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きのこ少年 (好き物質)


少年ごみ太はきのこ妖精間マシュマルの話に感激し、悲しみのラストの悲劇のヒロインのけなげな死に涙した。
死を恐れずに自分の後を追いかけてくれるヒロインは、ごみ太にとって掛け替えの無い女性に思えた。

「どう、悲しいお話でしょ」
「うん、悲しいお話しでした」
ごみ太は少し涙ぐんでた。
「君も私が死んだら死ぬかな?」
マシュマルがごみ太にそう尋ねた。
「もし本当に好きだったら死ぬかもしれない」
「そう、まだ本当に好きじゃないみたいね」
「よくわからないです」
「じゃ、私のために死んでくれるかな」
「えぇ、いまボクを殺すのですか?」
「冗談よ」
「よかった。ところで、なんでそんなにボクに好きになって欲しいのですか?」
「それは君の体に生えてるキノコ達のためなの」
「へぇ~」
「君の体に生えてるキノコ達は、いま君に依存してるの。でも君が私を好きになることによって、その依存が依存から独立へと立場を逆転させそしてかわるのよ。それによってキノコ達の成長が終わり君も解放されることになるの。わかる?」
「難しくてよくわかりませんが、妖精さんを好きになればキノコ達はボクから離れるのですね」
「そうだよ」
「じゃ、早く好きにならなければ」
「演技じゃダメだよ。キノコ達は君が本当に好きになったときに、君の体にできる物質を吸収しないといけないから」
「そんな物質があるのですか?」
「あるのよ。好き物質」
「へぇ~。好き物質ねぇ」
ごみ太は頭の中でその物質を想像していた。
それはハート型をした物質だった。

「じゃ、次ぎにいこうか」
「また、お話ですか?」
「今度は実技よ。オマタテ、あぁ、お待たせいたしました」
「また、マッサージしてもらえるの」
「そう、全身マッサージと局部マッサージね」
「ところで、妖精さんはボクのこと愛してますか?」
「なにそれ」
「学校で愛のないSEXはだめだって習いました」
「君がそれを言うか?そう、愛してますよ」
「妖精さんが愛してるのはボクじゃなくて、ボクに生えてるキノコさん達でしょ」
「そうかもしれないけど、君に私が触るとキノコ達がまた幻覚物質を出して君の感覚が麻痺して、君は私に愛されてることを感じるから大丈夫」
「それは偽りの愛です」
「君は偽りだろうと本当だろうと気にしなくていいの。私の愛は君を完全に狂わすから。それを感じたら心を開放してね。そうすれば心が重なり、君から好き物質が放出されキノコ達がそれを吸収するはず。必ずね」
「心を開放すればいいの?」
「そう、君は私の愛を感じて心を開放すればいいの。わかった?」
「わかった」
マシュマルがごみ太の胸に手を置いた。

#日記広場:自作小説




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