ロッカー観察日記4
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/12/02 20:52:05
ロッカーを開けるために駅へ向かう。
もちろんそのまま塾へいけるように勉強道具も持ってきた。
万事抜かりはない。
昨日のようにロッカー室へいきあのロッカーの元へと向かう。
101番、これだ。
開けようとしてふと気付いた。
鍵が刺さってない。
そういえば昨日は驚きのあまり鍵を回収せずにすぐ帰ったのだった。
鍵がなければロッカーを開けることは出来ない。
「ちっ、無駄足かよ。」
思わず舌打ちをする。
「はい、鍵。」
いきなり後ろから声をかけられて心臓が止まりそうになった。
「ななな、なんだよ!!」
驚きつつも後ろを振り返ると、あの駅員が例の鍵を持って立っていた。
「もう忘れちゃだめだよー?俺が君にあげた大切なとーっても大切な鍵なんだからw」
なぜお前が持ってる。
それにしてもいちいち癪にさわる言い方をする奴だ。
駅員はニヤニヤしながら俺に鍵を手渡す。
「いらねえよ!!てかだいたいなんなんだよこの鍵!!」
鍵を付き返す。
元はといえばコイツが鍵を渡してきたからこんなことになったんだ。
薄ら笑いを浮かべる目の前の駅員を問いただす。
「あ、ロッカー開けたの?もしかしてロッカーの奥に海でも広がってたのかなあ?」
「知っんじゃねえかよ!」
コイツ絶対何か知ってやがる。
「まあ、とりあえずこれあげるからさー、もう忘れないでね?」
そういって帰ろうとする。
「おい、待て逃げるなよ!!」
駅員を追いかけようと、その場を離れようとした時、
ガタンッ
いつの間にかロッカーの鍵が開いている。
もちろん101番の鍵はおれが手に持っているし、さっきまで開いていなかったのは確認していた。
じゃあ、なぜ開いたんだ。
勝手に開いたロッカーを恐る恐る覗いてみると...。
ロッカーの奥は海ではなく、見たことのない植物が生えている場所でした。
とある男の子が○○に少し近づいた日のお話。

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- ♡T<みゅう♫♪
- 2011/12/02 22:25
- おおおおお!!更新まち!!
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