Nicotto Town


濃すぎる毒入り日記


のようなもの

「のようなもの」という言葉をニュースで耳目に触れたことないです?
「犯人は、バールのようなもので扉をこじ開け、現金500万円を奪った模様。警察は現場の聞き込みと調査を進めています」

バールって断言しろよ!
わかんねぇならバールって言うなよ!
ってな幼稚な突っ込みは止めましょうwww

先にマジレスすると、こういう事件の報道ってのは、最近有名な記者クラブさんが県警なりの記者発表を踏まえて行うわけです。ここでは、警察側発表を勝手に踏み出すと「出入り禁止!」なんてこともあるので、特にベタ記事だと、もぉそのまんまとなります。
で、バールですが、逮捕どころか起訴まで特定されません。凶器等の特定は「犯人のみが知り得る事実」の場合が多いので、「はい、○○量販店で買ったバールで扉壊しました」と犯人が自供し調書になるまでは「バールのようなもの」なのです。
その伝では、ナイフのようなものなんてのもOK

で、ビックリしたのが「宗教のようなもの」って報道。
結構猟奇的で報道が大きくなったので、ご存知の方も多いでしょう。
68歳の歯医者が、嫁(28歳)と一緒になって、知人の娘(中学生)を数年間にわたり性的虐待を行ってきたという事件。
ここでの「宗教のようなもの」というのは、犯人が、性的虐待を悪魔祓いと称しており、実際、何かヘンな集会を開いていたってことで、それを称したもの。

エクソシストによる殺人・傷害は、時々起きていて、この時に公判で問題になるのは、殺意の有無や故意の立証なんですよね。無罪になることはないけど、初犯が多いので、執行猶予や量刑の有無に関わるポイント。
なんで、本当の宗教かインチキ宗教かは慎重に判断されるので「宗教のようなもの」となる。いやぁ、宗教法人でインチキやっているとこをそう称したのかと思いましたがw

ところで、この「バールのようなもの」を、まるで自分で発見したように、オモロイネタで御披露する方たまにいますね。僕は、リア・ブログ・ニコタで各1回目撃しましたw
これはね、落語由来です。

「居酒屋」って噺で、店で店員が「今日はタラ、ハシラ、アンコウのようなものがありやす」なんて言うと、客が「じゃぁ、ノヨウナモノをいただこうか」と言うってのが元祖。
このネタを、森田芳光監督が、映画「の・ようなもの」(タイトルそのまんま)で題材としています。
その後、清水義範さんが小説「バールのようなもの」で、バール話を作りだして、そしてそれを再び落語の噺にしたのが志の輔という。このどっかを見聞きしたのがオリジナル「のようなもの」でブログに書いて、詠み人知らずを装って、「オレの面白話」が増殖するわけです。実にツマラナイw

ネタを作品に昇華するってのはプロの技なんで、たとえば、清水さんの小説では「バールのようなもの」はバールじゃないぞって展開になります。「鬼のような形相」ってその顔の人は鬼じゃなく人間だろって言うわけです。

パクルならキチンと引用しないと、パクった上にツマラナイというデッドコピーになっちゃうんですよね。

そういや 先月かにニューハーフのハーフが殺された事件では「女性のようなもの」とか「おっぱいのようなもの」とは言わずに、「遺体は、豊胸手術を施した形跡がある30代男性のもの」と言ってましたw







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2011/11/20 21:06
経験的に、上の世代のおじさんの気にしがちな
単語を書いたまでだよ。





ところで何故いつもステルス訪問なの!!???
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2011/11/20 20:06
Olivierさん へ

バール、かなてこ の くだり マジに爆笑です。茶吹きましたわってくらいの爆笑過ぎ。
本論じゃないので 触れなかったけど、「バールのようなもの」を初めて知ったとき、最初に思ったのが「なんでバールなの?」です。

ナイフは犯罪で用いられる刃物の代表格だろうとは一般人も含めての共通認識のように思いますが、
バールは、犯罪で用いられる鍵のかかった扉を破壊する代表格なんですかね?あと、バールは頭部叩打の際の凶器にも成り得ると思うのですが、この場合は「鈍器のようなもの」と言われるような気が・・・

「・・・って(ある)じゃないですか?」は、気に障る若者言葉でよく言われますね。
僕は、気づくと「ホントですか?」という合いの手を使っている自分に、ヤレヤレという気持ちと、まだ若者側?な自分への嬉しさが合い半ばしますがw

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2011/11/20 19:58
shokonさん へ

さぁわかんないですねw
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2011/11/20 19:58
Dai 先生 へ

「のようなもの」と「から」は、同類項じゃないだろうねw

「から」は、誤った丁寧語といわれるもので、最近よく批判の俎上にあがるもの。
「のようなもの」は、日本語の曖昧さと言えばそうだが、そもそも、今回言っている表現は正しい日本語だから、誰も批判するところではない。

「~な場合があります」も、誤った丁寧語ではなく、クレーム等を過剰に恐れたりした場合に、くどくどとしたマニュアルになっているもの。

つまりだ、DAI先生の言っている3つの例は、全然無関係なもので、集合体となっていない。
それは どういう意味かというと、DAI先生も、その周りのオッサンも、日本語が分かってない人ってことだ。

日本人みたいなもんだわなwww
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2011/11/20 17:49
もっと上のおじさん世代には、「のようなもの」は厳しいですねー。
のようなものとはなんだ!?といわれたことありますね。
こういう人からすると、のようなもの 、とか、場合があります、から[レジで300円<から>というあれ]
が気になるそうです。←謹慎中
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2011/11/20 14:34
で、私は人間のようなモノかな?
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2011/11/20 14:18
「・・バールのようなもので扉ををこじ開け・・」。
仰る通り多いですね~、強盗関連のニュースの必須アイテムかと思うほど。

もちろん捜査段階では正体不明の道具ですからね、痕跡からlook likeとなるわけですが。
入社当初は私も調べましたよ。だって、バールを知らなかったのですからね。
「バールのようなものって、どんなようなもの?」で、「はいはい、かなてこ!」。
すると同僚が「かなてこって何?」、「だからァ、バールのようなものよ」で堂々巡り~。
common wordsの選定の難しさを痛感した次第。
これ、笑えない実話です(汗)

個人的には、「・・・って(ある)じゃないですか?」が超ダメです。
「雨が降ったら、憂鬱になるじゃないですかァ~」、
「午後になると甘いもの食べたくなるじゃないですかァ~」などと言われても・・。
(あなたはそうかも知れませんケド、私は日によって違います)。
これ、いつも言葉にできないでいる悶々とした思いナリ。



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