんぽで、あとは鶏肉とかを入れてもつくれます。不味いと申す気はありませんが、本物のきりたんぽとは全く違います。潰れそうな喫茶店のスパゲティナポリタンと本場のパスタくらいの開きがあります。
とにかく郷土料理ですから、出来るだけ秋田の食材で固めたい。
あきたこまちと秋田杉で囲炉裏で焼いたきりたんぽ、比内地鶏のガラでとった出汁、同じく比内地鶏のモモ、秋田地元の舞茸はじめ天然のキノコ、突きコンニャク、ゴボウささがけ、香りの強いセリ、太いネギ。
以上の食材がマストで、それ以外の食材は要らない。あとは、鍋で煮るだけなんで、食材で決まってしまう料理。
でも、東京では揃えようもないので、以下の代用品で対応。
鶏は、鶏専門店が望ましいが、少なくとも自分の店に新鮮なガラのある店で購入。銘柄は問わないが、地鶏モモ1枚といった買い方にしましょう。
天然キノコが無理な地域では、舞茸の他にも数種類の出来るだけ出汁の出そうなキノコを集めましょう。
あと、安いコンニャクや、中国産のネギもやめましょう。
で、作るポイントは、出汁ときりたんぽだけです。
出汁は、水2.5リットルを沸騰させたら、昆布30cm、予めゆがいて汚れをとった鶏ガラ2羽、多めの生姜薄切り、葱の青い部分2本分を入れて、強火で煮て行きます。アクが多いので地道に取ること。アクが減っても、蓋をせずに、強めの中火で1時間。出汁は半分程度に煮詰まっています。
きりたんぽは、ご飯2~3合を固めに炊きます。たけたら、すぐに片栗粉小さじ2くらいかけて、すりこぎでドスドスついて、お米の粒が若干残るくらいのお餅状にします。これを、秋田では半殺しといいます。
半殺しになったものを、できれば杉の香りの木材があるとベスト(僕は秋田県大館市が売っている専用のを買いましたw市役所の人、非県民がそれも関東から購入申し込んだんでビックリしてた)でも、なかったら、小さいすりこぎ、杉の割りばし、竹輪の芯とか、なんか代用してください。
これを、焼くのですが、囲炉裏がある方は囲炉裏がベストです。囲炉裏がない方は、ブロックか何かで高さをつくったとこに置いた網にきりたんぽ置いて 遠火の強火つまり囲炉裏と同じ遠赤外線で焼いて下さい。
で、これより簡単で上手くいくのが ガスレンジの魚を焼くとこで 網とか扉を外して、時々焼け具合をチェックしながら弱火でゆっくり焼いて行く方法。
どうにも きりたんぽ作りが面倒くさいのだけど、市販ので済ますなら、正直 秋田県民以外はわざわざ食べる必要もないでしょう。地元の味の鶏鍋とかキノコ鍋を食べて、雑炊でも作ればいいと思います。
でも、きりたんぽを本物食べると、米どころ秋田、山海の食材に恵まれた秋田の旨さをつくづく感じます。
「アギタ、サイゴーダ」佐々木希さんも食べてたと思います。
>ひいお婆ちゃんが秋田の人だったので
>お雑煮のおつゆが、きりたんぽのおつゆにそっくりだった気がします。
ビンゴ!っぽいですよ
秋田のお雑煮は、鶏肉やコンニャクや根菜を色々いれた具だくさんが特徴。
鶏ガラ出汁を使うところもある
んだそうです。まんま きりたんぽ汁だべさ
お雑煮のおつゆが、きりたんぽのおつゆにそっくりだった気がします。
それであんまり初めて食べる感がうすかったのかもしれません(-_-;)
秋田でも「きりたんぽ屋」というのは、基本ないので、観光客で見つけようとすると、どうしてもお値段が高めのところになってしまいますよね。
北海道には 多分ほとんど馴染みのない料理だと思いますから、まぁ 思い出の中で消えて行くのでしょうね。
どのお店に入っていいのかわからず、
きりたんぽの幟のある店を探してグルグル廻り、ようやく入ったお店。
汚い二人の子連れ女が入るには高級すぎた様で(-_-;)
大変な場違いを感じながらいただきました(-_-;)
何の下調べもせずにイキナリ観光地!と思って行ってはいけないのですね(;>_<;)
とにかくきりたんぽってこんな感じ、みたいな記憶だけです(-_-;)
ご指摘の通り、機械で大量生産したものと、臼と杵でついて囲炉裏で炙ってとそこまで極めるかは別にして基本手作りとの差が、単にご飯を突いて炙っただけの素朴な料理なので、如実に出るのだと思います。
なお、残念ながら、僕自身のご飯の練りや炙りが上手くいかないため、自分の手作りが市販製品を圧倒するまではいってません。
実家では臼と杵で餅つきしてますが、機械でついたのとは味が違うんですよ。
きりたんぽもそういう、理屈じゃない美味しさがあるんでしょうね。