緑眼探偵ゴキ (依頼人現れる)
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/23 00:35:13
依頼人がオレの事務所に現れたのは、日も沈んだ夜だった。
それも、まだ二十歳にもなってない学生さん風の女の子。
オレは体の力が抜けていくような気がしたが、まぁ一応、話だけは聞くことにした。
「遅くなってすみません。今日、バイトの家庭教師があるのすっかり忘れていました。バイトに行ってから来たから遅くなちゃいました。すみませんね」
依頼人はオレとの約束よりバイトを優先させてしまっていた。
オレは舐められてると思ったが、若気の至りという言葉もあることだし、一応謝ってもくれたので話を聞くことにした。
一番は、金に成る話かどうかを知りたかったのだ。
「それは大変ですね。バイトで学費を稼ぎながら、学校へ行ってらっしゃるのですか?」
オレは金を持ってるかどうかを確かめた。
「あら、学生に見えますか。これでも社会人です」
「えぇ、もう社会人でいらしゃる。お若くみえますね」
「若く見られるのはうれしいですが、子供に見られるのはイヤです」
「でぇ、バイトの他に何かお仕事されてるのですか」
「はい。将来は花屋をやろうと花屋の店員をしてます」
「本業は花屋さんですか。そうですか」
「でも、お給料が安いのでバイトしてます」
「なるほど」
オレは依頼人が金持ちで無い事にがっかりした。
「でぇ、ご依頼の内容は何ですか?」
オレは話を早く聞いて、酒でも飲んで寝てしまいたかった。
「はい。お電話でお話したようにキノコを捜して頂きたいのです」
「キノコをね。迷子になった犬や猫は捜したことありますが、キノコは始めてです。それは値段的に価値があるものなのですか?」
「売っているキノコじゃないので値段はわかりませんが、世界でも珍しい新種のキノコだと思います」
「ほぉ、そんな珍しいものをどうやって手に入れられたのですか?」
「はい。花屋さんで仕事をしている時に、花の鉢植えに花といっしょに生えてるのを見つけ、それを違う鉢に植え替えて家で育ててました」
「なるほど。家に置かれていたのですね。じゃ、家の誰かが食べたとか考えられませんか」
オレはキノコがそんなに価値があるもと思えず、つい、いいかげんなことを言ってしまった。
「私は一人暮らしです。それに鉢ごと無くなってるので、誰かが持っていったとしか考えられません」
「じゃ、キノコは誰かに盗まれたとお考えですね」
「はい。でも部屋に誰かが入ったような形跡も無いし、他の物は無くなっていないし、泥棒ではなさそうです」
依頼人はキノコだけを狙って、誰かが部屋に侵入したと思ってるようだった。
オレは依頼人の顔見知りの犯行で、部屋にキノコのあることを知っている人間と推理した。
「誰か顔見知りの犯行ですね。あなたの部屋にキノコのあることを知っているヒトの犯行ですね」
オレは依頼人にそのように結論を言った。
しかし依頼人の答えが次ぎのように返ってきたのだ。
「それがキノコのことは、誰にも話していないし見せてもいません。それにキノコを育ててから部屋を訪れたヒトなどいません。」
オレは不思議に思った。
誰も依頼人の部屋にキノコがあるのを知らないのに、そのキノコが消えたのだ。
そんなキノコを調査して見つけ出すことができる訳がない。
依頼人が本当にキノコを育てていたかどうかも疑わしい。
オレは依頼を断ろうと思った。
「お金ならいくらでも出しますから、どうか見つけてください」
という、依頼の言葉にオレはすぐに負けてしまった。
「分かりました。すぐに調査しましょう」
オレは軽々しくもそう答えてしまったのだ。

























見たこともないキノコを探すの大変
そのキノコはきのこ妖精が、ごみ太の体で育てたキノコかも
人間に寄生してキノコ人間を増やしていくのかも
謬!不安です(><)