きのこ少年 (ロミオとジュリット)
- カテゴリ:自作小説
- 2011/11/20 14:14:21
少年ごみ太はきのこ妖精マシュマルを好きだと思い始めていた。
マシュマルの姿がごみ太の母親の姿と重なり、母親への気持ちは変わらないが、マシュマルが母親の姿に見える錯覚を起こし始めていた。
その錯覚は完全なものでなく、半分は母親であり残りの半分は女性を連想させるものだった。
それは、禁断のリンゴを半分に割ったように完全に分けられる物でなく、区別のつけようのない二つの色の混じった、まだら色の一つの禁断のリンゴのようなものであった。
「ごみ太」
「おかあさんなに?あっ、間違った。妖精さんなに」
ごみ太の母親への意識は混乱して、マシュマルの自分の名前の呼びかけに母親を感じるようになっていた。
「だいぶ進んできたわね。君の気持ち」
「妖精さんをおかあさんと勘違いしちゃた」
「それでいいのよ。私のことをだいぶ好きになった?」
「はい。なんだかとっても親しみを感じます」
「そう。それは良かった」
マシュマルは優しく穏やかにそう答えた。
「次に進むからね。次は物語を君に聞かしてあげる。それを聞きながら私と君を想像するのよ。君は小さい時におかあさんに絵本を読んでもらったことある?」
「うん、あるよ」
「じゃ簡単。その時のおかあさんを思いだしてね。お話の主人公は君と私。わかった」
「わかった」
ごみ太は幼いころに母親が読んでくれた絵本の話を思いだしていた。
そして、その頃の幼い自分に戻ったような気持ちになっていた。
マシュマルは優しく語るようにごみ太に話を始めた。
「ヴェローナの都には、キャピュレット家とモンタギュー家という二つの敵対する名家がありました。
キャピュレット家にはジュリットという一人娘がモンタギュー家にはロミオという一人息子がいました。
ある日、モンタギュー家のロミオは友人に誘われて、敵のキャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込むのでした。
そこで二人は出会って、お互いにすぐに恋に落ちてしまいます。
しかし、ロミオにはすでに恋焦がれているロザラインがいましたが、ロミオはその夜あっさりとジュリエットに心変わりをすのでした。
思いの残るロミオは、仮面舞踏会の後、キャピュレット家の果樹園に忍び込み、偶然ジュリエットの部屋のバルコニー下に辿り着きます。
そこでロミオは聞かれているとは知らないで、ひとり語りするジュリエットのロミオへの愛の告白を耳にします。
そして自分が恋した相手が敵の人間であることを嘆いているジュリエットにたまらずにロミオは彼女の前に姿を現し、自分の思いもジュリエットに打ち明け、二人は愛を誓い合うのでした。
ジュリエットは次の日に使いの者をやることをロミオに約束し、二人は後ろ髪を引かれながらも、その夜は別れを告げ合うのですが、ジュリエットは何故かこの恋を覆う恐ろしい影を感じずにはいられませんでした。
ロミオから相談を受けたロレンス修道僧は、ロミオのあっけない心変わりに呆れたものの、二人の恋に両家の不和を終わらせる希望の光を感じ、二人を秘かに結婚させるのでした。
しかし、その結婚式の直後、ロミオは友人と共に街頭での争いに巻き込まれ、親友マキューシオを殺されたことに逆上したロミオはジュリットの母のキャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまうのです。
この事件でヴェローナの都の大公エスカラスは、ロミオを街から永久追放の罪に処するのでした。
ロレンス修道士のもとで、ヴェローナの都からの追放が死よりも辛いと嘆いていたロミオは、彼に諭され死刑を逃れた自らの幸運に気付きそして、何とかして彼らを再会させるという修道士の言葉を信じ、その夜をジュリエットと過ごし、明朝マンチュアへ発つことを決意するのでした。
一方、娘がロミオと結婚したことなど知る由もないキャピュレットは、ジュリエットに大公の親戚のパリスとの結婚話を進めるのでした。
ジュリエットに助けを求められたロレンス修道士は、命懸けの策を持ちかけます。
42時間仮死状態になる薬を飲み、死者として霊廟に埋葬され、目覚めたところに、知らせを受けて迎えに来たロミオと駆け落ちするというものでした。
パリスとの結婚式の前夜、死の危険をも覚悟し、ジュリエットは薬を飲み干します。
翌日、キャプレット家では悲しみの葬儀が行われました。
その様子を見たロミオの使者は、ロミオにジュリエットの死を伝えます。
悲しみに暮れるロミオは、ジュリエットの傍で自らの命を絶とうと、毒薬を手に入れ彼女のもとに行きます。
しかし、変わり果てた姿のジュリエットと再会したロミオは、彼女の後を追って毒を飲んで死んでしまうのです。
ロミオが息絶えて間もなく、ジュリエットが目を覚ましたが、すでに息のないロミオを見て、すべてを悟ったジュリエットは、ロミオが持っていた短剣で自害して彼のもとへと旅立つのでした。
終わり」
話終えたマシュマルがため息をついた。

























恋愛についての文章を読んでたら
「ロミオとジュリッエト効果」かな、なんかそんなのでてきました
二人の恋は障害が多いほど燃えるそうです
で、単純なゴキは話をそのまま載せてしまいました
あははですね